ろくびー

山中清隆 作品日記
Kiyotaka Yamanaka

「山中清隆 絵画展 水と空と私たち」開催のお知らせです。

2018-05-09 23:01:44 | 作品展案内

「九十九島」 透明水彩画 長崎 A3(420×297) 2018年作

大阪での個展のお知らせです。


山中清隆 絵画展

「水と空と私たち」

■日時
2018年6月4日(月)~6月9日(土)
AM11:00~PM6:30(最終日PM4:30)

■会場
伏見ビル・サロン
541-0044 大阪市中央区伏見町2-2-3 伏見ビル3F サロン
TEL 06-6222-5022

■主催 山中清隆
E-mail kiyonamaste@yahoo.co.jp


このたび大阪で個展をさせていただくことになりました。

会場は、いつもお世話になっております伏見ビルさんの3Fにあります
伏見ビル・サロンさんにて開かせていただきます。
伏見ビル・サロン


風景を眺めるのは楽しいですね。

水はときめきをあたえてくれて
空は愉快な気持ちにさせてくれて
人のいとなみは微笑みをあたえてくれます。

風景からの沢山の贈り物を
私なりに水彩スケッチとして描きました。

お時間がありましたら、ぜひお立ち寄りいただければ幸いです。



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色塗りで失敗した作品で、お話しを作ってみた劇場 「水色の船のおじさん」2/3

2018-04-24 20:05:04 | ヴェネチア

「子雲の木」スケッチ 2017年作 イタリア・ヴェネチア

※「水色の船のおじさん」の始まり1/3はこちら


あれから何か月も練習に励んでみたが
おじさんはいまだに「こんにちは」を言えないでいた。

道端で遊んでいる子どもたちにも
スーパーのレジのおばさんにも
パン屋のかわいいおねえさんにも

こんなに練習しているのに
なぜだか言えない

「苦しい・・・気が狂いそうだ」
そんな気持ちを心のなかでつぶやくようになり
どうしても乗り越えられない壁が
おじさんの目の前に分厚く高くそびえ立ち
希望だった「こんにちは」が、いつのまにか絶望に変わっていたのであった。

ある日
夜中に怖い夢を見てうなされ目が覚めた。
気持ちを落ち着けようと青く淡く光る薄暗い窓に目を向け
しばらくぼんやり眺めていたが
どうしても眠れなかった。

眠るのをあきらめて
退屈しのぎにユーチューブを見始めてみると
動物のハプニング集が面白くていつのまにか笑っていた。

次々と見ているうちに
オウムが「こんにちは」と言っている動画に目が留まった。

「こっ・・・・これだ!」と
おじさんは思わず声に出して言った。

いきなり人を相手にするからダメなんだ。
相手がオウムだったらきっと言える。
鳥だもの恥ずかしくはないさ
もっとハードルを下げればいいんだ。
なんで気が付かなかったんだろう
ばかだな~と思った。

おじさんはミラコリ教会の裏の家に「こんにちは」と話すヨウムがいることを
どこかでで聞いたのを思いだし、次の休日に行くことにした。

そしてむかえた休日の朝、
おじさんは朝食を取ってから入念に歯磨きをして髭をそり
1時間ほど鏡に向かって「こんにちは」の練習をした。
これでよしとなっとくをして
お気に入りの帽子をかぶり水色の船に乗って
ミラコリ教会の裏のヨウムのところまでやってきた。

天気も良くて
清々しい

「いたいた あいつだ!
 3階の窓でヨオムがひなたぼっこしてる
 みてろよ・・・・」とおじさんはつぶやき

歩幅を大きくとってヨウムの見える橋の真ん中までくると
まるでオペラ歌手が両腕を広げて歌うかのように
溜めを作って目を輝かせてヨウムを真っ直ぐに見つめ立った。

そして
おじさんが息をいっぱい吸って
ありったけの力で「こんにちは」と言おうとしたその瞬間

ヨウムがおじさんに向かって

「コンニチワァァァー」と先に言い放った!

そのヨウムのあまりの美しく大きな声に
あたりの人も観光客もみんなびっくりして
一斉に振り向いた。

おじさんは「こんにちは」と返事する間もなく
口を開けたまま腰を抜かしてそのままスローモーションのように地べたへお尻をつき
一瞬の静けさのあと
みんなはお腹をかかえてどっと笑いだした。

おじさんは
ヴェネチアで一番美しい「こんにちは」を自ら選んで対戦してしまい
結局、立ち直れないほど完全にくじけてしまったのである。

笑い声がおさまったころ
やっとの思いで立ち上がり
その場から逃げるようによろよろと水色の船へと向かった。

船の前で、運河に映る太陽の光の輪がせつないぐらいにユラユラとしている。
悲しい気持ちが抑えられずに少し涙いた。

運河の眩しさに目を細めると
だんだん頭の中ががグルグルまわって視界が暗くなり
周りの音も気配もすっかり遠ざかって
孤独な静けさがおじさんをつつみこんでいった。

ふと気付くと
どこかで泡のはじけるような音が聞こえる

「ポワッ ポワッ」

運河ではなく空からのようである。

なんだろうとおじさんは音のする方に顔を向けた。

驚いたことに
一本の庭木の中ほどから「ポワッ ポワッ」と泡のようなものが
どんどん生まれ出ているのである。
その泡はまるで雲の子供のようだ。

おじさんは何も言わず
その不思議な庭木を眺めていた。

「ポワッ ポワッ ポワッ」

夢だろうかとも思った。


すると庭木はおじさんの方を向いて
「夢じゃないよ、ほんとうの夢さ」と喋った。

おじさんは驚いたが、
「あんたはなんで雲の子供を吐き出しているのかい?」と聞いてみた。


「ポワッ ポワッ」

「だれかの夢を叶えるためさ
 だれかが夢をほんとうに叶えることが出来たら
 それは俺の喜びになるからね」
と庭木が言った。

「何言ってるかわからないよ?
 夢と雲の子供がどう関係があるの?」
とおじさんはまた尋ねた


「この子雲達には夢を叶える不思議な力があってね
 なんだって叶えることができるんだよ
 君もそのことを信じるならなんだって叶うさ」

「ポワッ ポワッ」と子雲を吐き出しながら
庭木は続けて話した。


「ためしにひとつの雲をずっと眺めてみてごらん
 心を空っぽにして
 無邪気にころげあそぶ雲をたよりに
 そのまま
 ほんとうに遠くを見るんだ

 そしたら・・・・

 あっ
 そうそう
 君には友達が必要だ
 一人でいちゃいけないよ
 今、庭の玄関を開けるから
 中に入って私の木の幹まで来ておくれ
 そこに君の友達が待っている
 さっ
 早く入っておくれ」

ガチャっと目の前の大きな屋敷の玄関が開いた

おじさんは庭木に
「この屋敷の玄関でいいのかい?」と尋ねてみたが
返事はなかった。

しかたがないので
おそるおそる玄関を入り
小さな薔薇の木が植えてある手入れされた庭へと進み
あの不思議な庭木の幹のところまでやってきた。

あたりを見渡してみたが
友達らしき人はどこにもいない。

「庭木さん
どこに友達が待っているの?」

やはり返事が無いし
もう子雲も吐き出していなかった。

庭木の幹のすぐ後ろに段ボール箱が落ちていて
気になったので開けて覗いてみたら
黒い子犬が一匹入っていて驚いた。

お腹を空かしているようで
尻尾を振ってクンクン言っておじさんの手をかるく噛んだりした。
段ボールの外に出して遊ばせてやるとずっとついてくる。
無邪気で可愛らしい子犬だと思った。

突然
「だれだお前
 ここは犬の散歩をする所ではないぞ
 犬を連れてさっさと出ていきなさい!」

立派な邸の2階の窓から主らしきおじいさんに怒鳴られ
子犬を抱いて慌てて外へと飛び出した。

どうしようかと
子犬を抱いて
困り果てて
外から庭木を眺めてみたが
もうあたりまえの木のように黙り、静まりかえっていた。


まんまと庭木にはめられたと思いつつも
しかたがないので
おじさんはこの黒い子犬を家で飼うことにした。


つづく
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色塗りで失敗した作品で、お話しを作ってみた劇場 「水色の船のおじさん」1/3

2018-02-15 19:32:04 | ヴェネチア

「黄色い花」スケッチ 2017年作 イタリア・ヴェネチア

人生には失敗がつきものです。

色塗りで失敗して、
お見せできなくなった作品は
お話しでいきましょう~


■「水色の船のおじさん」1/3

イタリア・ヴェネチアのカステッロ地区の北側に
レンガ色のとても大きなサンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂があり
その左には市立病院の入り口になっているスクオラ・ディ・サン・マルコが
ひときは白く輝いています。

そこには広場があり、いつも賑やかで人々の笑顔であふれ
たくさんの物語が今日もくりひろげられていました。


休日になると
きまってベージュ色の帽子をかぶったおじさんが
水色の船に乗ってここへ一人でやってきます。

彼は何をするでもなく
運河をただ眺めているだけで、
ときおりため息などをついていました。



この日は天気も穏やかで
いい風が吹き、だれもが気持ちよかった。

運河のゆらめきもここちよかった。

どこからか
サラサラとした乾いた笑い声が聞こえ
ベージュ色の帽子をかぶったおじさんは
気になってあたりを見渡した。


周りは笑い声にあふれて賑やかだったが
さっきの声とは違っていた。

どうやら
病院の二階から聞こえてくるようだ

もっと耳を澄まして聞いていると
窓のそばの壁の隙間に生えてる雑草のようである。

サラサラと乾いた笑い声は
いかにも風と楽しんでいるようだった。


おじさんは立ち上がって歩きだし
病院の前まで行って雑草を見上げた。


雑草は可愛らしい黄色い花を咲かせていた。

そして風にそよぐのを止めて
だれかと話し出した。


「おはよう 今朝はいい風が吹いていて気持ちがいいわね~

 今日の私、きれいかしら」

・・・・

「ふふふ ありがとう。

 やっぱり、 あなたの目の前で、一番きれいかしら」

・・・・

「ふふふ よかった。

 私は、本当は土の上でミミズさんと仲良くしながら暮らしたかったけれど、
 あなたが寂しくなるといけないと思ってここでがんばっているのよ」

・・・・


「ふふふ そうでしょ よかった」



おじさんは
耳を疑った
雑草の話し声がわかるのである。

だが、話し相手の声はまったく聞こえなかった。
感じからすると、向かいの聖堂のようである。

雑草の会話はつづいた。

「ミツバチが飛んでくると耳を澄ますの
 そしたら、小さな声で私に向かってこう言ってるの

 かわいいお花さん こんにちは!」

・・・・

「私は小さい花だけど子供じゃないし
 かわいいとかいわれると、ほんとは恥ずかしいのだけれど、

 私の方も笑顔で、ミツバチさんに聞こえるように

 こんにちは! あなたを待ってたわよ
 って返してあげてる。

 そしたらうれしそうに花に止まってくれて
 蜜と花粉をたくさん持って帰ってくれますのよ」

・・・・

「こんにちは!っていいものね~」


この不思議な雑草の会話に
夢中で耳を澄まして聞いていたおじさんは
ふと我に返って思った。


そういえば
俺は

ここ何年も
こんにちはを
言ったことがない。

それに
聞こえたこともない。


なぜだろう・・・・


考えていると急に目の前が暗くなり
胸がドキドキして息苦しくなった。

しぜんと
空に向かって大きな深呼吸をした。

ふーはー
ふーはー

こんどは
吸いすぎて疲れてガクッと首を垂れた。

しばらくすると
視界が明るくなってきて
いつもの広場と、水色の自分の船が見えた。


そしてまた二階の雑草を見上げて
耳を澄ませて、ずっと立っていた。

雑草はもうなにも喋らなかったが、
ときおり風と楽しんでいるようだった。

喋っていたかもしれないが、
おじさんには聞こえなかった。


日が暮れておじさんは家に帰り
食事もろくにとらずに
ベットの上にころがっていた。

深夜になっても
頭の中で雑草の会話が何度も繰り返し聞こえ
ひとときも寝れなかった。

この不思議な体験以来
「こんにちは!」を真面目に考えるようになった。

そして
なにより
言いたくなった。


でもどうやったら
こんにちはを言えるのか
まったく忘れてしまっていた。

そこで、
鏡を買ってきて
部屋にこもって一人で練習をした。

帽子を右手で少し持ち上げて言ってみたり、
録音した自分の「コンニチハ」に合わせて振り向いて返事してみたり、
ありとあらゆる努力をした。

だが、ひと月たっても、ふた月たっても
顔はひきつりガチガチであった。



「コンニチハ」

「コンニチハ・・・・!」



つづく


つづきはこちら■色塗りで失敗した作品で、お話しを作ってみた劇場 「水色の船のおじさん」2/3



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天王寺動物園 オウサマペンギンのオスの鳴き声

2018-02-12 18:36:19 | YouTube 動画
天王寺動物園に動物スケッチをしに行きました。
まだまだ寒いのでスケッチはちょっとだけにして、観察して楽しんでいます。

特に面白かった動物の表情を、せっかくなのでご紹介。


オウサマペンギンのオスの鳴き声です。
(小さいのはフンボルトペンギン)

餌をもらう前後に鳴くようで、
くちばしを空に向かってゆっくりと伸ばし
SFチックな声で鳴きます。

鳴き終わると力尽きて
ぐったり首を垂れるような姿がとてもかわいらしい。




オウサマペンギンは寒い地域に住んでいるので、夏は空調の効いた室内舎でしか見れませんが、
冬場だけ野外のフンボルトペンギンと一緒に見ることが出来ます。

ちょこちょこ動くフンボルトペンギンと
大きくてゆっくり動くオウサマペンギンとが一緒に見れるので
そのギャップが面白いですよ。


悲しいニュースなのですが、
今年の1月25日に
天王寺動物園のアジアゾウのラニー博子さんが亡くなりました。
推定で48歳だそうです。

今まで動物園の中で
たくさんの人々に夢をあたえてくれて
ほんとうにどうもありがとう。

ご冥福をお祈りいたします。







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「アカデミア橋」この作品は失敗しましたが、よろしければ、お話しでもどうぞ~

2018-01-21 17:40:33 | ヴェネチア

「アカデミア橋」スケッチ 2017年作 イタリア・ヴェネチア

残念ながら色塗りで失敗してしまって、
みなさまに完成をお見せできなくなってしまったスケッチのご紹介です。



アカデミア美術館からサルーテ聖堂に向かって歩いていきますと、
橋をひとつ越えたところにサン・ヴィオ広場(Campo San Vio)があります。

大運河に面していて、広々とあたりを見渡せる気持ちのいい広場で、
アカデミア橋を渡る賑やかな人々や
行きかう船を楽しみながらスケッチをしました。


そういえば、このとき
めずらしくお巡りさんが三脚にカメラ機器を据えて
船のネズミ取りを始めまして、

それが気になってしまい見ていたら
ハトのフンが私に命中し、

気を取り直してスケッチを再開したら
ウミネコに靴をひつこく突かれて、
危うく食べられそうになったのを
よく覚えています。


ちなみに1998年にもアカデミア橋を油絵で描いていまして
記事はこちら「ベネチア人の立ち話し好き」



おや
アカデミア橋のたもとにある
一番背の高い木が
風にふかれて
なにやら話しだしました。


さらさらさら~


昨日の夜のことは夢だろううか?

サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の塔に住む
翼の生えた妖精が空からやってきて
僕の腕に腰かけてこういったんだ。

「君のてっぺんの葉っぱには、なんでも叶う力があるよ!
 もちろん、そのことを本当だと信じればだけどね・・・」

そして笑いながらまた空へと飛んで行った・・・。

ほんとうのように思えてしかたない。



ぼくは、向かえのアカデミア美術館の前に住んでいる
可愛らしい木のことが大好きなんだ。

彼女を大運河越しに毎日眺めれて、幸せではいるけれど

思いを伝えられなくて
胸がギシギシなって苦しいよ。


彼女はスズメが好きで、手のひらにのせてよくお話ししている。
そのときの彼女の瞳ときたら急に細く真っ黒になって
キラキラした光があちこちからあふれて、
とびきり嬉しそうなんだ。



よし
信じるぞ!
信じて失うものなど何もないさ


てっぺんの葉っぱよ
魔法の風にふかれて離れ
くるくる回って
落ちたときに
チュンチュン鳴く
スズメに生まれ変わりなさい

そして僕のこの思いを伝えておくれ


サラサラサラ~

(風にふかれて葉が一枚
 くるくる回って落ちていきました)

 くるくる
 くるくる
 ぱさぁ

「チューチュー」


違う違う!
チューチューじゃない
チューチュー鳴くネズミなんかじゃないよ

(ネズミは「チュー」と鳴いて走って逃げていきました)


よし、もう一度
イメージ
イメージ
スズメの飛ぶイメージ

てっぺんの葉っぱよ
魔法の風にふかれて離れ
くるくる回って
落ちたときに
可愛らしく空を飛ぶ
スズメに生まれ変わりなさい

そして僕のこの思いを伝えておくれ


サラサラサラ~

(風にふかれて葉が一枚
 くるくる回って落ちていきました)

 
 くるくる
 くるくる
 ぼとっ

「ポロッオ ポッポッ」


違う違う!
ポロッオ ポッポッじゃない
ポロッオ ポッポッ鳴くハトなんかじゃないよ

(ハトは驚いて飛んで逃げていきました)


鳥にはなってくれた
近いぞもう少しだ。


スズメはハトより可愛くてかしこい

イメージ
イメージ
スズメのかしこいイメージ!


てっぺんの葉っぱよ
魔法の風にふかれて離れ
くるくる回って
落ちたときに
可愛らしくかしこい
スズメに生まれ変わりなさい

そして僕のこの思いを伝えておくれ



サラサラサラ~

(風にふかれて葉が一枚
 くるくる回って落ちていきました)


 くるくる
 くるくる
 ばたぁ

「ミァオー クォクォクォクォ」


違う違う!
ウミネコじゃない
ウミネコは、ずるがしこい鳥じゃないか!
それにデカくて怖いよ

もー
おまえなんかは
そこらの絵描きの靴でも食べていろー

(ウミネコは目をギラッと光らせて飛んで行きました)


あ~あ

やっぱり夢か


サラサラサラ~




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「リアルト橋とグルリ」イタリア・ヴェネチア2017年 水彩画のご紹介です。

2018-01-17 19:30:39 | ヴェネチア

「リアルト橋とグルリ」 透明水彩画 A4(297×210)2017年作 イタリア・ヴェネチア 個人蔵 


今回ご紹介いたしますのは、
イタリア・ヴェネチア、Kokonton Galleryにて2017年に発表させていただいた、思い出の作品です。


「リアルト橋とグルリ」


ヴェネチアには島を大きく二つに分けている
大蛇のように蛇行した大運河がありまして、
そこに架かる4つの橋の1つを描いた作品です。

列車の駅から船に乗って、大運河を楽しみながら進んで行くと
大蛇が突然グニャリと体を折り曲げたような急カーブに出くわし、
おそるおそる、ゆっくりとその難所を通りぬけますと
目の前に現れるのが、白大理石で作られたリアルト橋です。



上にはアーケードが2列あり、
そこに商店が並んでいて日中はいつも賑やか。

以前の商店は深緑色とか茶色とかに塗られていて、
それぞれ表情があったのですが、
最近、大掛かりな外見掃除をされて、
きれいにネイビー1色に統一されました。

20代のころ、やっぱりこの橋が好きで、反対側から油絵で描いていますね。
その記事はこちら
イタリア・ベネチア 「リアルト橋」


そしてグルリは私が勝手に付けた、大運河の急カーブに住んでいる妖精の名前です。



■この絵を描いたら生まれたお話し。


リアルト橋はもう400年もの間、いつもグルリに話しかけていますが、
グルリは、いまだかつて返事をしてくれたことがありません。

リアルト橋はアーチ型に伸ばした見事な腕の上に、商店を24軒も乗せていますから、
商売上手な売り子さんのように
おしゃべり上手で陽気で、
グルリの返事が400年無くても平気です。

リアルト橋の話しによりますと、今までに3度だけですが、
グルリが泡を吐いてブクブク笑ってくれたそうです。

ただ、他の誰もそのことを見ていませんので、
どうやらこの話はあやしいという、もっぱらのうわさです。

グルリは喋れないのか喋りたくないのか、
誰にもわからないのですが、
ときたま水面に姿が現れることがあります。

ときに女神のように美しかったり
ときに光の結晶のように眩しかったり
ときに風に揺れる花のようだったり

その姿は見るものによっても違うそうです。

町のみんなは、いつグルリの返事が返ってくるだろうかと、
それとなく気にしていますが、
リアルト橋のように毎日話しかけるものは誰もいません。

そして今日もまた
400年前と変わらぬ風景のように
リアルト橋が微笑みながら、
陽気に話しかけています。



グルリさん
こんにちは。

ご機嫌いかが?
今日は波の音が優しいね~

昨日、不思議なことがあったよ!
グルリさん 聞きたい?

友達のアカデミア橋くんに、
借りてた本を返しに行ったときのことだ。

橋のたもとに木があるだろ
その木のてっぺんから茶色くなった葉っぱが1枚、
風につつかれて落ちたんだ。


その落ち葉がね
落ち葉がだよ
木から落ちるときにね

グルグルまわって
グルグルまわって

ほんとに目が回るぐらい

グルグルまわって

地面に落ちてったんだ。

そしたらどうだい


その葉っぱがね
葉っぱがだよ

スズメになっんだ!


そしてチュンチュンいって飛んでったんだ。

おどろいたよ~


あなたも急カーブだからって
あんまり、はりきって
目が回るぐらい
グルグルやってると

いつかは
チュンチュン言って
スズメになっちまうよ!

水の中だから
ブクチュン ブクチュンだな~



「ブクブクブク・・・・」


あっ!


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「いつも嬉しい3兄弟」イタリア・ヴェネチア2017年 水彩画のご紹介です。

2018-01-16 12:13:16 | ヴェネチア

「いつも嬉しい3兄弟」 透明水彩画 A2(594×420)2017年作 イタリア・ヴェネチア 個人蔵


今日ご紹介いたしますのは、
イタリア・ヴェネチア、Kokonton Galleryにて2017年のギャラリー夏休み中に発表させていただいた思い出の作品です。



「いつも嬉しい3兄弟」

ヴェネチアでの滞在先のすぐ近くの運河沿いの風景で、
出かけるときは毎回ここを通ってこの3本の木を眺めて
嬉しい気分にさせてもらっていました。

作品題名にある3兄弟はこの3本の木のことです。

干潟に杭を打って、埋め立てて出来たヴェネチアの町をうろうろ散歩していると、
古い建物や石畳や運河などの人工物がほとんどで、
緑や木や土を目にする機会が少ないように思います。

そうなると禁断症状のように緑が恋しくなってきて、
勝手に足が木のある方へと向かい、
そして眺めて「ほっ」といたしました。

3兄弟を眺めて思うことは、

「風に葉っぱをゆらして緑が光って綺麗だな~」とか

「今日の運河はとても機嫌がいいし、
木の映り込みを美しくしてくれてるもんだから、
きっと3兄弟もご機嫌だろうな~」

とかのたわいもないことです。

なにも考えずに通りすがりに眺めましても
不思議と心を素直にさせてくれました。

出かける時は、まずここを通って3兄弟から嬉しい気分をもらい、
また、スケッチが空振りでガックリ疲れて帰る時も
わざとここを通って3兄弟から嬉しい気分をもらって帰宅しました。

きっと木の存在は、私たち人間の生い立ちにまでさかのぼって関係する
なくてはならない大切なものなんでしょうね。



おや
風が吹いてきました。

3兄弟がサラサラ葉をゆらして
キラキラと光りながら
何やら話を始めましたよ。


サラサラサラァ

人には癒されるよな~
(中の木が言いました)


人がこう賑やかだと
楽しくて気分がいいよ
(右の木がいいました)


人観察最高♪

彼女がいなくったって
寂しくないし退屈しないね
(中の木が言いました)


まったくだ
(左の兄の木が言いました)

まったくだ
(右の木が言いました)

まったくだ
(中の木が言いました)


この楽園のようなヴェネチアに生える俺たちに比べて
人のいない森に生えてるやつは可哀そうだ

一歩譲って
林だって俺は無理だね

こみあっててさぁ
光は取り合いだし
人はめったに来ないいし

肩はあたるし、お尻は触られるし
もうわやくちゃだよ
(右の木がいいました)


それに
タケノコの地下茎もこまるよな
(中の木が言いました)


そうそう
どんどん地下から領土広げて
とんでもないところからタケノコだすし
(右の木がいいました)



それにまだある

ヤブガラシなんかのツルに絡まれたら大変だよ
うろうろ地面をはって
あつかましく体に登ってくるし
光を全部奪うし

しかもあいつは、土中から来る地下茎なんだぜ!
(中の木が言いました)



手におえんよ
くわばらくわばら
(右の木がいいました)


(通りすがりのハトが、ときをり餌を突っついて言いました)
ポロッポ ポロッポ

聖ジョルジオ・デイ・グレーチ大聖堂に巣がある
森好きのモリバトさん
に聞いた話だけど

森とか林の方がたくさん女木がいるって!

ポロッポ ポロッポ
(ハトはせわしく歩いて行ってしまいました)



それは

出会い系かぁ・・・・
(左の兄の木が言いました)



うらやましいな~
(3兄弟がしみじみとつぶやきました)


サラサラサラァ




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大阪市福島区のLa Calletta(ラ カレッタ)イタリアンレストランに、2017年のヴェネチアの水彩画を展示させていただきました。

2018-01-12 23:12:52 | お知らせ
La Calletta(ラ カレッタ)イタリアンレストランに
2017年のヴェネチアの水彩画を展示させていただきました。

大阪市福島区の民家沿いにありますお店で、
2010年にオーダー作品のご紹介をさせていただいてます。
記事はこちら 大阪・福島区のイタリアン 「ラ・カッレッタ」

オーナーシェフの宮田さんと奥様は、
初めて私が絵の制作でヴェネチア滞在したころからの友達でして、
その当時からミラノで修業中の宮田シェフの腕は確かなものでした。
息の合った宮田ご夫妻の切り盛りがここちいい、私のお気に入りのレストランです。

作品入れ替え後、美味しいにおいにつられてランチをいただきましたので、
まずは、その美味しさのご紹介。

お昼はランチのみ1,100円。
内容は
■野菜の前菜
■本日のパスタ
■コーヒor本日のデザートです(+200円で両方になります)


宮田シェフが朝から心を込めて用意された前菜の品々




そして、きれいに盛り付けされて運ばれてまいります。
ワイングラスの足元しか写っておりませんが、
ちゃんとその上には淡く輝く黄金色の白ワイン、
ヴェネト州のソアーヴェ(Soave)が注がれてますよ。
いただきま~す♪

うま~い
味がしっかりとしていてバランスのとれたソアーヴェと、この野菜があうんだよなー





前菜とワインに舌鼓を打ち
とても幸せな時間はあっというまに過ぎるものですが、

でも、ご心配なく

リスが見れば必ず登るであろう宮田シェフの大きな背中が、
わっさわっさと上下に弾んで、
腰を入れてパスタを仕上げてくれています。




チーズとオイルとニンニクが効いた
出来立てのベーコンと小松菜のパスタが運ばれてきました。

ああぁぁ
残念ながらワインがもうありませ~ん・・・・
昼間ですから1杯でガマンガマン

宮田シェフ特製のパンをおともに
いただきま~す♪


ベーコンのパスタ、シンプルに美味しい!




本日のデザートはレアチーズケーキ
チーズがジューシーで幸せ~
カプチーノの追加でいただきました。





あぁぁ!
仲良しの宮田ご夫妻の写真を撮ってほっころりしてたら、
作品の店内写真を撮り忘れました。


ほんとに美味しいイタリアンですから
食べに来ていただいて
ついでにちらっと作品を見てもらって
イタリアの空気を楽しんでいただければ幸いでございます。

La Calletta(ラ カレッタ)
所在地: 〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島3丁目11-22
時間: 12時00分~14時00分、18時00分~21時30分
定休:日曜、祝日
電話: 06-6453-2088

こちらがLa CallettaのHP

こちらがLa CallettaのFacebook
Facebookに地図があります。





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運河沿いの白い塔

2018-01-09 21:22:41 | ヴェネチア

「運河沿いの白い塔」 透明水彩画 A5(210×148)2017年作 イタリア・ヴェネチア 個人蔵
※会場内撮影のため、作品のイメージが少し違うかもしれません。


今日ご紹介いたしますのは、
イタリア・ヴェネチア、Kokonton Galleryにて2017年に発表させていただいた思い出の作品です。


「運河沿いの白い塔」

この絵はヴェネチアのカステッロ地区にある
Chiesa San Giorgio dei Greciという正教会の大聖堂を描いた作品です。


この教会の白くて細長い塔は少し運河に向かって傾いていますが、
そのなんとも頑張っているような傾き具合がいい感じで、
見るものの気持ちをどこか弾ませてくれます。

昔、ナポレオン軍に占領された時に、教会の所有物をあれこれもっていかれたらしいのですが、
ひょっとすると、この塔はそのときのことを今もしっかり覚えていて、
身体を張って、運河にのりだしてまで見張りを引き受け、
遠くをしっかりと見つめて、頑張っているのかもしれません。

もしかすると、本当の宝物は今も無事で、
大切に守られているのかもしれませんね。



おや
風景から何か聞こえてきましたよ・・・



やれやれ
もう200年も守ってきたね~

でも、いったい何を守ってるのか
忘れちゃったよ!
(大聖堂が話しました)


あれだよ
(白い塔が話しました)


あれってなに?
(大聖堂が話しました)


あれだよあれ
モリバトの巣
(白い塔が話しました)


えっ
ハトの巣なの?
(大聖堂が話しました)


ハトじゃなくてモリバト!

もう200年も前から
鐘を吊るす梁の上に巣があってね
ずっと毎年見守ってるんだ~
(白い塔が話しました)


それって
何代目モリバトってことか?
(大聖堂が話しました)


そうだよ
もう何代目かは数えてないけどね

ハトと違ってね
鳴き声なんかやんわりしてて
「ポォポォーポォーお ポォーポォー」
て鳴いて可愛いんだ
(白い塔が話しました)


もういいよ
それ、お前の個人的なペットじゃないか!
(大聖堂が話しました)


オスの求愛ダンスなんか見たら胸ドキュンだよ♪
(白い塔が話しました)


どうでもいいよ

俺はハトが大嫌いなんだよ
200年もしこたま糞かけられてきたしな
白いお肌が台無しだよ!
(大聖堂が話しました)


だからハトでなくてモリバトだって
(白い塔が話しました)


どっちでもいいよ!

あぁぁ
なにかもっと
別の大切なものを守りたいな~
(大聖堂が話しました)


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夕方のサンマルコ

2018-01-08 19:25:00 | ヴェネチア

「夕方のサンマルコ」 透明水彩画 A5(210×148)2017年作 イタリア・ヴェネチア 個人蔵
※会場内撮影のため、作品のイメージが少し違うかもしれません。


今日ご紹介いたしますのは、
イタリア・ヴェネチア、Kokonton Galleryにて2017年に発表させていただいた思い出の作品です。


「夕方のサンマルコ」

この絵は友人のペアーさんの船に乗せてもらったときに
ラグーナから少し波に揺られ、サンマルコをスケッチして描いた作品です。

ヴェネチアの夕方はとてもきれいで、空や運河や広場にもロマンチックがたくさん現れてくれますから、
大勢の人がこの時間を楽しんでいます。

私もその一人で、夕方はよく散歩に出かけました。

めったに出くわしませんが、
そのロマンチックな夕方がどんよりと静かになって、
夕暮れのほんの一瞬、ピンク色の世界に変ることがあるんです。



いつもと違う不思議な世界で
ヴェネチアの町をピンクの染料でものの見事に染めたような感じですし、
昔、旅行したインドのピンク色の町のジャイプルよりもピンク色です。



その不思議な感じをたとえるなら「きつねの嫁入り」でしょうか。

私たちのような人でない何かを、みんなで祝福しているように思えてなりません。

でも、ヴェネチアにはキツネがいませんので、

私のかってな幻想なのですが、

舟の嫁入りではなかろうかと思っております。



ほら、それが証拠に
橋の下で休んでいる小さな舟が

花の祝福をいっぱいにしてもらって
少し照れながら
これから迎える花嫁のことを
胸いっぱいに思っているように
見えませんか?


祝福の気持ちをプレゼント

もらう側も
あげる側も
とても幸せな時間ですね。

いいな~






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待ち遠しいな

2018-01-07 20:20:25 | ヴェネチア

「待ち遠しいな」 透明水彩画 A5(210×148)2017年作 イタリア・ヴェネチア 個人蔵
※会場内撮影のため、作品のイメージが少し違うかもしれません。


今日ご紹介いたしますのは、
イタリア・ヴェネチア、Kokonton Galleryにて2017年に発表させていただいた思い出の作品です。



「待ち遠しいな」

この絵はアカデミア橋からPalazzo Cavalli-Franchettiと、
そこに続く大運河沿いの建物たちを描いた、秋のヴェネチア作品です。


気持ちのいい、抜けるような青空が自慢のヴェネチアの夏が終わりますと、

とても短い秋が始まります。

そして日々深まってまいりますと、霧の日が多くなってきます。

朝は濃い霧のために、外は雨が降ったかのようにどこもかしこも濡れていますし、

船は「ボー ボー」と汽笛を鳴らして賑やかそうにしています。

それでも散歩に出かけて、つい運河の手すりに腰かけてスケッチしようものなら、お尻は冷たく濡れてびっしょりです。


「この霧がまた風情があっていいんだよ!」とよくお聞きしますので、

私も早くそのシーンに出会いたいなと思っていますが、

残念ながら私の心に映るのは、あの青空の夏のヴェネチアばかりです。





青い空の下で白い雲がもくもく湧いて、
遠くでピカピカごろごろ暴れだし
こっちへ来るのか来ないのか?

変な静けさの後にだれもがザワザワ急ぎだし
見上げれば鬼のような顔をした雲だらけ
突風が吹いてあたりは急に暗くなり
観念したころザバーっと雨が降ってくる。

ああぁ ヴェネチアの夏は楽しいな~


建物がそんなことを思うかどうかはわかりませんが、
私は秋に入るとたまらなく夏が恋しくなって寂しい気持ちになります。

いや、ひょっとすると
私のように夏が好きな建物だっているかもしれませんし
そうなると
秋から冬は、なんとも寂しい気持ちになって、
来年の夏を思い、待ち遠しい気持ちをあたためながら
霧の中でぼんやりしているのかもしれません。


やっぱり
待ち遠しいな~



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赤い大きな邸と小さな庭の木

2018-01-06 14:30:14 | ヴェネチア

「赤い大きな邸と小さな庭の木」 透明水彩画 A5(210×148)2017年作 イタリア・ヴェネチア 個人蔵
※会場内撮影のため、作品のイメージが少し違うかもしれません。


今日ご紹介いたしますのは、
イタリア・ヴェネチア、Kokonton Galleryにて2017年に発表させていただいた思い出の作品です。


「赤い大きな邸と小さな庭の木」

この作品は友人のペアーさんに「友達を船で駅まで送るけど、よかったら一緒に行かないか?」
と誘ってくれたので、喜んで付いて行って、その時に船からスケッチをした作品です。

ヴェネチアのラグーナや大運河や小さな運河を船に乗って移動するのはとても楽しいもので、
普段、通路や橋からは見れない風景を水面に近い位置から見上げるように眺めることができます。

見慣れた、でも見慣れない新鮮な世界ですね。

水面はいつもこんなふうに世界を見ているのかな~
私がいつも見るヴェネチアとはだいぶと違うな~
なんて船に揺られながら思いました。


その水面には私の好きな世界がたくさんありまして、

私のかってな幻想なんですが


やんちゃ坊主の風が、あそび疲れて水面まで降りてきて静かに座ってるとき、
運河はこの写真のようにザラザラと見えたりします。
きっと風のお尻がザラザラしてるからでしょうね。



そして風がまた元気になったころ、誰かに挑発されて遊びだし、
空高く昇ってってかけっこに夢中になっているころ、
やれやれと言わんばかりに波も穏やかになってゆき、
運が良ければ、おそらくみんな大好きな
スベスベのゆらゆらとした水の妖精が、映り込みを通して輪になってこの写真のように現れます。

まさにそれはダンスでして、
突然、美しい女性のベリーダンスが始まったような
偶然、アフリカのドゴン・マスクダンスの行列に出くわしたような感じです。

こうなるともう芸術家どもは釘づけになってしまっていけません。

その美しいゆらゆらとした水の妖精のダンスに
どれだけ恋い焦がれようとも
仲良しにはなれませんし、
もちろん
優しくさわることも、
強引に捕まえることだってできないいんです。

ただ静かに見ることだけは許してくれるので、
せめて思い出の中だけでもその美しいダンスを踊ってくれないだろうかと
心の中にいつも水を入れて準備だけはしています。


好きなダンスが
素直に踊れると


いいのにな~


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サン・ジョルジョ・マッジョーレ島の思い出

2018-01-05 11:53:37 | ヴェネチア

「サン・ジョルジョ・マッジョーレ島の思い出」 透明水彩画 A5(210×148)2017年作 イタリア・ヴェネチア 個人蔵
※会場内撮影のため、作品のイメージが少し違うかもしれません。


今日ご紹介いたしますのは、
イタリア・ヴェネチア、Kokonton Galleryにて2017年に発表させていただいた思い出の作品です。

この絵はサン・ジョルジョ・マッジョーレ島で、
大好きなんで何枚も描いています。

この小さな島にはサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の
美しい建物がたくさん乗っかっていまして、
後ろ側には少し緑もあるのですけど正面は満員です。




ちなみに、こちらは小さく可愛らしいボートに3人も乗っかった満員の写真です。



建物が人のような生き物だとしまして
この島には何人ぐらい乗っているのかな~なんて思います。

やっぱりそうなると狭い場所ですから
隣人との人間関係とか、恋とか、すったもんだもあるのでしょうね。


気持ちのいい風にふかれながら鐘楼が上からなにやら覗いています。

じつのこと言いますと白い建物のひとつが
今日、以前から思いをよせていた大好きな人に
思いがけず、ほんの少しですがお話しをできたものですから
そのことにいつまでもニヤニヤ照れていまして
どうやら幸せの真っただ中のようですよ。

いったい何を話したのか
そして誰が好きなのか
ほかの建物たちも気になっていますが
シャイな彼は何も話さず
残念ながら内緒のようです。

今、彼にとっては世界のすべてが幸せ色に見えていて
時間も音もゆっくりと流れ
そしていつまでも忘れない
大切な思い出の日にうまれかわります。

せっかくなんで
こんなときは素直な気持ちになって、
海に向かって波に伝わるぐらいの大きな声で歌ってみるとか
鐘楼に登って遠くの空を見ながら風に聞こえるぐらいの大きな声で話しかけてみるとか
してみたいものですね。

そうすれば
もっと大きな幸せの勢いを不思議と感じますし

ひょっとすると
またいいことに出会えるかも・・・・ですよ。


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イモムシ教会

2018-01-04 11:52:24 | ヴェネチア

「イモムシ教会」 透明水彩画 A5(210×148)2017年作 イタリア・ヴェネチア 個人蔵
※会場内撮影のため、作品のイメージが少し違うかもしれません。


今日ご紹介いたしますのは、
イタリア・ヴェネチア、Kokonton Galleryにて2017年に発表させていただいた思い出の作品です。


この絵の中の白色の建物が
Chiesa dell'Abbazia della Misericordiaというお名前の教会です。

ヴェネチアの北側にある小さな教会で、運河の角の開けた場所にあるので日光浴がとても気持ちよさそうです。
いつも閉まっているので、教会としてはもう使われていないようです。

でもガイド付きの観光客や学生さん達が、わざわざこの古い教会の前で、
なにやら解説してもらっていますから
魅力的な歴史があるのかもしれません。

その教会前の広場の左に
運河に面して長めの可愛らしいお顔の古い建物があります。
教会の関連施設のように見えるのですが、
実際のことは私にはわかりません。

その建物が運河側の通路の上に建っているものですから
ご親切に「よっこいしょ」と重たい体を片側上げて
柱の足を見せてくれて、運河の見える素敵なトンネル通路になっています。

その柱のせいでどこか可愛らしいイモムシのように見えますね。

イモムシが苦手な人もいるみたいですけど
イモムシだっていつかは綺麗な蝶に変身いたしますし、
鳥たちの目に映ろうもんなら最上級のプルプルのご馳走にしか見えませんよ!

イモムシの建物は足が出た勢いでしょうか
面白い話を誰かにしたいのでしょうか
可愛らしいワンちゃんがお散歩に来たのでしょうか
前に進むたくてしょうがないように見えますね。

きっと
彼らの歴史の中に忘れられない素敵なドラマがたくさんあって
もう使われなくなった今でも
色あせない宝物のように
白い教会のことが大好きで、
それでグイグイと教会へ押してくるのでしょうね。

いつまでも色あせない
大好きな思い


イモムシって

勇気あるな~



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あけましておめでとうございます

2018-01-03 12:45:01 | 長崎


旧年中はブログを見てくださって、誠にありがとうございました。

本年も相変わらず、よろしくお願いいたします。

皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。



2018年はいい年になってほしいですね。

本当にいい年になってほしいから

感謝の気持ちをいつも忘れずに

今日をしっかりと生きていこうと思っています。



この絵は2016年の九州旅行で佐世保市にある九十九島動植物園に行ったときに
あそびがてらスケッチした作品です。




小さな動植物園ですが、たまにペンギンが敷地の中を散歩していてまじかに見れて可愛かったです。




そして仲良くエレベーター乗って帰って行くシーンはどこか微笑ましく素敵な動植物園でしたよ!


今年は戌年でありますので、年末に近くの公園へ犬の絵を描きに行きたかったのですが、
風邪をこじらしてしまい体調不良のまま年を越してしまいました。

正月になにか代わりの絵はないものかと、まだ塗ってないスケッチを見ていたら
この絵を塗って遊びたくなったので、犬を一匹描きたして完成いたしました。


あ~
これで今年が始まった!

感謝 感謝







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