昨日は太融寺の「ラクゴリラ」の会へ。
2ヶ月に1度の勉強会が第100回を迎える記念会。
入門5年目くらいから16年続けている同期の会、というのは凄いものだと思う。
開場1時間程前に覗いて整理券を受け取る。
結局140人以上で、過去最大の入りだったそうな。
口上
紋付袴の4人が並んでの口上。
締めの花丸がやはり上手い。
「100回」を「飛躍会」と言い換えるのが流石。
「くまのプータロー」(雀喜):△+
第1回の前座だったということで、もう前座をやるキャリアではない彼が上がってくる。
「200回の前座もやる」は面白かった。59歳らしいが。
丁度少し上のキャリアに当たる4人に世話になっていることなどを
軽く話してネタへ。
まあ、雀喜らしい新作、ではあるな。
携帯電話で「プータローが歩く」テーマのBGMを間に流し、
様々な仕事・バイト先での失敗を繋いでいく。
このアイデアは面白いし、失敗の内容はそこそこベタであるが、
それぞれの失敗が積み重なっていく感じがない。
サゲは自然で良かった。
「いらちの愛宕詣り」(花丸):△+
軽く雀喜のマクラについて触れ、
染丸のお母さんについて少し話してネタへ。
まあ、よく分からんネタだなあ。
何と言っても「いらち」の人物造型がよく分からない。
江戸の「堀の内」よりさらによく分からん。
「いらち」と言いつつ、アホなのかイチビリなのか。
細かいギャグをいろいろ入れたりしていたが、
根本的なこのネタの分かりづらい部分が表に出てしまっていた。
最初から「小遣いと一緒になっている」と分かりつつ財布を放り込むのは
面白い作り方だな。
風呂場に行ってからの動きや会話は面白かった。
「立ち切れ線香」(文三):○-
「三道楽煩悩」の話を少し振る。
声が小さく、若干早いので聞き取りづらいところがあった。
ネタは、全体に丁寧に演っている。
文枝ラインで、途中に地の文で番頭の計略を喋らないあたりは良い。
基本的に人の死を絡めたりする「良いお話」なのだが、
ちと重くなり過ぎたきらいがある。
特に、母親が若旦那に小糸の死を語るところ、
少し泣き過ぎてしまっているように思う。
またその後の「もう女と名の付くものは雌猫1匹膝の上に乗せない」は
本当にそう思っているように見えており、
個人的には、ちとクサ過ぎるネタになってしまっている印象。
「お涙頂戴」になってしまうのは、あまり好みではないのだよなあ。
番頭は良かった。
若旦那は後半は良かったが、前半の最初の定吉を呼び止めるあたり、
「もともとウブな若旦那」より若干乱暴な感じがした。
サゲの切れ方は三味線とよく合っており、良かった。
「ちりとてちん」(南天):○+
「可愛がられる人」という話からネタへ。
いろいろ細かい科白や表情付けを加えて自分なりに面白くしていた。
最初の男が飲んだり食べたりするタイミングで「お誕生日おめでとうございます」と言う、
「ちりとてちん」の名前を付ける際に思い付く他の名前の工夫、
「竹」がいちいち「しょうもない」と言う前にいったん表情を崩して見せて
心から嫌なやつではない意地っぱりな様子を見せる、
「ちりとてちん」を持ってきた奥さんが奥に戻らずに
「たけ」の苦しんでいる様子を見ようとする、など。
「ちりとてちん」を作るところ、食べるところもクサ目にやっており、
陽気で良かった。
誰でもやるのだが、やはり「奥で三味線の音が聞こえるから」という
「ちりとてちん」の理由付けは要らないし、
流れが悪くなってしまうので入れない方が良いのでは、と感じた。
「堀川」(生喬):△+
ほぼマクラを振らずにネタへ。
全体に、喋り方がけっこう危なっかしい。
詰まることはなかったが、「あー」などで伸ばす箇所が耳に付いた。
喧嘩極道の2日目夜の科白で「今晩はうどん屋も出ていない」がない、
火事を聞いて駆け込まれる先の大工も、
「早く弁当詰め」「おじやん」と言いながら徐々に焦って怒りを募らせていく、
という科白の詰め方でもない。
喧嘩極道の親子はまあまあ。
母親の表情付け、声の出し方が若干生喬の作る丁稚っぽいところもあるのだが、
楽しげにやっている。
酒極道には、元々表通りの店の若旦那の軽さや上品さがなく、
「喧嘩極道が酔ったらこうなるのでは」という感じになってしまっていた。
猿廻しはまあまあ。
少しダラダラした感じはする。
ややスローペースだったのか、
一つ一つの科白を丁寧に聞かせるように語り過ぎていたのか。
ミニミニ抽選会
それぞれが2,3品ずつ持ち寄り、
お互いボケたりツッコんだりしながら進めており、
これも楽しめた。
何も当たりはしなかったが(笑)
2ヶ月に1度の勉強会が第100回を迎える記念会。
入門5年目くらいから16年続けている同期の会、というのは凄いものだと思う。
開場1時間程前に覗いて整理券を受け取る。
結局140人以上で、過去最大の入りだったそうな。
口上
紋付袴の4人が並んでの口上。
締めの花丸がやはり上手い。
「100回」を「飛躍会」と言い換えるのが流石。
「くまのプータロー」(雀喜):△+
第1回の前座だったということで、もう前座をやるキャリアではない彼が上がってくる。
「200回の前座もやる」は面白かった。59歳らしいが。
丁度少し上のキャリアに当たる4人に世話になっていることなどを
軽く話してネタへ。
まあ、雀喜らしい新作、ではあるな。
携帯電話で「プータローが歩く」テーマのBGMを間に流し、
様々な仕事・バイト先での失敗を繋いでいく。
このアイデアは面白いし、失敗の内容はそこそこベタであるが、
それぞれの失敗が積み重なっていく感じがない。
サゲは自然で良かった。
「いらちの愛宕詣り」(花丸):△+
軽く雀喜のマクラについて触れ、
染丸のお母さんについて少し話してネタへ。
まあ、よく分からんネタだなあ。
何と言っても「いらち」の人物造型がよく分からない。
江戸の「堀の内」よりさらによく分からん。
「いらち」と言いつつ、アホなのかイチビリなのか。
細かいギャグをいろいろ入れたりしていたが、
根本的なこのネタの分かりづらい部分が表に出てしまっていた。
最初から「小遣いと一緒になっている」と分かりつつ財布を放り込むのは
面白い作り方だな。
風呂場に行ってからの動きや会話は面白かった。
「立ち切れ線香」(文三):○-
「三道楽煩悩」の話を少し振る。
声が小さく、若干早いので聞き取りづらいところがあった。
ネタは、全体に丁寧に演っている。
文枝ラインで、途中に地の文で番頭の計略を喋らないあたりは良い。
基本的に人の死を絡めたりする「良いお話」なのだが、
ちと重くなり過ぎたきらいがある。
特に、母親が若旦那に小糸の死を語るところ、
少し泣き過ぎてしまっているように思う。
またその後の「もう女と名の付くものは雌猫1匹膝の上に乗せない」は
本当にそう思っているように見えており、
個人的には、ちとクサ過ぎるネタになってしまっている印象。
「お涙頂戴」になってしまうのは、あまり好みではないのだよなあ。
番頭は良かった。
若旦那は後半は良かったが、前半の最初の定吉を呼び止めるあたり、
「もともとウブな若旦那」より若干乱暴な感じがした。
サゲの切れ方は三味線とよく合っており、良かった。
「ちりとてちん」(南天):○+
「可愛がられる人」という話からネタへ。
いろいろ細かい科白や表情付けを加えて自分なりに面白くしていた。
最初の男が飲んだり食べたりするタイミングで「お誕生日おめでとうございます」と言う、
「ちりとてちん」の名前を付ける際に思い付く他の名前の工夫、
「竹」がいちいち「しょうもない」と言う前にいったん表情を崩して見せて
心から嫌なやつではない意地っぱりな様子を見せる、
「ちりとてちん」を持ってきた奥さんが奥に戻らずに
「たけ」の苦しんでいる様子を見ようとする、など。
「ちりとてちん」を作るところ、食べるところもクサ目にやっており、
陽気で良かった。
誰でもやるのだが、やはり「奥で三味線の音が聞こえるから」という
「ちりとてちん」の理由付けは要らないし、
流れが悪くなってしまうので入れない方が良いのでは、と感じた。
「堀川」(生喬):△+
ほぼマクラを振らずにネタへ。
全体に、喋り方がけっこう危なっかしい。
詰まることはなかったが、「あー」などで伸ばす箇所が耳に付いた。
喧嘩極道の2日目夜の科白で「今晩はうどん屋も出ていない」がない、
火事を聞いて駆け込まれる先の大工も、
「早く弁当詰め」「おじやん」と言いながら徐々に焦って怒りを募らせていく、
という科白の詰め方でもない。
喧嘩極道の親子はまあまあ。
母親の表情付け、声の出し方が若干生喬の作る丁稚っぽいところもあるのだが、
楽しげにやっている。
酒極道には、元々表通りの店の若旦那の軽さや上品さがなく、
「喧嘩極道が酔ったらこうなるのでは」という感じになってしまっていた。
猿廻しはまあまあ。
少しダラダラした感じはする。
ややスローペースだったのか、
一つ一つの科白を丁寧に聞かせるように語り過ぎていたのか。
ミニミニ抽選会
それぞれが2,3品ずつ持ち寄り、
お互いボケたりツッコんだりしながら進めており、
これも楽しめた。
何も当たりはしなかったが(笑)
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