「オランダ坂のある町」 透明水彩画 長崎 A3(420×297) 2016~2017年作 個人蔵
この絵は長崎の観光名所の一つに数えられる
オランダ坂を描いた作品です。
グラバー園の裏側にある大浦展望公園から街並みを眺めて
上側に活水学院のキャンパス、
右側の赤色の建物は昭和会病院、
その左側にチラッと見える
青い車の走る道がオランダ坂です。
ほんのチラッとしか描いていませんが、
この絵の真ん中あたりをぐるりと囲むように横切っています。
長崎のガイドによると、むかし出島にオランダ人が来ていた影響で、
東洋人以外を「オランダさん」と呼んでいたらしく、
それでその人たちが住んだ居留地にある坂は
すべてオランダ坂と呼ばれるようになったそうです。
今でも居留地の洋風住宅が何軒か保存されていて、
見学もできるので当時のオランダさんの生活をしのぶことができました。
長崎の街が好きなのは、やっぱりその坂の多さですね。
海に挟まれ、そこからすぐに始まる小さな山に
何が何でもへばり付くように家が建っていまして、
街が山を登るように広がっていています。
その山に登れば鳥になったような空からの目線で
向こうの街の生活風景が箱庭のように
手に取るように見えて楽しいのですよ。
生き生きとした表情のある風景はいくら見ていても飽きません。
以前に沖縄の海の中で飽きもせずに朝から晩まで見続けた
サンゴ礁の中で繰り広げられる生き物たちの素晴らしい世界と
どこか似ているのです。
やっぱり私たちも自然の中の素敵な風景なんだよな~
と嬉しく思いました。
早くコロナウイルスが終息して
以前のように
また街に平和と活気がもどりますように。
長崎市役所文化観光部 東山手甲十三番館の庭あたりから
オランダ坂を見下ろした写真。
への字に曲がる坂道の開けたとこらへんを絵に描いています。