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3度目の松竹座

2010年01月26日 06時14分29秒 | 歌舞伎・文楽
昨日は、元々ワッハの講談の会に行くつもりだった。
この開場が18時15分。
どうせミナミヘ行くのならば、と松竹座に電話してみると、
「忠臣蔵」七段目は17時55分終演予定、とのこと。
誂えた様に時間が上手く合うので、これも見ることにした。

少し梅田で勉強して、早めに難波へ。
幕見席のチケットを入手して、難波校の自習室へ行ったが、やたら混んでいる。
仕方なくジュンク堂、ワッハの視聴室で勉強もせずに時間をつぶす。
「この落語家に聞け!」とか文我の骨董関連の本とか、
気になる本が幾つか。

16時15分頃入場。
1週間ほど前に見た六段目を思い起こしながら、
七段目の開幕を待つ。

幕開き、九太夫と伴内が連れ立って入ってくる。
この2人、別に主従でもないはずなのだが、と思っていると、
「九太夫が高師直に取り入っている」という設定があるんやな。
その後三人侍+平右衛門の入り。

酔った由良之助が出てくる。
うーん。あまり快くない。藤十郎の声・音を不愉快に感じてしまう。
三人侍を制する平右衛門に対して
「足軽やのうて口軽」など言っていなかったように思う。
翫雀の平右衛門は、小身の侍らしいが、
語尾・使う言葉などやけに江戸っ子っぽい。
上方の歌舞伎だし、与市兵衛の倅と考えると違和感があった。

秀太郎のおかるは、やはり良いなあ。
2階の障子が開いた時の憂い、
梯子を降りるところの由良之助との絡みなど。
# 「船玉様が見ゆるは、見ゆるは」などに反応してしまう私は、
 「いろはにほへと」の聞き過ぎ。
特に平右衛門とのじゃらじゃらした会話やちょっとした捨て台詞、
上方の雰囲気が出るところが楽しい。
親、勘平が死んだことを聞かされて癪を起こすところは
けっこうリアルに。

平右衛門が妹を切ろうとしているところに由良之助が入ってくるが、
これがあまり映えない。
この部分は「遊蕩」よりは「侍」の色が強く出るべきだと思うのだが、
それが出ない感じ。
藤十郎は基本的に女形だから、芯の固さがないためかも知れない。
その後九太夫を引きずり出し、思いを吐露することになるが
ここも藤十郎の音に違和感を持ってしまい、発散しなかった。

全体としては、秀太郎が良かったから満腹ではあるが、
もっと快くなれる役者で由良之助を見たかった。
やはり、仁左衛門かなあ。

18時前にハネ、道頓堀からワッハへ向かった。
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