元祖・東京きっぷる堂 (gooブログ版)

あっしは、kippleってぇケチな野郎っす! 基本、自作小説と、Twitterまとめ投稿っす!

YKD 洋鑑ノート

2021-02-07 17:29:26 | YKD

ロビー / 名曲喫茶「丘」   まあ、コーヒーでも飲んで、ゆっくりしてってくれ

  洋鑑ノート

らくがき帳


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STOPとENDとFINの物語

2021-02-07 08:31:42 | 夢洪水(散文・詩・等)

     STOPとENDとFINの物語   


セフィは並外れて虚弱であり、そのため、小ずるいのだ。
コンプレックスは数えきれぬ程あるし、
そのため侮蔑に対しては鋭敏で執念深い。

小ずるいため、内側で、こっそりと憎しみをこめて、
侮蔑につかみかかってゆくのだが、それは、
虚弱であるために外側に発散されるすべを知らない。

そして月日と、ともにズタズタに全てが滅びてゆくのが分かる。
そして、それと並行して、ある一つの貧弱なものが、
いっそう不明瞭に拡散していき、セフィを苦しめる。

ある一つの貧弱なものとは誇りである。
セフィには断言できる。
セフィ一つの虚弱で、あるがため外側に対して、
よりいっそう反発の強い-貧弱な誇り-を持っているのだ。

貧弱というのは、セフィ誇りが、あまりにも他人を恐怖し、
びくびくと、いつも、いまにも見破られはしまいか、
いまにも、叩き潰されまいかと、こそこそ、こそこそと、
隠れ、逃げ回っているからなのである。

いかにも、みじめな奴だ。

しかし、セフィには、その誇りが重大なのだ。
セフィ誇りは防衛を知らぬため、
数々の悲惨な大敗、滅亡、苦汁をなめさせられた。

その時、誇りは地に落ちる。
地に落ちて、ガラガラに、くだけ、ふるえている。
そしてセフィを、震撼させ、屈辱のどん底に落とし、
かせる。
身体は、唯、白痴のようにふるえる。
何も考えれず、まっ白のまま、屈辱だけを背負わせられる。

セフィ誇りとは何だろう?

確かに執念深く、貧弱なため、頑強にへばりつく、
その存在は、いやになる。でも確かに支え、ある。

セフィには具体的に誇るものは何一つない
何の特技も才能もない
たんれんによって身につけたものもない
処世的に役立つものは何ひとつないのだ。

ただ、ばくぜんと、のように心の海原に漂っているのだ。
魂はセフィだけのものであり他人とは全く隔絶している。
世渡りに役立つ意味の誇り無いのだ。

では何が誇りか?

内面が孤立している事が、唯一の誇りなのだ。


太陽滅びゆく不安に、人々は、たわむれ、
おのが終末を感じる。

どうかな?効果あったかな?セフィ

ホホホホホホ。


果たして、セフィは何を待っているのだろう・・・いったい。


     kipple