木の実幼稚園のゆかいな仲間たち

愛媛県松山市にある『木の実幼稚園』の先生たちによるBlog

運動会に寄せて(連載1.夏場における生活環境の変化と考え得る影響)

2024-07-02 16:55:00 | Weblog

 

創立48年目に行われました

 

運動会の「時期」と「会場」の変更。

 

 

これら2つの変更については

 

私の記憶の中では5~6年前から検討が始まり、

 

特にこの2年程は具体的な場所の検討に加え

 

時期についても検討を重ねてまいりました。

 

 

この間、

 

子どもたちを取り巻く生活環境の変化についても

 

いろいろな角度から調べつつ

 

また一方で、

 

改めて運動・スポーツが子どもたちに与える効能についても

 

見識を更新したり深めたりしながら

 

時間を費やしてきました。

 

 

このブログでは、

 

今春に保護者皆様へお知らせ差し上げた

 

「時期」と「会場」の変更について、

 

当時の配信資料では書き尽くせなかった

 

詳細について

 

書き残しておきたいと思います。

 

 

とてもとても長いブログになると思いますので、

 

お子様を寝付かせた後など

 

お忙しい生活の中で訪れる

 

ほんのわずかに落ち着ける時間にでも

 

少しずつお読み頂けると幸いです。

 

尚、本当に長くなると思いますので(苦笑)

 

今日から4日間にわたり

 

連載形式でお届けできればと思います。

 

連載の目次は、以下の通りです。

 

【1.夏場における生活環境の変化と考え得る影響】

【2.熱中症にかかわる情報】

【3.会場変更について】

【4.運動・スポーツが子どもたちに与える効能について】

 

【1.夏場における生活環境の変化と考え得る影響】

私が幼少期を過ごした1970~80年代には

 

日射病という言葉は存在しましたが、

 

熱中症という言葉はまだ一般的に登場していません。

 

 

運動会の会場変更を検討する中、

 

様々な視点から

 

「子どもたちを取り巻く生活環境の変化」を

 

調べていたところ、

 

夏の気温について特徴的なデータを目にしました。

 

 

よく「昔と比べ、夏の暑さが厳しくなった。」

 

と言われますが、

 

人類の長い歴史の中で、わずか直近100年のうちに

 

「8月の最低気温」が

 

なんと8度も上昇しています。

 

 

「平均気温」や「最高気温」も上昇しているのですが、

 

「最低気温」の上昇も

 

生活環境の大きな変化となっています。

 

 

夕方から翌朝にかけて気温が下がらないということは、

 

夏場の日中のみならず、

 

本来は涼しかった時間帯であっても

 

体を動かすことが難しくなっていると考えられます。

 

 

それだけでなく、

 

「気温が下がる」という自然の摂理によるメリットを

 

子どもたちは享受できなくなっていると考えられます。

 

 

1日という時間軸において、

 

気温が下がるということは

 

ゆるやかに気温が上昇していく時間帯があり、

 

また、ゆるやかに低下する時間帯もあり、

 

その時間帯にゆっくりと体温調節を行えます。

 

 

ゆるやかに気温が下がった中での就寝は、

 

エアコンに頼った就寝より体への負担が軽いと

 

考えられます。*

 

*この点については深く調べられておりません。

 

 

また、エアコンに頼った生活が長ければ

 

そのぶん子どもたちにとっては

 

気温差の大きい生活環境となり、

 

つまり

 

自然な(ゆるやかな)体温調節が難しい生活となり、

 

よく知られている通り自律神経の乱れにつながります。

 

(明日の【2.熱中症にかかわる情報】につづく)

 

 

 

文責 中矢謙一郎

 


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