北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

日米の金融政策

2014年05月05日 | 日記
ある友人との会話の中で、日米の金融政策の相違について議論になりました。アメリカFRBは量的緩和縮小を選択しているのに対し、黒田日銀は異次元継続ないし拡大を表明しているからです。
イエレンFRB議長の政策は、基軸通貨=ドルの存在を死守しなければ、アメリカにとってあらゆる金融政策的優位を喪失するという危機感にもとづいています(正しい!)。これ以上の金融緩和は、ドルへの信認急落→暴落に直結することは必至だから。景気への悪影響などと、のんきに言ってる場合かと。
一方で黒田日銀は、「アベノミクス奏功」の演出のみを考えています。そう、「演出」なのです。だって、「異次元の金融緩和」の実体は、金融機関が大量に保有している国債の買い取りです。しかし、借金まみれの国家財政を成り立たせるには、さらなる国債の発行→金融機関による引き受けが必要です。…アレッ?異次元の金融緩和→市場への資金供給→企業による設備投資の増大→雇用拡大・賃金アップ→商品購買力増加…という安倍「成長戦略」が描く図式ですが、現実には大量の資金が政府・日銀と銀行の間を行ったり来たりしているにすぎないのです。この事実を隠蔽するために、さらなる金融緩和でムードだけ醸成しようというのですから、労働者人民もなめられたものです。結局残されるのは、大量の国債が積み増される破産的事実だけなのですから。許しがたい!

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