城郭探訪

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佐和山城跡など県内8遺跡 発掘調査報告書を刊行

2012年12月30日 | 城郭・イベント情報

=文化財保護協 購入受付け中=

家臣らの屋敷跡が出土した佐和山城跡(彦根市)


 県文化財保護協会と県教育委員会は、平成二十四年度発行の発掘調査書の購入予約を受け付けている。
 報告書が刊行される遺跡は、(1)六反田遺跡・(彦根市)縄文時代後・晩期、(2)六反田遺跡・(同)飛鳥~奈良時代、(3)佐和山城跡(同)安土桃山時代、(4)湖東南部草津川地域における琵琶湖開発事業関連遺跡(草津市)縄文時代~近世、(5)粟津湖底遺跡・における琵琶湖開発事業関連遺跡(大津市)縄文時代、(6)天神畑遺跡・上御殿遺跡(高島市)縄文時代~室町時代、(7)宇佐山古墳群(大津市)弥生時代~平安時代、(8)浄土屋敷遺跡(東近江市)鎌倉時代――の八遺跡。
 注文と問い合わせは、所定の用紙に希望の遺跡の報告書の冊数、氏名、住所、電話番号を記入し、来年一月末までに同協会(TEL077―548―9780、ファックス077―543―1525)へ。販売価格は年明けに同協会ホームページで公表する。
 なお、各遺跡の内容は次の通り。

 (1)「六反田遺跡」(彦根市)=縄文時代後期後葉の堅果類貯蔵穴群と土偶。晩期中葉の土器棺墓群などの調査。

 (2)「六反田遺跡」(彦根市)=飛鳥時代~奈良時代の船着き場遺構を備えた流路から、人形・斎串などの祭祀関連遺物や、木簡や墨書土器などの公的機関を裏付ける出土。

 (3)「佐和山城跡」(彦根市)=安土桃山時代。「境目の城」佐和山城の初の調査。佐和山東麓で武家屋敷や城下町を発見。石田三成在城時のものと思われる。

 (4)「琵琶湖開発事業関連遺跡」 (草津市)=縄文時代~近世にかけての北山田湖底遺跡・矢橋湖底遺跡など所収。縄文時代~古代の土器、石器、木製品のほか、銭貨類や近世陶磁器が出土。

 (5)「琵琶湖開発事業関連遺跡(粟津湖底遺跡・)」 (大津市)=縄文時代とされる粟津湖底遺跡の全量分析結果をはじめ、未報告の押形文土器の資料や石器類・炭化材に関する分析を掲載。

 (6)「天神畑遺跡・上御殿遺跡」(高島市)=縄文時代~室町時代。弥生時代~古墳時代の方形周溝墓や平安時代の甕棺墓・建物跡のほか、遺跡内を縦断する河川跡からは縄文時代~室町時代の土器・木製品。

 (7)「宇佐山古墳群」(大津市)=弥生時代~平安時代。弥生中期後半の集落、弥生後期~古墳初頭の周溝墓群、古墳中期の箱式石棺を備えた方墳、都城型土馬を用いた奈良時代の祭祀場など出土。

 (8)「浄土屋敷遺跡」(東近江市)=鎌倉時代~室町時代―『浄土屋敷遺跡・』(平成二十二年)で報告した堀や溝で囲まれた中世集落の様相と変遷を補則。

http://shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0011945


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