ろくびー

山中清隆 作品日記
Kiyotaka Yamanaka

ネパール・バクタプルの動物市場

2008-12-22 23:11:31 | 透明水彩画ネパール
Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 
「裏道」透明水彩画 30号F 2007年作
ネパール・バクタプル 

バクタプルの川沿いの裏道をどんどん行きますと、地鶏市のやっている所がありまして、見ていて楽しいです。
小さな籠に地鶏が6羽ほど入れられていまして、入らないやつは籠の上に載っていたりします。
オスは張り切って 「コケコッコー♪」 と鳴き合いしていますが、たまに籠の中で取っ組み合いの喧嘩が始まり、おじさんにつまみ出されて翼を背中の上でクロスの刑にされると身動き出来なくなり、目が点になっておとなしくなります。

向かいには山羊市があって子山羊から大人山羊まで 「メェーメェー」 言って騒いでいます。立派なオス山羊は、おじさんのすきを見ては、メス山羊にチョッカイ出そうとソワソワしていました。

町から少し離れた広いグランドには水牛市がありまして、多い時は100頭ぐらい見ることが出来ます。主に若いオス水牛がたくさん売買されていました。
が、みんなだいたい目から涙を流して悲しそうに泣いています。

売買されると連れて行かれて、肉にされるのを知っているみたいに思いました。

スーパーのパックに入った肉には、涙の跡がわかりませんが、実際に彼らの悲しさに身を置きますと、辛さが伝わってきました。


感謝!感謝!





ネパール・バクタプルの寄生虫

2008-12-21 22:23:33 | 透明水彩画ネパール
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「とおせんぼ」透明水彩画 4号F 2007年作
ネパール・バクタプル 

バクタプルの町には家の中を通り抜けるトンネル道がいくつかあります。
この絵の右側の赤ちゃんを抱えた女性は、そんなトンネル道を抜けるところです。

左側のレンガ塀の上に植えつけてあるのはサボテンでして、ガードマンのようにしっかり侵入者を防いでいます。
この家は陶器を作るお仕事をしていまして、ネパール風はんてんを着たお爺さんが、ろくろを回して出来た壷や器を、道端に出して干していました。

はんてん爺さんが私のスケッチを見て 「色を塗ったら見せておくれ!」 と頼まれたのですが、この後すぐに体調を壊してしまい、何やかんやで絵が出来たのが制作予定日最後の日でした。
結局はんてん爺さんに絵を見せれなかったのが、心残りです。

ネパールにはモモと言う料理がありまして、見た目は小さな豚まんで、水牛のミンチを生地で包んで蒸し、タレを付けて食べる美味しい料理です。
モモはレストランでも食べれますが、大きな蒸し器を店前に置いたモモ専門店の方が断然安くて美味しいです。店に入って一皿注文すると、湯気の上がった蒸したてのモモが、皿に10個乗ってタレと一緒に運ばれてきます。
あまりの美味しさにもう一皿おかわりです。タレは店によってまちまちで、だいたい不思議な味でした。

バクタプルで何回も体調を崩した原因は、寒さによる風邪と寄生虫によるジアルジア症です。ジアルジア症はランブル鞭毛虫とか言うやつが、体に入ると死なずに住み着き、高タンパク高カロリーの食事をした時に何万匹にも増えて、大変なことになる病気なんです。ちなみに2回もなりましたが、とても親切なジャイカ(国際協力機構のボランティア)の方に薬を教えていただき、まずい薬を10日間飲んで退治することが出来ました。

ランブル鞭毛虫君の進入経路は、上水道かレストランの生野菜か濡れた食器類か生煮え料理です。私の2回の発症前追跡調査によりますと、偶然1件の同じモモ屋さんに行き着いてしまいます。モモにはよく火が通っていたので、生トマトと生中国パセリと生唐辛子入り特性常温タレが怪しい~です。
怪しいのでその店には以後行かなかったらジアルジア症にはなりませんでした。

シャワーの時にも目と口は開けてはいけないし、歯磨きもミネラルウオーターを使うんですからジアルジア症対策は大変なんです。アメーバー赤痢やその他の寄生虫もいるそうです!
※日本帰国前検便検査済みです。


ちなみに家で飼ってるオカメインコはモモちゃんです♪




ヒマラヤとバクタプル

2008-12-20 22:18:39 | 透明水彩画ネパール
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「ヒマラヤとバクタプル」透明水彩画 30号F 2007年作
ネパール・バクタプル 

バクタプルに滞在した1月初めごろは、ヒマラヤ山脈が綺麗に見えました。

日本に居たころ 「6000m級の山ってどんな感じなのかな~」 って大阪の空に金剛山(1125m)を基準にして 「あのへんかな~」 なんて思っておりましたが、実際見てみますと山というより大きな誰かが遠くに横たわっているようで、とても感動いたしました。

ヒマラヤが見える日は、チラリチラリとチラ見したり、足を止めて眺めたり、見晴らしのいい所までいって眺めたり、アパートに帰って屋上に上がって眺めたりと、眺め三昧です。
ヒマラヤ山脈を見つめていると心が勇気ずけられるし、なんだか熱くもなりました。

雲の中に隠れてしまって何日も見えない日はやっぱり寂しかったです。たまに雲間から頭だけ見えたり10分ぐらい覗いたりすると 「今日はいい日だ!」 なんて得した気分になります。
2月、3月になると、靄でかすんだ日や曇りの日が多く、ほとんど見ることが出来ませんでした。

バクタプルでの楽しみは、ヒマラヤの他にはヨーグルトがあります。陶器の器に入っていて1人サイズから特大まであって、いつも私は浅い洗面器ぐらいの中サイズを買って、3日ぐらいで食べきっていました。味は店によって違いますが、お気に入りはクリミーでほんのり甘口で、口に入れるとうっとりするやつです。
(インドで食べたヨーグルトよりこくがあって甘い)

このヨーグルトのおかげで、異国での食事ストレスが、かなり軽減できました。


タン君が買ってきた他の店のヨーグルトもうまかったな~♪





ネパールのバクタプルでの友達

2008-12-19 23:24:16 | 透明水彩画ネパール
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「みんなのお家」透明水彩画 30号F 2007年作
ネパール・バクタプル 


この作品はネパールのバクタプルに滞在して初めに描いた絵です。
■ネーパール入国話はこちらです。

この絵の家の二階中央窓の女の子は、時々窓から私を眺めるのですが、必ず何かをパクパク食べながら眺めるので、どうも私を肴のアテにしていたみたいです。
古いお家一軒で何家族かが住んでいまして、窓がしっかり閉まらないので冬は寒くて厳しいと思います。ちなみに私が滞在したアパートは、窓の閉まる近代的なお家でしたが、あまりの寒さで寝れませんでした。

アパートはキッチン共同で、隣の部屋にはタイ人のタン君好青年が世界遺産建築保存の勉強の為に滞在していたので、寂しくなく楽しかったです。

晩ご飯は交代制でお互いの分まで作り一緒に食べました。タン君は料理が上手で、作る料理は全て本格的タイ料理です。
私はインド滞在のおかげで辛い料理には強い方なんですが、タン君の作る生緑唐辛子系料理は、かなり辛くてさらに鍛えられてしまいました。

ある日 「寒くて寝れない」 とタン君に愚痴っていると、その次の日にキッチンの中から湯たんぽを発見してくれて、さっそく私が使うことになり最高の幸せを味わうことが出来ました。  
やさしいねタン君!

ある日 「トムヤンチキンの作り方を教えてほしい」 とタン君にお願いすると、気合を入れて教えてくれました。  
きっ・・・厳しいのねタン君!

ある日 「女性の口説き方を教えてほしい!」 とタン君に頼まれたので、伝授すると 「うまくいかなかった・・・」 っと肩を落としていました。  
ゴメンねタン君!


また食べたいな~ トムヤンチキン♪
今度作ってね~タン君!






ネパール・チトワン国立公園ジャングルツアーのつづき③ 【山中清隆展 開催中】

2008-07-23 01:06:28 | 透明水彩画ネパール
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「ツバメの家」透明水彩画 30号F 2007年作
ネパール・バクタプル 
※この作品は、今回の個展に展示されません。


【山中清隆展 開催のお知らせです。】
2008年7月21日(月)~8月2日(土) 会場:大阪・北浜 ギャラリーもず
■個展について詳しくはこちらからです。


ネパールのロイヤルチトワン国立公園内ジャングルウォークは、ドキドキしながらトラにもサイにも会えず(良かった♪)カヌーで川を渡り、終点のソウラハ村に無事到着いたしました。
ソウラハ村で食事をして、午後からジープサファリです。

カヌーで再びジャングルに入り、待機していたおんぼろジープの荷台に乗って、今度はジャングルの奥地に出発です。

※ジープは悪路のためにユレユレなので、デート初日にはいい感じになると思われます。
(酔う方は逆効果です。)

気持ちよく風を切って、ジャングルの中を走っていきます。時折クジャクがいますが、野生のニワトリよりガイドの扱いは低かったです。

しばらく走ってワニのいる沼に到着。居る居る~ 沼ワニが日向ぼっこしております。
とっ その時、沼の向こう岸の茂みの中で、サイが耳をそばだてて、こっちを警戒していました。

「オオオオ~ 」

ツアーの皆さん余裕です。木に登って逃げる必要がなくなると、サイに手を振りたくなるぐらい余裕ぶっこいています。
しばらく見ていたら、サイは茂みの中に消えていきました。

その他にはインコとかオオムとか珍しい鳥とかが、時折見ることが出来ました。

トラにはなかなか会えないので、ジャングルの中に1匹だけ捕獲されたトラを見るところが用意されています。檻は木製で、キングコングが入っていそうなやつで、上からも見ることが出来ます。
動物園で見るトラよりバリバリ野生を感じる怖いオーラを出していました。
このセンターにはインドガビアル(魚食の口の細長いワニで、7メーターにもなる)の人口増殖もしていまして、絶滅の危機から守っています。


ジープはこんな感じで楽しく無事に終了!夕方にソウラハ村に到着。

明日はいよいよゾウさんに乗ってサイを見に行くことに・・・・。


つづく




ネパール・チトワン国立公園ジャングルツアーのつづき②  【山中清隆展 開催中】

2008-07-22 00:01:17 | 透明水彩画ネパール
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「かくれが」透明水彩画 30号F 2007年作(個人蔵)
ネパール・バクタプル 
※この作品は、今回の個展に展示されません。


【山中清隆展 開催のお知らせです。】
2008年7月21日(月)~8月2日(土) 会場:大阪・北浜 ギャラリーもず
■個展について詳しくはこちらからです。



ネパールのロイヤルチトワン国立公園ジャングルツアー初日は、カヌーで川を下り、トラやサイのいるジャングルに入ってジャングルウオークなんですが、久々の仕事なのか?ガイドさんが、かなり張り切っていて非常に興奮いたしました。

2日前の野生トラの足跡を発見してから少し緊張が走りまして、大きな肉球の跡が
ねんど質の道に沿って綺麗に残っていました。
なんとなく間違った所にきてしまったのかな~なんて思っていた矢先!

「しー・・・  伏せろ!」

ガサガサガサ・・・・・・

ガサっと茂みが動き、中から出てきたのは別のジャングルツアーでした・・・・。


今度は、今朝したばかりのサイの糞に遭遇いたしまして、ガイドが逃げる時の注意点を繰り返し説明してくれまして、
「サイが出たら木に登る。登れない奴はジグザグに走る。サイが子ずれだったら死ぬ気で逃げろ。」
ツアー客一同にまた緊張が走ります。
その時ガイドが急に姿勢を低くして、小走りしてジャングルの中を指差しまして、小声で

「あそこだ! あそこだ!」

息を飲んで、登れる木を確認して、目を皿のようにして、一同一斉に見ました。


「コケコッコ~ウっ」  ????


「あれが野生のニワトリだ!」


オスは黒くて鶏冠は赤く、メスは茶色で地味でした。
可愛くて良かったんですけど・・・・。

手に汗握りながら私達のジャングルツアーは、どんどん進んでいくのでした。


つづく






インドの次はネパールのバクタプルです。 【山中清隆展 7月21日からです。】

2008-07-19 22:32:38 | 透明水彩画ネパール
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「橋を渡ればバクタプル」透明水彩画 30号F 2007年作
ネパール・バクタプル 
※この作品は、今回の個展に展示されません。


【山中清隆展 開催のお知らせです。】
2008年7月21日(月)~8月2日(土) 会場:大阪・北浜 ギャラリーもず
■個展について詳しくはこちらからです。

インドの次はネパール行きました。
2006年12月から翌年3月までです。
めちゃめちゃ熱い国からのがれたら、めちゃめちゃ寒い夜の国にやってまいりました。
ネパールのバクタプルの古い町で、制作活動することにいたしまして、宿はホテルのオーナーのお家の2階を、キッチン共同で、アパートみたいに間貸ししていたので、(ルームメイトはタイ人のタン君です。)借りることにいたしました。
タン君はとても優しい好青年で、何時も夜は一緒に食事をしてとても仲良しになりました。

ネパールの冬に行ったもので、夜は寝れないぐらい寒いです。おしっこは夜最高で7回行きました。

寒くて寝れません・・・。こんなに寒い布団は生まれて初めてです。

シャワーはソーラーシステムなので家族みんなが使うと水になります。


あ~ 熱い国が懐かしい~!





インド・ジョウドプルの名物ラッシー激旨 【山中清隆展 7月21日からです。】

2008-07-11 20:39:27 | 透明水彩画ネパール
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「ただいま」透明水彩画 30号F 2007年作(個人蔵)
ネパール・バクタプル 
※この作品は、今回の個展に展示されません。


【山中清隆展 開催のお知らせです。】
2008年7月21日(月)~8月2日(土) 会場:大阪・北浜 ギャラリーもず
■個展について詳しくはこちらからです。


ラッシーにも色々地方色がありまして、ジャイプルでは比較的サッパリ系でしたが、ここジョードプルで有名なラッシーショップは、グラスに濃厚なバターが入ってる感じでクリーミーなラッシーです。(お腹が膨れるぐらい重たいけど美味い)

店員に予め言うと、氷を入れてくれたりして親切です。
店の中は古いバー見たいな感じですが、ラッシー専門店なんです。

店の名前はシュリー・ミシュリラル・ホテルと言いますが、ホテルではなくラッシー専門店なんです。

インドでは不思議とレストランの名前とかにホテルが付いてたりします。(なぜかは不明)

この濃厚ラッシーが大好きなんですが、飲むと(食べる感じ)腹持ちがよくて、おまけにチャイとかも飲んでますから腹がなかなか空きにくくなり、昼ご飯や晩ご飯がキツかったです。

不思議な感じだったな~あのラッシー屋さん。







インドのジャイプルで孔雀と遭遇 【山中清隆展 7月21日から】 

2008-07-06 20:01:19 | 透明水彩画ネパール
Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 
「午後2時5分」透明水彩画 30号F 2007年作
ネパール・バクタプル 
※この作品は、今回の個展に展示されません。


【山中清隆展 開催のお知らせです。】
2008年7月21日(月)~8月2日(土) 会場:大阪・北浜 ギャラリーもず
■個展について詳しくはこちらからです。


ジィプルでは、人、バイク、車の交通量の多さでまいってしまい、制作を断念して次の町に移動することにしました。

この町で7日ほど観光してジョウドプル行きの切符を買って、夕方ホテルに帰ろうと、トボトボ歩いていたら3階建ての建物の屋上の手すりの外側の端に、何やら大きな鳥がのんきに止まっていまして、よく見てみると綺麗な孔雀でした。
孔雀は、見続ける私にハット気づき、慌ててひょこひょこ屋上の端っこを歩いて私から遠ざかろうと離れていくので、私も 「そうはさせまい」 と追いかけました。
とうとう建物の角まで追い詰め?られて、隣の建物までジャンプ。
またひょこひょこ屋上の端っこを歩いて逃げて、またまた建物の角に行き着き、またまたまた隣の建物の屋上までジャンプ。今度は私から見えない所に行ってしまいました・・・。
 
残念!


次に目指した町はジョウドプルです。(別名ブルーシティー)
ピンクシティー(ジャイプル)の次はブルーシティーか~ と期待しながら朝早くの列車に乗りまして、窓の外の風景ばかり見ていましたら、荒野とか、農地とかに時折孔雀を見ることが出来ました。ひょこひょこ走っていたり、なにかをつっいていたりと普通に居てるので胸がときめきます。

この前に乗った列車は食事付きだったので、今回もそうかな~なんて思っていましたら、ちょおど小腹が空いた頃にサモサ(インドのコロッケ)とか色んな食べ物をかなり若い乗務員が、次から次ぎへと持ってきたので、パクパク食べて、「サービスいいな~」 なんて関心していました。

満腹になりくつろいでいたら、さっきの乗務員が来て、

「いっ いいかげんお金を払ってくれ!」 と訴えてきまして、 

「すまんすまん・・・。」(汗)

その後改めて列車のガイドを見たら、食事は付いていませんでした。

【注意】この兄ちゃんは真面目だったのですが、乗務員であろうとなんであろうと買う前にいちいち値段を聞いて確かめないと、ぼられることが多いです。(聴いた後でも高く言ってくる)