ろくびー

山中清隆 作品日記
Kiyotaka Yamanaka

YouTube絵本「旅するキリン」をはじめました。

2019-10-27 15:33:12 | YouTube


YouTube絵本「旅するキリン」をはじめました。



天王寺動物園のキリン幸弥くんをスケッチして作品にしていまして、

大人も見れる子供向け絵本です。


実際のキリン幸弥くんはエレガントで大きな存在感があるのですが、

私の描いているキリンはだいぶと小振りで上品でもないようです。


動きのあるアニメーションは作れないので、

水彩画の描く工程を細かく撮影して動画風にアレンジし、

動物たちが自由に旅できる世界だったらどうなるだろうかと思って、

遊び心で作っています。


最後のシーンは佐賀県唐津市にある

名護屋城本丸跡からスケッチした風景を使いました。


シリーズものですので

どうか飽きずに

つづけて見てくださると嬉しいです。



■こちらをクリック YouTube絵本「旅するキリン」





イタリア風景「ぼくらの時間」ヴェネチア2019年 水彩画のご紹介です。

2019-10-10 22:50:12 | ヴェネチア

「ぼくらの時間」 透明水彩画 A5(210×148)2019年作 イタリア・ヴェネチア 個人蔵


この作品は、リアルと橋からサンマルコに向かう水上バスに乗ってすぐの

Sant' Angelo駅近くにある、細い運河に面した静かなお庭のある家の絵です。


去年も描いていたのですが、やっぱりこのお庭が好きなので今年も描いてしまいました。




屋上から広い空とヴェネチアの込み入ったオレンジ色の屋根風景を

ビールを飲みながらご機嫌に楽しむのが憧れなのですが、


こんなにひっそりとしたプライベートなお庭だと

カプチーノを飲みながら

読書や書き物なんかをしてみたいですね~



読書をしながら・・・

気持ちよさげに風に吹かれる

サラサラした軽い音色の木の葉の音に酔いしれてみたり。


たまに訪れる鳴きツグミやシジュウカラやモリバトなんかを

息をのんで観察したり。


狭い運河の優しく楽しげな波の音が

建物に挟まれて出口を見つけれず

いつまでもタポタポと耳元で響いて

ああぁヴェネチアにいるんだな~

と微笑んでみたり。


そんなことを

このお庭の白いベンチに座って

優雅に楽しみたいです。



ぼくらの時間が始まるのは

人がいなくなってからで、

建物より背が高いことが自慢の一本の大きな木が

我慢できずに口を切って喋りだし


ユリカモメから聞いたうわさ話やら

鳴きツグミのすったもんだの恋の話しやら

また話題のない時なんかは

「しりとりして遊ぼう♪」などと言い出すのです。


無邪気で元気でお庭で一番大きいものですから

それなりに役目を分かっていて、

みんなを楽しませようと頑張っているのですね。



今日も人がいなくなると

またぼくらの時間が始まって

植物たちのサラサラとした笑い声が


耳を澄ませば聞こえてくるようです。





イタリア風景「お城の家」ヴェネチア2019年 水彩画のご紹介です。

2019-10-03 19:01:37 | ヴェネチア

「お城の家」 透明水彩画 A5(210×148)2019年作 イタリア・ヴェネチア 個人蔵


リアルと橋からサンマルコへ向かう水上バスに乗って、
一つ目のS. Silvestro駅近くにある大運河沿いの赤いお家です。


庭には大きな円柱系の木が2本植えてあって
家の上部の一部にお城のような装飾があるので、
それがとてもチャーミングでかわいらしいお家なんです。


1998年にも油絵でも描いたことがあるのですが、
イタリア・ベネチア2 「城の家」
21年ぶりに水彩画で描いてみました。


当時はもっと外壁がいい感じに傷んでいましたが、
それから綺麗に直されて、今は少し汚れて味が出てきたところ。

4階の窓の一つに、植木鉢が3個置いてあって、
緑が一つとお花が二つ。
気持ちよさそうに日向ぼっこをしています。

窓に緑やお花をほんの少しでも置いてくれると
その人の心が見つめている命へのいとおしさのようなものが周りに広がって、
見る人の微笑みを誘います。

幸せの黄色いハンカチみたいで不思議ですね。


建物もぼくらと同じ材料の地球から、人の手とイメージによって生まれてきたのですから
命も心もあって会話をしたり笑ったり悲しんだりしていて、
きっとこの窓の小さな植物のことを気に入って
ご機嫌に喜んでいますよ。


でも
どうしてこのお家を建てた人は
お城のような装飾を一部にだけしたのでしょうね~

お花を窓に少しだけ置いて少し癒されるように
お城の装飾を少しだけ家につけて
ちょっぴり王子様やお姫様になりたかったのかも?
しれませんね~