元祖・東京きっぷる堂 (gooブログ版)

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ある呪われた好色の話

2021-02-13 08:13:31 | 夢洪水(散文・詩・等)

    ある呪われた好色の話    


青年は生きるバランスが、とれなかった。彼は各身体部位にインフェリオリティーコンプレックスを持っていた。
彼は成長過程で様々な外的損傷を各部位に与えられてきた。バカにされ、いじめられてきたのであったぁあ!
デブ、短足、ブ男、暗い顔、近眼、皮膚病、ハゲ、ゴツイ手、虫歯、臭い息、とても小さな足、チビ、などで、ある!
そして、頭も鈍かった。
しかし、彼は、とてつもなく性欲が強かった。
彼は自己を改善しよう、せめて力をつけようと思ったが、運動神経は0に近く、気力にも欠けていたし、その多大なコンプレックスが強く強く、いつも覆い被さっていたので、外で他人と供に力をつける事も、一人で努力することも容易ではなく、いつも挫折し、無力のままで成人に達した。
22才の時、身長153cm体重80kg靴のサイズ18cmであった。
これは、その頃の彼に起こった、ある事件の話である。


第一の事件

彼の名は木村拓也だった。
この名のために彼は、どのくらい涙を流し額を柱にぶちつけたであろうか。彼の額には敬虔なイスラム教徒のように直径1cm程のたこが、あった。そして、このたこも又、彼の劣等意識増幅に荷担した。

さて、22才のキムタクは、4浪して、やっと三流大学に入った。それは、又、ますます、彼の劣等意識を大きくした。この頃、彼のコンプレックスは、ナイアガラの滝の様に全身くまなく、怒涛の様に流れ落ち、高くしぶきを上げて、盛大に暴れまわっていた。
彼にとって全ての行為は絶対なる苦痛であり、個室で一人っきりになって、神様に祈ることだけが、憩いと言えば、憩いであった。
しかし、集団化した信仰、何かの宗教団体などには入れるわけもないし入る気もなかった。
しかし、しばしば、彼の神様への祈りを目撃した、いじわるな姉は、様々な宗教団体の勧誘員をキムタクのもとへ呼び寄せ、もがくキムタクを見ては、性的不満を解消していた。
そんなわけで全てに対して弱いキムタクは、いくつもの宗教団体に入らされしまい、
ますます、世の複雑な人間どもの関係に悩まされた。

ある日、モルモン教の集会に、ひっぱりだされたキムタクは、信者のスポイトというドイツの精神分析医に出会った。
キムタクは、おどおどとした世にも醜い追従笑いを浮かべて、教会の小さな席で苦悩の中でちぢこまって震えていた。
司祭が、静かに聖書を読みあげている時、隣席のつるっぱげのオッサンが声をかけてきたのである。

「アナタハーアブナーイ、アナターハ、コノマーマデハ、
 トテモ、キケンナ、セイシンビョウ、ニ、ナール、
  ワタシィニハ、ワカール。」

      ::作者は、飽きてきた。終わり

      アーメンソーメン冷ソーメン :(しかり)


平和じゃ。    危機じゃ。
・・・と、ここで読者は本を閉じた。
“何て、くだらん小説だろう、そもそもこれは小説なのか?”
読者は作者きっぷるに軽蔑の念を抱き、ねむけを感じていた。


隣町のうどん!

歯の音!

物に値段が、あるというのは、とても腹立たしい!

ああ、かつての面影、いま、いずこ。
この人、俗物、やれ俗、やれ俗。

人間がぁ、いっぱいぃ、流れの中にぃ、ぽっかり、ぽっかり、ういていて、
僕も、ういていて、とってもつまんなかった!

終わり!


     kipple