ニヒリズムと秋の風
怠惰から生まれ出づる、うらみ節。
それはニヒリズムといふのでしょうか??・・・・
人は破滅に、惹きつけられる。逃れることは出来ない。
動けば動くほど、人は蛇に睨まれたカエルになるのだ。
安定の後には、限りない破滅への下降がある。
ふふふ。
月に、ぼっと照らされた無限の荒野を感じたこと、ありませんか?
心は安息のうちに。
心。
進展は無し、後退こそあれ。
押入れの中の快楽。
机の下の楽しみ。
まっちにライタで火を灯す。
どこからきたのか秋の風。
けずりかすのカタマリはハリ刺しみたいに可哀想。
カット!カット!全てをカット!!
きっとリョーカイ!リョーカイ!
空の海。。。島。
気違いの人々が笑い、私は息を殺して街を歩いてます。
明朝への厚い期待、そして厚いカーテン。
海と空が笑う。
水が細かく降り注ぎ、人々の口を濡らし目を溶かし耳を塞ぐ。
又、火、火だ。
ねばっこい時を喰らい、目を細めて光を探す。
空中のひだは、たくみに隠してしまい、やみくもに黙る私。
カランと蓋が落ちて、固い道路を風が転がしました。
カラコロカラコロ。カラコロカラコロ。カラコロカラコロ。
昔の伯父さんが見てました。
字が違う!
季節には格々の思い出の香りが含まれ、
過去からひたひたと押し寄せて皆を街を世界をつつみ、
今が過去になって未来が今になって、
次々と新しい香りが新しく作られ、消えてゆきます。
弦を切った時の音が、心の中で響く時、
それは人の子供の終わりです。
kipple