朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

久し振りの田辺寄席

2009年07月19日 11時24分34秒 | 落語・講談・お笑い
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何度読んでも笑ったりほっこりしたりできる。
やはり、秋月りすは凄いわ。


昨日は久し振りの「田辺寄席」へ。
JRの南田辺から行ったのだが、
駅の周り、高架化されていて随分雰囲気が変わっていた。


「開口0番-石段」

太鼓はともかく、文太の笛を堪能。


「子ほめ」(福丸):△

初めて見た。京大出身らしい。
経歴の中に「NSC」というのがあるのだが、
それがどう生かされているのか、今後生かされていくのかが
よく分からんな。

ネタは、まあごく普通の「子ほめ」。
あんまり印象に残っていない。
丁寧そうでいて、
細かいところ(竹さんの家の位置関係など)が
けっこう雑なように思う。


「たいこ腹」(福楽):△+

マクラからテンションがよく分からない。
まあ、適当に喋っていて面白いのだが。

上方らしく、妙にあちこちに話がいく。
「人に打つのは幇間が初めて」ということが複数回出てくるのは、
筋がきっちり整理されていないからだろうな。

幇間(おそらく野幇間なんだろうが)の喋り方、
適当な感じもあって良かったが、
少し話し方が重いところがあった。
もう少し軽く口先でパアパア言う風が好み。

「熱が廻った」からではなく、
「一方向に回して鍼を打った」から
抜けなくなった、という設定。

鍼を抜くところ、
「腹の皮が破れた」ではなく「鍼が折れた」と言っていた。
しかしサゲを考えると、多少グロでムチャでも、
「腹の皮が破れる」ことにした方が良いかな、と思う。


「千亀利屋騒動」(文太):△-

江戸の「ちきり伊勢屋」だろう。
(江戸でもそんなにかかるネタではないと思う)

「死相が出ていると言われた因業な商人が、
 施しや散財をすることで相が変わり、
 結局長生きし、施しを受けた人と一緒になって幸せに暮らす」
というネタなんだろうが、
この(江戸からの)設定がだいたいムチャだと思う。

文太はいろいろ入れ事をしてウケを取りにいっていた。
ただ逆に、それで(ムチャとはいえ)全体の筋が見えにくくなって
ダレた感じがする。


「山内一豊」(南海):△+

ひたすら卑怯な科白・設定(馬に大阪弁で喋らせるとか)でウケをとりにいく。
まあ、これも上方講談といえばそうなのだが。

肝心の講釈の部分で
(トチる、までいかなくても)若干リズムが狂うところがあった。
ここはきちんとして欲しいところ。
面白かったけどねえ。


「死神」(福楽):△+

死神の登場が明るかったり、
仕草オチの後で「はい、おしまい」と言ったり、
好き放題が少しあった。
(この人の本当の「好き放題」はこのレベルではないと思う。)

あとはまあ、普通の「死神」。
途中、医者になったあたりで若干ダレた感じがする。
もう少し緊張した雰囲気が必要かも知れない。

サゲは、ろうそくに火を継げずに、普通に仕草オチ。
ただ倒れ方がちと不細工に感じた。
バタッと倒れてしまったのだが、
火が消えるように、すっと横になるのが良いと思う。
コメント
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