可憐に咲くムシャリンドウ
近江八幡市の地名「武佐」がつく花「ムシャリンドウ(武佐竜胆・武者竜胆)」の展覧会が、ゆかりの地で開かれている。
シソ科の多年草「ムシャリンドウ」は、武佐で発見されたとされていることからその名がついた。本州中部以北、アジア東北部に分布するが、現在自生しているのは北海道にわずかだけとなっている。十五センチから四十センチほどに成長し、六月から七月にかけて茎の先に三センチ程度の唇形状の紫・白・ピンクの可憐な花を複数つける。
武佐地区では、十年前からまちづくり協議会文化部会が中心となって復活運動に取り組んできた。今年の花は、西宿町の鳥居和雄さん(76)と西生来町の熊木礒一郎さん(73)が育てた苗を、昨年十月から地域のボランティア十八人が自宅などで育てた。
展覧会は昨年まで武佐公民館で開催していたが、もっと多くの人にムシャリンドウを知ってもらおうと、今年は武佐町会館の約百五十鉢をはじめ、武佐本陣、近江鉄道武佐駅、いばエコ広場(西宿町 伊庭貞剛生家跡)など、中山道沿いの七か所で約二百四十鉢を展示している。
道沿いに並ぶムシャリンドウのさわやかな花に、道行く観光客や地域の人たちも思わず顔を近付けている。今咲いている花は紫と白が多いが、いばエコ広場にはピンクの花も見ることができる。
展覧会は二十二日まで。十二日には育て方講習会が午後一時から武佐町会館(国道421号武佐町信号から中山道を東へ)で開催される。参加無料。問い合わせは、武佐コミュニティセンター(TEL0748―37―6017)まで。
今日も訪問して頂きまして、ありがとうございました。