朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

第129回まるまる出丸の会!

2011年01月27日 06時28分15秒 | 落語・講談・お笑い

昨日は仕事を早めに切り上げて梅田へ。
東梅田教会の「まるまる出丸の会!」。
去年の7月以来だから、かれこれ半年振り。

「兵庫船」(小鯛):△

前にも聞いたが、特に不満もなく。
語尾で少し押し付けるような喋り方は気になるが、
その内おさまってくると思う。

「足を伸ばして座る」などを丁寧にやり、
謎かけで終わる(鱶をやらない)形。


「阿弥陀池」(出丸):△+

マクラで「今年は落語をきっちりやる」と言ってウケをとる。
ここのお客さんは、あまり出丸にそれを期待していないし、
実際できないだろう、と認識していると思う。

ネタは、割とよく考えて、気持ちを入れて作られている。
最初の新聞をしまう動きとか、
「すまんだ」の言い方とか、
最後の家で「米政に盗人が入った」と聞いた時の反応に
「自分の嫁の弟の勤め先に」という気持ちが入っているところとか。

仕込みはきっちりしているとは言い難いが、
1軒目、2軒目とも勢いがあってウケをとれていた。
「魚釣竿」で「竿」の次にいきなり「針」に飛んでしまったのは
単なるネタ繰り不足なのだろう。
2軒目の男が「自分の義弟がどんな目にあったのか」
聞いている感じが良かった。
ただ、全体にトチリは多かったし、
間の取り方や畳み掛け方が粗いために
ウケていない部分も多かったと思う。


「七段目」(歌之助):×+

以前に出丸の会に出たときの失敗談や、
芝居の話をマクラに振ってネタに入る。

ネタはよくウケていたのだが、個人的には好きになれない。
動きが不自然で、芝居っぽく見えない。
芝居の仕草では、決まる部分、動きを止める部分が必要だと思うのだが、
なよなよしてだだ流れてしていると感じた。
見ていて不愉快。
「八百屋お七」だけはその不自然さ・気色悪さがちょうど良かった。

三味線は出丸の奥さんらしいが、
声が出ないところ、車輪になるキッカケなど、
拙いところがいろいろ。

あと個人的には、小米朝ラインの
「若旦那が五段目の猪の真似をしている」
→「丁稚が六段目の二人侍で入る」から
「七段目の真似をする」という設定の方が、
妙に理屈っぽくて好み。


「仔猫」(出丸):△

「七段目」についてのマクラ。
出丸の「七段目」は見たことがあるが、
そこまで悪くはなかったと思う。

奉公のマクラで、「徴兵制」みたいな話をしてしまい、
少し客席を冷ましてしまったと思う。

ネタはトチリ、カミが非常に多い。
ただ個人的には、おなべが可愛らしかったので、割と満足した。
特に番頭にお暇を出された時、
残るために徐々に必死になるところ、
「そうじゃあるまい」での表情付けが
しっかり作られていたと思う。
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