北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

野田首相の施政方針演説

2012年02月01日 | 日記
ちょっと旧聞に属することなのですが、1/24に開会した国会の冒頭で行なわれた野田首相による施政方針演説は、野田政権―民主党政権がどのような階級性をもっているかを、一切隠すことなく明確に自己表現していました。すなわち、民主党政権は日本資本主義の延命のためには、たとえどのように労働者人民を塗炭の苦しみに叩き込むことになろうが、断固としてあらゆることを実行します…と資本に誓ったということです。民主党政権になってからの3人の首相のなかでもきわだっています。これは野田首相個人のキャラではなく、3・11情勢に規定された日本社会の危機的事態によるものです。新自由主義にもとづく被災地復興にしろ、原発再稼働と原発政策の維持・推進にしろ、消費大増税と社会保障制度の解体的再編にしろ、沖縄・辺野古新基地建設と日米安保の実戦的強化にしろ、自民党政権がやりたくてもできなかったことばかりです。自民党政権時代の首相演説をいくつか引用しているのなど、まさしく「自民党がやりたかったことをやります、民主党は自民党と同じ階級的性格の政党です」と、みずからを大資本に売り込んでいるってことじゃないですか。さらには大増税の前に「みずからの身を切る」と、議員定数削減と公務員制度改革を約束しています。これもまた大ペテンで、「みずからの身」などまったく切っていません。公務員制度改革など高級官僚の権力には一切手をつけず、橋下・大阪市長のようにすべての責任と犠牲を現場の公務員労働者に転嫁するものでしかありません。また、議員定数削減をしてどうなるかと言えば、大政党はこれまでどおりの議席を確保する一方で、本物の労働者党をつくろうと議会に挑戦する革命派は排除されていくことになります。民主党・野田政権を打倒しよう!革命的議会主義の本格的な貫徹をやりぬける党づくりが急務です。