第195回金蘭会セミナー
2月19日金曜日午後6時から
講師は、長年大阪府立成人病センター内科で勤務され、今は大阪がん循環器予防センター所長をされている田中幸子先生です。成人病センターの北隣りにあるそうです。超音波でがんを視る というタイトルでした。超音波の仕組みから、動脈静脈の流れが見える新しいドップラーエコー、超音波造影剤の話まで分かりやすく詳しく説明されました。肝癌、肝転移、肝血管腫、膵癌などの臨床の画像を呈示しながら、最後は、癌の検診のはなしです。膵癌は今や日本人の4番目の死因です。超音波では、膵嚢胞と主膵管拡張を中心にひっかける検診をするそうです。もしくは綺麗にMRCPが撮れる施設ならそれに重きをおくのもいいとおっしゃってしました。
昭和40年卒で、僕らより丁度10年先輩です。イギリスでCTが発明される前に医師になった田中先生とCT導入直後に医者になった僕。僕の時代は、CTの画像の花盛りになりかけで、超音波検査も凄く大事にされ、血管造影での精密検査もよく行われていた時代です。講演聞いていて、本当懐かしい。そんな思いでした。
膵臓というのは、超音波で見るのは胃や腸のガスにより、すごく見るのが難しいこともあるんですが、紅茶を飲んでからエコー検査すると胃の紅茶により、その後ろ深いところの膵臓も見えるということで工夫されているようでした。凄いですね。
僕の去年の4月の金蘭会セミナーでの内容と大腸癌、胃癌、肺癌、肝癌、膵癌に対する検診は、似かよった内容で、僕は、CT、MRIという切り口で、田中先生は超音波という切り口での立場を強調された感じです。田中先生ご自身も、今日は、ごめんね私の大好きな超音波のことを贔屓して話しましたと、素敵な笑顔で屈託のない感じで語って頂きました。すごくお若くて茶目っ気のある素敵な先生でした。
ちなみに、参考に、肺癌は、タバコ吸ってるリスクの高い人はCTで検診を。
胃癌の検診はピロリ菌要請の人は毎年胃カメラで検診を。大腸癌は毎年検便で陽性なら大腸ファイバー精査を。という僕も同感の意見を述べられていました。
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