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中国餃子の思い出

2013年08月21日 | 田舎生活の衣食住
 幾分暑さも和らいだ今日であります。朝晩はもう秋の気配さえ感じさせますね。本当に年々月日の流れが早く感じるようになりました。そんな今日、老齢の寂しさ切なさを感じさせる一冊に出会いました。諸田玲子氏の「昔日(せきじつ)より」という短編集なのですが、どの作品も人生の悲哀を謳っており、感慨深い中、「子竜(しりょう)」という作品で、老いらくの人生を感じさせられた次第。
 しかも、その文法が、ユーモラスでありながらも、老いと葛藤する老人の姿を通しながら、人生の悲哀が如実に描かれ、切なさを笑いで描いた手法に感服しました。機会がありましたらお読みください。




 姉妹誌ともいえる、「其の一日」もお勧めです。





 そんな訳で、お昼は簡単に餃子を焼いただけ(笑)。読書三昧でした。以前も書きましたが、本場中国の餃子に、ニンニクは入りません。それどころか、ニラならニラのみ。白菜なら白菜のみ。と至ってシンプルです。それも、中国では餃子は副食ではなく主食(特に北では)。
 以前中国の職場にて、昼食に餃子の出前を頼む折り、「餃子と白飯」と言ったところ、中国人スタッフから、「どうして白飯も」と聞き返され、「日本人には餃子はお菜なんだよー」っと大いばりだったところ、届いた餃子は十数個。しかも分厚い小麦粉の皮で覆われ、5個も食べれば満腹なのに…。
 中国人スタッフの嘲笑の中、意地になって餃子と1合以上はあるかと思われる白飯を食べ切りましたとも(笑)。
 日本の餃子の皮の5倍は厚いと思ってください。ほとんど、肉まん状態です。
 続けて、中国では水餃子が主流。次は蒸し餃子。焼き餃子ってえのは、前日の残り物を焼いて、再度食卓に並べるとかで、店などでは余り見掛けません。ただし、時たまあるのです。焼き餃子。やはり日本人としては焼き餃子でしょう。
 また、北京などの北の地方では、餃子は新年を迎えるにあたっての大切な料理。その形が中国の古銭に似ている事から、大晦日は年越し蕎麦ならず、年越し餃子が当たり前なのです。
 中国人にとって一番大切なのは銭、新年の挨拶にも「恭喜發財(ごんへうふぁっちょい)」があるくらい(広東省)。新年早々、「もうかりまっか」と聞かれてもねえと思うのは関東人だからでしょうか(笑)。








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