ろくびー

山中清隆 作品日記
Kiyotaka Yamanaka

ツバメが来たよ

2017-04-13 11:11:37 | 写真


二年前の田植えのころ、尾道へスケッチしに行ったとき
千光寺山ロープウェイ乗り場の柱にツバメの巣がありました。
巣の中にツバメがいるのかどうか見えなかったので、
そっと近くまで行って覗いてみると
抱卵していたのかして親ツバメの頭がにゅっと出てきて

「ノゾカナイデクダサイ」とこわい目でにらまれました。

あなたさんが大好きなものでつい・・・・
写真はその時のものです。


そして今年、心待ちにしていた桜の花が開花する数日前のこと

部屋の中で、あーでもない、こーでもないと思いながら
ぶつくさしながら絵を描いていたら、
目の前にひとつある明るい窓越しに
とても嬉しい気持ちにさせてくれる懐かしい鳥の声が聞こえました。

「ピーチク ピーチク」

ハッとして慌てて筆おいて窓を開けて
空やあたりを見渡しましたがどこにもその鳥の姿はなく
青い空の遠くでカラスが一羽飛んでいるきりでした。

ツバメだったら嬉しいな~

翌日。
また部屋の中で、あーでもない、こーでもないと思いながら
ぶつくさしながら絵を描いていたら、

「ピーチク ギュルルル」

ハッとして慌てて筆おいて窓を開けて
空やあたりを見渡しましたがどこにもその鳥の姿はなく
青い空に白い雲がぽつぽつ浮かんでいるきりでした。

ぜったいツバメだ!


そのまた翌日。

そろそろ桜が咲くだろうかとワクワクしながら朝早くに歩いて公園に向かいましたら、
店先にテントの看板のある美容室のテントの中に、空からすっと黒い影がもぐりこんで、
またすっと空へと出ていきました。

「一番ツバメみっけ」

嬉しいな~
やっぱりツバメだった!
部屋で聞いた声もこのツバメだろうか

それから桜が咲いて満開になり
今まで公園の主役だったチョコチョコ歩く冬鳥のツグミやシロハラの姿が少し減って、
なんとなくさびしいような気もしましたが、
春とツバメが大好きな私は嬉しい限りです。


今日も一番ツバメは一人きりで美容室の前の電線にとまって
モジモジ毛づくろいをしていました。

つがいになって子育て始めたら
また怒られても

そっとそっと
覗いてやろ~