せっかく大阪稼動になったからには
落語会にも通わねば、とて
昨日は「文太の会 in 高津の富亭」へ。
先月「深山隠れ」を取り止めたので
今月演ってくれるかな、と思ったのだが、
まあ、そうはいかず。
またどこかで聞く機会はあるでしょう。
「向こう付け」(文太):○+
「手紙無筆」などとは違い、
「無筆」の人の「知ったかぶり」をネタにする、というよりは
「無筆」属性もある喜ぃ公を巡るネタ、と捉えた方がいいだろう。
周囲の人に愛されていることがよく分かり、よい雰囲気。
この人のアホ、クサ過ぎず味があり、程の良さが好み。
「軒付け」(文太):○
一つ一つのエピソードできっちりとウケをとっていく。
ただ、「テンツテンテン」「うなぎの茶漬」の繰り返しで
次第にウケが大きくなっていく、というところまでは至らず。
三味線・浄瑠璃とも少しクサいかな。
特に最初の「てんさん」の動き。
擬音も非常に面白く、よくウケていたけど。
「看板の一」(わかば):△-
マクラのまとまりが悪い。日本語がおかしい。
キャリアを考えると不足感があるが、
昔の彼の落語を知っている身としては、
喋り方に余裕がある分「マシ」と思ってしまう。
ネタはごく普通。
どうこう言う程のネタではない。
特にトチリもなかった。
「無妙沢」(文太):△+
「鰍沢」だった。
疲れが出たのか、少しトチリがある。
しかし、人物に会話をさせ、それなりの雰囲気を作っていく
(人物の背景や思いが会話のバックボーンにあるからだろう)
あたり、流石。
「鰍沢」と比べて引っかかる点が2つ。
1つはオチ。別に「お材木で助かった」で良いと思うのだが。
少なくとも、夢オチはないでしょう。
もう1つは、「毒薬が底に溜まっている」設定。
そこから、
・帰ってきた猟師である主が底までさらって飲む
→毒が濃い→より症状がひどくなる
・旅人は酒に弱く、薄い上澄みしか飲んでいない
→あまりしびれない
という描写になっていくのだが、
そこまで主が底をさらう必要もないだろう、とか思ってしまう。
まあ、上方らしい理屈といえば理屈なのだが、
全体のバランスとして、「毒を盛られた」ことに気付くまでの流れは
もっとさらっと流す方が好み。
前売1,300円で満足できるレベルなのが有難い。
ネタを見て、この会はまた通うことになりそう。
休日以外は行きづらいが、
また文太以外も見に行きたい。
落語会にも通わねば、とて
昨日は「文太の会 in 高津の富亭」へ。
先月「深山隠れ」を取り止めたので
今月演ってくれるかな、と思ったのだが、
まあ、そうはいかず。
またどこかで聞く機会はあるでしょう。
「向こう付け」(文太):○+
「手紙無筆」などとは違い、
「無筆」の人の「知ったかぶり」をネタにする、というよりは
「無筆」属性もある喜ぃ公を巡るネタ、と捉えた方がいいだろう。
周囲の人に愛されていることがよく分かり、よい雰囲気。
この人のアホ、クサ過ぎず味があり、程の良さが好み。
「軒付け」(文太):○
一つ一つのエピソードできっちりとウケをとっていく。
ただ、「テンツテンテン」「うなぎの茶漬」の繰り返しで
次第にウケが大きくなっていく、というところまでは至らず。
三味線・浄瑠璃とも少しクサいかな。
特に最初の「てんさん」の動き。
擬音も非常に面白く、よくウケていたけど。
「看板の一」(わかば):△-
マクラのまとまりが悪い。日本語がおかしい。
キャリアを考えると不足感があるが、
昔の彼の落語を知っている身としては、
喋り方に余裕がある分「マシ」と思ってしまう。
ネタはごく普通。
どうこう言う程のネタではない。
特にトチリもなかった。
「無妙沢」(文太):△+
「鰍沢」だった。
疲れが出たのか、少しトチリがある。
しかし、人物に会話をさせ、それなりの雰囲気を作っていく
(人物の背景や思いが会話のバックボーンにあるからだろう)
あたり、流石。
「鰍沢」と比べて引っかかる点が2つ。
1つはオチ。別に「お材木で助かった」で良いと思うのだが。
少なくとも、夢オチはないでしょう。
もう1つは、「毒薬が底に溜まっている」設定。
そこから、
・帰ってきた猟師である主が底までさらって飲む
→毒が濃い→より症状がひどくなる
・旅人は酒に弱く、薄い上澄みしか飲んでいない
→あまりしびれない
という描写になっていくのだが、
そこまで主が底をさらう必要もないだろう、とか思ってしまう。
まあ、上方らしい理屈といえば理屈なのだが、
全体のバランスとして、「毒を盛られた」ことに気付くまでの流れは
もっとさらっと流す方が好み。
前売1,300円で満足できるレベルなのが有難い。
ネタを見て、この会はまた通うことになりそう。
休日以外は行きづらいが、
また文太以外も見に行きたい。