「さいなら、人類殺人事件」
第1の殺人が起きた!
・・・犯人は捕まらなかった。
第2の殺人が起きた!
・・・犯人は捕まらなかった。
第3の殺人が起きた!
・・・犯人は捕まらなかった。
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第6024827080の殺人が起きた!
・・・犯人は捕まらなかった。
第6024827081の殺人が起きた!
・・・犯人は捕まらなかった。
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そして、最後の殺人が起きた!
・・・犯人だけが、この世に残った。
“ぎゃぁ~ははははは!俺は第2の殺人以降の犯人だぁぁあああ~っ!俺は第1の被害者の遺族だぁぁああ~っ!俺の最愛の娘を殺した犯人を俺は絶対に許せなかったんだぁぁぁああああ~っ!いいかぁっ!俺は、この手で復讐をする事にしたぁっ!容疑者は、俺以外の人類全部だぁぁあああ~っ!片っ端から殺してけば、そのうち絶対に、犯人に当るんだぁぁあああ~っ!俺は、頭がいいんだぁぁああ~っ!そうして、俺は、俺以外の人間を全て殺したぁぁあああ~っ!親も、妻も皆、殺したぁ~!どんどん殺したぁ~!片っ端から殺したぁ~!でも、殺しても!殺しても!次から次と産まれてきやがる!それも全部殺したぁぁあああ~っ!第1の殺人以降に生まれてきた人間も全部、殺したぁぁああ~っ!だって、そうだろ~!犯人かもしれねぇだろぉ~っ!後から生まれてきた人間だって、未来からタイムマシーンで過去にやって来て、俺の最愛の娘を殺す可能性があるんだぁぁあああ~っ!俺以外の人間は全部、容疑者なんだぁぁあああ~っ!ああ!すっきりしたぜぇ~!これでこの世に俺以外の人間はいなくなったぁぁああ~っ!
あれ?あ!今、思い出したぜぇええ~っ!そっだ!俺が娘を殺しちまったんだぁぁああああ~っ!最愛の娘が生意気な口を叩くもんでなぁぁあああ~っ!ついつい側にあったトンカチの一撃でぇ~、軽~く殺っちまったショックでぇ~、今まで、すっかり忘れてたぜぇぇえええ~っ!が~ん!第1の殺人も俺が犯人だったんだぁああああ~っ!最愛の娘を、俺が殺したんだぁぁあああ~っ!げひゃひゃ~!今頃、思い出しちまったぁぁああ~っ!ほんじゃぁ~!ゆっくりと復讐させていただくぜぇ!けっ!この野郎!俺!よくも、俺の最愛の娘を殺しやがったな!俺!死ねぇぇえええ~っ!俺!”
ズガッ!
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そして、犯人は復讐を遂げた!
・・・人類は滅びた。
さいなら、さいなら、さいなら!
終わり!
This novel was written by kipple
(これは小説なり。フィクションなり。妄想なり。)