朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

連夜の繁昌亭(2)

2009年06月26日 21時05分05秒 | 落語・講談・お笑い
木曜は25日で「天神寄席」。
「ねたのたね」を見て、演者(雀三郎・出丸)に惹かれて行ってみた。
ネタを知ったのは受付で。
まあいいか、と思いつつ開演前に入った。

そういやあ、「男前特集」らしかった。
これも入ってから知ったのだが。


「普請ほめ」(三四郎);△

以前ほどは長髪でなく、
うっとうしさは少しマシに。
しかし発声は相変わらず落語家らしくないなあ。

うつらうつらしながら聞いていたが、
「人の話を聞け!」とおっさんが怒ってつなげていく。
意外に良かった。


「四人ぐせ」(鉄瓶):△-

初めて見る人。
そんなに悪い口調ではないが、
動きがそもそも不自然。「クセ」に見えない。
まあ、出来の悪いネタだと思う。


「天災」(よね吉):×+

「この人を聴くな!」に追加しても良い。
昔から良くないベクトルを感じていたが、
久々に見ると救い難い芸人になっていた。

締まりがなく、やけにニヤニヤ笑う。
心学の先生も同様。
「吉朝一門はあまりしない」というが、そんなことはないだろう。
科白は吉朝そのまま。
耳慣れない人が多いらしく良くウケているが、ダメでしょう。
非常に不愉快になった。


「狸の化寺」(出丸):△+

久々に見たが、相変わらず若い。
声が若干枯れて聞こえたが、
以前に比べて仕草・体の動きが大きくなっているような気がする。
40代半ばとは思えんなあ。

リョウゴロウさんが「しょうもないシャレを言う」ことが
部下の間でも話に出るようになっていた。
別にそこまで言わなくても良いのでは?と思う。


「読書の時間」(染弥):△

三枝の新作。
適当な小ギャグでつなげていく、あまり積み上がり感のない噺。

ウケてたからいいんじゃないの(投げ槍)。


「替り目」(雀三郎):◎

久々に見た雀三郎は、素晴らしいものだった。
何といっても酔っ払いが可愛らしく、
おかみさんがこの酔っ払いを見る目も優しい。
2人の会話があまり真剣でなく、
ゆったりとした夫婦の会話になっていた。
無理に「ウケをとろう」という感じでないのが良い。

おかみさんが出ていくところもあまり強く罵らず。
酔っ払いの独り喋りも情が深過ぎず、程の良い雰囲気。

サゲまでやってくれたのだが、
うどん屋との会話も穏やかで良い。
友人の娘さんの婚礼、という場面も快い。
馬生の「うどん屋」にも通じる感じの良さ。

うどん屋が出て行き、おかみさんが帰ってきて、
再度うどん屋を呼んでサゲにつながるところ、
リズム良くトントンと運ぶので
このタイミングならばうどん屋が「銚子の替り目」と感じるのも
無理はない、と思わせられた。

素晴らしい出来だと思った。
大阪にいる間に追いかけておきたいなあ。
コメント (2)
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