北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

保育園待機児童の“急増”

2013年03月02日 | 日記
4月からの認可保育園への入園を拒否された子どもの保護者たちが、杉並区に対して異議申し立てを行なっています。新聞報道では「待機児童の急増」と言われていますが、そこには大きなトリックがあります。待機児童が「急増」したのではなく、「隠されていた」というのが真実です。山田区政時代から使われ始めた手法ですが、認可保育園に入れずに認可外保育所に入ったり、母親が子どもを保育園に入れることをあきらめて復職を断念したり…こういった場合は待機児童にはカウントしないことにしたのです。こうすれば、表面上は待機児童の数が減少しているかのように見える。しかし、認可保育園入園募集の時期になれば、これら「隠されていた」待機児童が一気に表面化して「急増」する。
さらにもうひとつ気になるのは、異議申し立て直前に区長が記者会見を開き、認可保育園の定員拡充や保育室新設などによって入園枠拡大を発表したことです。異議申し立てをサポートしていた議員と区長の間であらかじめ“シナリオ”ができていて、田中区政のポイント稼ぎを演出したのでは?そもそもこの緊急対策は、園児の詰め込みとあくまで暫定的な措置と言っていた保育室を野放図に拡大するもので、きわめて問題の多い対処方法です。ぎりぎりの範囲でしか認可保育園の整備をしてこなかったツケがまわってきたわけで、委託化・民営化に依存することなく着実に認可保育園を設置していくことのみが、問題の本質的解決の本筋だと思います。

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