木の実幼稚園のゆかいな仲間たち

愛媛県松山市にある『木の実幼稚園』の先生たちによるBlog

どどんぱ ... ちがう、 ぐるんぱ

2011-12-20 19:48:42 | Weblog


もうすぐクリスマスですね 

日本でクリスマスを祝ったり贈り物をしたりするようになったのは、

明治時代に入ってからなんだそうです。



今日は、地区のおじいちゃんやおばあちゃんをお招きして

子どもたちと一緒に クリスマス会 を開きました 


そのクリスマス会では 「読み聞かせサークル」 の 「ぐるんぱ」 のママさんたちから

クリスマスにちなんだストーリーの 「読み聞かせプレゼント」 をいただきました 



この読み聞かせがですね...


ステージでの 「大きな紙芝居」 あり




はたまた プロジェクターで投影した 「大きな絵本」 あり




観劇のようにアレンジされていました。


なかなかジッとはしていない子どもたちですが

読み聞かせが始まると ちゃんと座って 目を丸くしながらステージを見つめていました。





「大きな紙芝居」は 一方的な読み聞かせではなく

ステージのママさん から 子どもたち に質問の投げかけがあって

子どもたちがストーリーに参加できる 「仕掛け」 がありました。


プロジェクターで投影される 「大きな絵本」 のお話では

仕事場のシーンでは 忙しさが伝わるような 勢いのあるトーンでお話が進み、

家のシーンでは 穏やかな雰囲気が伝わるように 柔らかいトーンでお話が進み、

バンバンッ というスピーカーから聞こえるママさんの声(擬音)は

本当に音が鳴っているように聞こえ、子どもがマネをしていました。



最後まで子どもが聞き入っている様子を見ていると

子どもたちにとって 「読み聞かせ」 の最中は

まるで 「劇」 の中にいるような感覚なんだと思いました。


あ、 読み聞かせサークル 「ぐるんぱ」 に、

テーマソングがあることも発見しました(笑)。

子どもたちも覚えていて、 ぐるんぱ の 「ぱ」 で手をひらいて歌っていました。

(このみくんも覚えたので 次はできますよ。)




「ぐるんぱ」 のママさんたち

子どもたちへのショートストーリー2本、本当にありがとうございました。


おじいちゃん、おばあちゃん、また観に来てね。






あっ!

サンタ忘れてた、サンタ! 

サンタさん、ごめんなさい。

はるばる松山市から

(間違った)

はるばる北欧からやってきてくれてありがとう




ステージでは

「サンタさんは何歳ですか?」

「サンタさんは嫌いな食べ物がありますか?」

「サンタさんは結婚してますか?」

と質問攻めにあってました。




笑ってしまったのは

「サンタさんは、どおしておひげが長いの?」

と、子どもに聞かれて

「なんでだろう。 頭は薄くなってもひげは伸びるね。」

と、答えていたことでした。

(理由になってない...飲み会の席の会話のようでした。)



さて、今週はクリスマス・ウィークエンドですね。

その週末に、多くのご家庭で 「ぐるんぱ」 の劇が催されることを願いつつ...。


sweet dreams ...

音楽のプレゼント

2011-12-15 19:05:51 | Weblog

ティンカーべルの鐘の音は

子どもたちにはどう聞こえたのでしょうか


今日は「音楽サークル」のママさんたちから子どもたちに

このシーズンならではの素敵なプレゼントがありました。


クリスマスシーズンに欠かせない 「We wish you a merry Christmas.」 などを

ママさんたちがティンカーべルで奏でると

ふだん賑やかな子どもたちも ジーッ とママさんとベルを見つめ

ホール全体に響く澄んだ音色を楽しんでいました


(子どもを静かにさせるには...ベル!?)


...と


12月のホーリーな雰囲気はここまで。

そのご 園のホールはあっというまに

演奏家(ママさんたち)と歌い手(子どもたち)のライブ会場となったのです 



演奏は続き、みんなのお気に入りの 「100%勇気」 では期せずして大合唱がおこり

「ヘビー・ローテーション」 では女の子たちが覚えたダンスを披露。


いよいよ終演かと思いきや

歌い足りない子どもたちから 「アンコール」 の掛け声がかかり

演奏家のママさんたちもそれに応じてドラムスがスタート 



寒い冬にホットなライブで子どもたちが全身で楽しさを爆発させていました 



ボクは楽譜が読めません。

そして、楽器が弾けません。

(でたらめな口笛を吹くくらいです。)



だから、楽譜を読み解き楽器を操り、グループサウンズを奏でる

そんな音楽サークルの演奏家ママさんたちが本当にうらやましいです。

...なんせ、あんなに子どもの爆発力を引き出せるのですから。






Wish you a merry & happy Christmas 

ホスト と ゲスト と おいちゃんの焼き芋 

2011-12-15 18:10:56 | Weblog

寒くなってきました。

「あったかい」 モノが本当に嬉しい季節です。


幼稚園の創立者の親しい方が

毎年徳島から鳴門金時の苗を送ってきてくださいます。


その苗を初夏に年中さんが地区の畑に植え、この秋に収穫しました。

そのお芋を 「焼き芋」 にしてみんなで食べるパーティーがありました。


初夏に苗を植え、秋に収穫し、冬にみんなで食べる。

街で生活を送る多くの人にとって、

こういった経験をすることは稀になってきているように思います。



年長さんには 「苗植え、稲刈り、おにぎりパーティー」 があり、

年中さんには 「苗植え、芋掘り、焼き芋パーティー」 があります。


自然と共生する人間の営みを感じられる食育活動を、

こうして年間を通じて行える環境は他に代えがたいもののように思えます。


(今回は、そんな活動中の年中さんたちの表情をご紹介。)



焼き芋パーティー当日の朝、先生やバスのおいちゃんによる準備も完了。





今回のホストは収穫作業を行った年中さん。

そして、今回のゲストは年長さんと年少さんです。


ホスト側の年中さんにはお仕事があるのです。

まずは畑の土をかぶった芋をベビーバスで洗います。




そして新聞紙にくるみます。




その状態で塩水にひたしてギュギュッとしぼります。




最後にアルミホイルにくるんで準備完了。




さぁ おいしいの焼けるかな~!?





「アンクル・バス」 こと 「バスのおいちゃん」 には沢山の知恵がありますから、

お芋の焼きあがり具合をみるのもお手の物。









まちきれなーい!




さて、アンクル・バスが焼いてくれたお芋の味はいかがでしょうか?






できあがりは上々で、とても甘く焼きあがりました。







ゲストの年長さんと年少さん、ちゃんと年中さんにお礼が言えましたね。


「年中さん、ごちそうさまでした。」


みんな、おいしかったネ

「個」から「和」へ (お遊戯会に寄せて)

2011-12-11 15:35:41 | Weblog

手先足先のかじかみを感じる冬本番といった寒い週末でしたが

2日間にわたるお遊戯会がフィナーレを迎えました。


にぎやかだった園は静かになり、

先ほどから職員室では先生たちが反省会をしています。



生来泣き虫のボクですが、中学に上がる頃にはそれも収まり

それ以後は「泣いたときのこと」をハッキリ思い出せるくらい

泣いたことがありませんでした。


そんなボクですが、お遊戯会の開催期間中に一度だけ涙が出ました。

(バレないよう、すみっこでちょっとだけ。)


どうして涙が出たのか自分でもよくわからないのですが...

先生と子どもが

「褒め、褒められ」「怒り、怒られ」「励まし、励まされ」ながら

毎日真剣に向き合ってきた様子を影から見ていたので

そういうのが全部思い出されたんだと思います。

(うん、きっとそう。)


ステージから 「(ね、うまくできてる?)」と、

問いかけているように目配せしてきた子どもに、

「(大丈夫、ちゃんとできてるよ。)」 と、先生がうなずき返すと

子どもがニコッとして前を向いてダンスを続けていました。


その様子を見ていると、子どもと教諭の間に信頼と絆が育まれているのを感じ

心から嬉しくなりました 


また、

ステージ上で近くの友だちに助け船を出してあげる子どもを何人も見ていると

クラス一丸となってミュージカルを仕上げて来た子どもたちの中に

「困った誰かを助けよう」という心が芽生えているのを感じました。


なんと言うか...

この世に生れてわずか5、6年しか経たない子どもたちが

(きっとまだ無意識のうちに)

むずかしい状況を 「個の力」 だけで打開するのではなく

「和の力」 でなんとかしようとする姿に感激を覚えました 


子どもたちが初めて 「個」 として社会参加し、

一人ひとりの子どもが 「自我」 と 「他我」 の間で揺れながら生活するのが

幼稚園というところのように思います。


その 「個」 である一人ひとりの子どもが、

「和」 というものを育むのが運動会でありお遊戯会だと

子どもから教わりました。



よく言われることではありますが


『幼稚園は単に大切な子ども預かる場所にあらず。

 教え合い育み合う場所である。

 それが教育を預かる幼稚園の生い立ちであり、

 社会から必要とされる存在意義である。』


ということが核心を得た事実であることを、子どもが教えてくれます。



さて、繰り返しとなり少々くどいですが、

それでも改めてお礼を申し上げます。


お遊戯会の準備にご協力をいただいた保護者のみなさま、

徳島はじめはるばる遠方より、また寒い中お越しくださったおじいちゃんやおばあちゃん、

舞台セットの制作に協力してくれたバスの 「おいちゃん」 たち、

子どもたちのためにお時間を割いて下さり本当にありがとうございました。



そして、恐縮ですが一つ贅沢を言わせて下さい。

どうか、無事ミュージカルを終えた「子どもたちと先生たち」に

温かい拍手をお願いできればと思います。


このみくんより


(あぁっ 今日写真がない! カメラどこぉぉ~!)

おにぎりパーティー (番外編)

2011-12-06 18:50:32 | Weblog

たった今 年長の先生たちより

(を代表して 我が園の元気印 『ヒロミッチ』 が)


「おーい、このみくーん、これブログにおねがいしますー。」

と写真を持ってきてくれました 


なんだろうと思って写真を見てみたら

これが結構オモシロイ 



今日(12/6)の おにぎりパーティー の番外編を

写真を中心にちょっとご紹介を。



おにぎりパーティーですが

前日に年長さんが園外に飛び出し 

地区のスーパーに具材を買い付けに行くというチャレンジからスタートするのです。



とは言うものの、


「(売り場知ってる!?)」

「(レジでちゃんと支払いできるの!?)」

「(そもそもこの子たちを原野に放って大丈夫!?)」

このみ君は少し心配になるのです。







とは思ったものの、そこは年長さん。

お行儀よく「お客さん」を演じて無事任務完了 







お店では、担当グループに分かれてチームプレーで調達します。



梅干し係さん

(おにぎりには欠かせないです)


鮭係さん

(マヨと和えれば子どもの人気者)


昆布係さん

(案外人気があって最終的に SOLD OUT)


ウインナー係さん

(お、こーゆーのも入れるんですね 嬉しいだろうな)


唐揚げ係さん

(あ、こーゆーのも...入るんですね)


ミートボール係さん

(え、これも....入るんですか!?)


あぁ そっか 

ウインナーとか唐揚げとか入れるの大変そうと思ったら

カットして入れるのか 


あービックリ、そのまま入れるのかと思った 






おっと まだまだいろんな仕事があるのです。


自分たちで刈り取ったお米ですからね、

ちっちゃい手で洗米もしますよ。




そうだ 具の調理もしなきゃいけません。

料理は案外むずかしいぞ...





そして、当日のお昼時には地区の農家のおじちゃんに手伝ってもらいながら

なんと 火 をおこして 釜 で お米を炊いてもらいます。

(間に合わないので炊飯ジャーも使いつつ...)




いいですね。

初夏に苗を植え 秋に収穫し その年の新米をみんなで食べる。


気分はすっかりピクニックです。





お手伝いのお母さん、いろんなことを教えて下さってありがとうございます。

地区の農家の方、子どもたちのために今年も快くお世話下さりありがとうございます。


おかげさまで、年の瀬に良い思い出がまた一つできました。



ムーミンパパとムーミンママの手

2011-12-06 17:28:17 | Weblog

園内でディズニー映画に出てきそうな小道具を発見しました。


にんじんでしょ




ソーセージでしょ




さつまいもでしょ



トウモロコシでしょ



チーズもあります



トーストも焼けてます




お遊戯会の総練習に合わせてどこかのムーミンパパさんが作って持ってきてくださったそうです。

(ビックリするほど良くできていますよ。ディズニーランドとかにありそうですもん。)



話は変わり

今日(12/6)は、園のプレイコートで年長さんのちょっとしたパーティーがありました。

(雨雲がいなくなってくれたおかげ、お外で出来ました。
 きっと今日お手伝いに来てくださったママさんの中に「晴れ女」がいらっしゃるはずです。)


地元の農家の方にご協力いただき、初夏に年長さんが苗を植えました。

この秋無事に実り、みんなで田んぼに出かけて収穫したお米がありました。

それを炊いて、おにぎり作りに挑戦する『おにぎりパーティー』が開かれました 


好きな具を選んで握っていいので、

みんな迷いながら具を選んで楽しそうに握っていました 

(みんな、このみ君に見せてくれるのは嬉しいけど、
 せっかく握ったおにぎりがグチャグチャになるから具は見せなくていいからね。)


とは言え...そこはムーミンママさんの手助けが必要で

お手伝いに来てくださったママさんたちに具を乗せてもらったり

握り方を教わりつつ「マイ・おにぎり」作りに挑戦していました。



子どもたちを見ていると

子どもって、ある日「何か」をできるようになるんじゃなくて

「何かのここはできる」 と 「何かのあれはできる」 が、ゆっくり足し算されていって

そのうち「何かの全部ができるようになる(= 何かができるようになる)」

ということなんだと教えられます。


ママさんたちに助けられながらおにぎりを作り終えて笑ってる子どもを見ていて

そんなことを思いました。





ムーミンパパの手が作り出すモノ

ムーミンママのちょっとした手助け


『手』っていいですね。 うん、いい。


手作り の 

手助け の 

手伝い の 

握手  の 

拍手  の 



ところで、なぜムーミンか。


ムーミンをご存知の方は多いと思います。

そうです、北欧フィンランドの作家『トーベ・ヤンソン』の挿絵入り物語です。


ムーミンパパは子どもたちを喜ばせるのが大好きで、

ムーミンはムーミンパパの冒険の話が大好きです。


ムーミンママは世話好きで、

ムーミンもムーミンの友達もママのスープやアップルパイが大好きです。


ホールでパパが作ったニンジンを振り回している子どもや

プレイコートでママに手伝ってもらっておにぎりを作っている子どもを見ていたとき


『いいなぁ、この子たちには沢山のムーミンパパとママがいる。』と思いました。


ならば、園はムーミン谷になれるといいですね。

みんなが好きな場所になれるといいです。


まぁ、ムーミンたちもたまにはケンカしたりいたずらし合ったりします。

でも、仲はいいです。

それがいいです。

それでいいです。



さて、そんなこんなで今週末にはいよいよ子どもたちのミュージカル

『ザ・お遊戯会』です 


このみ君は小さい頃、「何本か立っている木のうちの1本の木」という大役と 

「何匹かいるサルのうちの1匹のサル  」という大役をやった記憶があります。


(誰がなんと言おうと、きっとあの頃のボクにとっては大役だったのです(笑)。)


今のボクがあの格好したら結婚式の余興になってしまいますが、

子どもがやると それはそれはキュートです。




いよいよですね。


先生たちとの連日の練習、ムーミンパパとムーミンママからのサポート。

準備はいよいよ最終段階に入っています。

そして開演まであと数日です。


それではみなさん、カーテンの向こうの子どもたちを待ちましょう。



このみ君でした


追伸:

お遊戯会の準備に時間を割いてくださった保護者のみなさま、

そして、寒い中『おにぎりパーティー』を手伝いに来園くださった保護者のみなさま、

この場をお借りして深くお礼申し上げます。

「いつも支えて下さりありがとうございます」