「家具のつめ直し」
俺の家は、とにかくゴチャゴチャだった。
俺は、いつか整理しないとと思いつつ、同居している女にも言われつつ、2年間、何もせずにいた。
だが、今、俺は決意した。
この土日の休みの2日間で、全てをキチンと片付けてしまおうと。
そして、土曜の朝が来た。
6時だ。
俺の友人達が、ちゃんと時間を守って、12人、今、車で俺の家の玄関前に集合した。
女が4人に、男が8人だ。
女2人と男3人はパンクスで、残りの女2人の1人は処女で、1人は人妻だ。残り男の5人は、3人が真面目なサラリーマンで、1人が暴力団員で、1人が俺のブラブラしている弟だ。
俺は思った。
こいつら、俺の家なみにゴチャゴチャだなって。
そして、パーティーが始まり、土日の2日間、皆で家具のつめ直しを行なった。
終わってみると、友人たちは、もっとゴチャゴチャにつめ直し、さらに疲労から皆、死んでしまった。
俺の家は、よりいっそうゴチャゴチャになった。
同居女が文句を言って出て行った。
俺は、TNT火薬を身体中に巻き付けて、
人生なんか!大っ嫌いだぁぁぁ~っ!
と、爆死した。
そして、家ごと綺麗にサッパリ吹き飛んで、やっと片付いた。
さようなら。
This novel was written by kipple
(これはミニ・web小説なり。フィクションなり。妄想なり。)