ろくびー

山中清隆 作品日記
Kiyotaka Yamanaka

プシュカルの夜

2008-11-25 16:52:49 | 透明水彩画インド
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「プシュカルの牛」透明水彩画 4号F 2006年作
インド・ラジャスターン州、プシュカル

この絵はHIDEさんとのラジャスターン州ぐるっとツアーで、プシュカルに行った時に描いた絵です。

プシュカルは、アジメールと言うイスラム系の大きな町からバスで一山超えた静かなところにあります。
この町はヒンドゥー教の聖地で、見所に小さなプシュカル湖と、その湖を囲むように建っている白い寺院群が神秘的でとても綺麗なところです。プシュカル湖は聖なる湖で、巡礼者は皆敬意を込めてありがたく沐浴されていました。

湖に足を運ぶと、花を持った聖者さんが近づいてきます。
聖者さんは 「お祈りをしてこの花を湖に投げ入れなさい・・・・」 っと花(マリーゴールド系)を差し出して、手渡そうとしてきますが、もちろん有料になります。
親切に自然に接してくれる聖者さんもいれば、人相の悪い祈りと無縁そうなチンピラ風聖者さんもいて面白いです。
後者の聖者さん?の花を断ると 
「祈らないのか!・・・・十分に気をつけるんだな~ フフフフ」 なんて怪しい眼つきでにらまれたりします。

この町は宗教上肉類、酒類、卵も禁止されていまして、テンション下がり気味でしたが、HIDEさんとモーニングの美味しいガーデンレストランを見つけたので、夜も行ってみることにしました。
入ってみるとキャンドルの薄暗くあたたかい光でムード満天!星空満天!で申し分なしでしたが、料理はイマイチでした。
そんな中、HIDEさんと食事を楽しんでいる最中に突然停電になり、町全体が真っ暗闇になりました。幸い私たちのテーブルにはロウソクの明かりがあったので、あまり変わりませんでしたがぁ・・・・・が!

「うわー  すげー」

たくさん見えていたロマンチックな星空が、停電を合図に星でぎゅうぎゅう詰のスパー星空に化けました!
落星危険です。落ちてきそうです。テーブルの下に避難しようかしら!マジです。
その星のあまりの多さと美しさにビックリしてしまいました。

その時思いました。
「こんなにたくさんの星さん達に見られとったんや~ まるでぼくらは超満員のステージの上のスターみたいやな~ 丸見えやん♪」

ふだんは気がつけへんけれど・・・

みんな見てくれてんねんな~♪

実はみんなスターなんや!!