木の実幼稚園のゆかいな仲間たち

愛媛県松山市にある『木の実幼稚園』の先生たちによるBlog

良いつながりが生まれますように

2012-04-28 10:43:49 | Weblog

春が来て

園でも色とりどりの花が 咲き始めました。










夕方 預かり保育の子どもを小走りに迎えに来られたお母さんが

子どもを見つけ ニコッ とし

その笑顔を見つけた子どもが

「(あー 来た)」 といったように

同じように ニコッ とお母さんに笑顔の返事。


日常に普通にあるそんなお母さんの姿に

「自分もこうあろう、自分も頑張ろう」 と元気をもらっています。



昨日

今年度のPTAの役員さんたちの 第一回目の役員会がありました。


人のあいだに立ち 人に相談し 人と助け合いながら 人をつなぐ

そういったご苦労のある役割です。

子どもたちと園にかかわる人たちのために

役を引き受けて下さり有り難うございました。


「せっかくなので 楽しくやりたいと思います。」

と挨拶をされていたお母さんがいらっしゃいました。

その言葉に園長先生は励まされたそうです。

...その言葉に励まされたのは

もしかすると園長先生だけじゃなかったのかもしれません。


「こうして子どもにちゃんとかかわり 子育てに向き合うことを

私は嬉しく思っています。」

と挨拶をされていたお母さんがいらっしゃいました。


...その言葉に グッときました。


お母さんがこんなふうに思ってくれていることを

子どもが理解するのは きっとずっと後になるのだろうけど

でもこうして今 このように親から愛情を授けられている子どもは

間違いなく幸せだろうと

ボクは本当にそう思うのです。


例えば高校を卒業し 仕事や学業で県外に行ってしまうことがあるとすれば

親と子が身を寄せて過ごすことのできる時間は

人生の最初のわずかな期間ということになります。


よく考えてみれば 子どもは学校に入れば時間割の中で生活を始め

部活が始まれば友達と過ごす時間が増えていきます。

(それはそれで とっても望ましいことなのですが(笑))


だとすると

親と子が手をつなぎ 幼稚園に通い 一緒になって園生活をおくるような時間は

二度とは無いかもしれないし そして思いのほか限られていて

人生のごくわずかな時間でしかないことになります。


その幼少期に PTAという形で子どもとこうしてかかわって下さり

ありがとうございます。



夕方まで頑張って 小走りで子どもを迎いに来られるお母さん

PTAとして子どもたち全体のために頑張るお母さん

毎朝子どもを自転車にのせて公園の樹の横や町の小道を通り抜けるお母さん

「今日も元気に帰ってくるかな」とバス・ストップで子どもを待つお母さん

ときに子どもを連れながらサークル活動に集まり交友を築くお母さん

そういったいろんなお母さんの 毎日 をつなげ

ときに思いがけず 誰かのお母さんを助けていたりもする。


PTAってそんな役どころがあるんだなぁ と考えていると

やっぱり感謝の気持ちで一杯になります。


お母さん一人ひとりのご協力と時間に

子どもが 幼稚園が そしてきっと他のお母さんたちが

支えられています。



36人の 「PTAのお母さん」

1年が経つころ ちょうど藤の花が咲く今頃


時には協力 時にはちょっとした食い違いなども経験し

そして そんな一つ一つのことを乗り越え

PTAという 「ある子育ての形」 を共に経験された仲間だからこそできるつながりが

藤の蔓がお互いを支え合うようなつながりが

生れていますように。




1年間 どうぞよろしくお願いします。

命を守る お約束 (交通安全指導に寄せて)

2012-04-27 17:51:13 | Weblog

いよいよ暖かくなってきました。

今週は交通安全指導がありました。


松山西警察署・松山西交通安全協会より

腹話術や挿絵を使ったお話をして下さるお姉さんたちや

園外での実地指導をして下さるおじちゃんたちに駆けつけて頂きました。


まずはみんなでホールに集合です。

(年少さんたちは初めてのホール集合ながら なかなかのお行儀のよさです。)




まずは 『ターくん』 と お姉さんからの大切なお話です。





「道路では遊ばない」

とか、

「横断歩道では 左右を確認し しっかり手をあげて渡りましょう」

とか、

そうそう 信号機についても話がありましたね。

あお・きいろ・あか の 3つの色の信号もあれば

あお と あか の 2つの色の信号もありますね。

たとえ信号があおでも やっぱり左右を確認し しっかり手をあげてわたりましょう。

一つ一つ 命を守るための大切なお話です。





今日は 『ターくん』 と一緒に 『道路を渡るときの3本指のお約束』 をしました。

みんな これはちゃんと覚えて守ろうね。

1 ボクは わたしは

2 必ず

3 止まります

です。

お約束です。


さて

つづいて 「道路ってキケンだよ」 ということを知るショート・ビデオを観たら

いよいよ実地訓練に出かけます。

(習った通りにできるかな?)




横断歩道のないところではどうするんだったかな?




横断歩道であっても 3本指のお約束 を守り

そして ちゃんと手をあげて渡ります。





松山西警察署・松山西交通安全協会のおじちゃんとお姉さん

今日はお忙しい中

交通指導のために駆けつけて下さり有り難うございました。

子どもたちの交通安全教育のため

今後もどうか よろしくお願いします。





安全第一 健康第一

あたたかみ (入園式に寄せて)

2012-04-17 13:39:40 | Weblog

サクラが今年も咲きました。





入園式の日には薄いピンク一色だったサクラも

今は新芽が入り混じり、

木の幹の色に 花びらの薄ピンク と 新芽の緑 が加わり

新緑の季節が近づきつつあることを感じます。


今日は入園式でのご挨拶を交え

今の気持ちなど お伝えできればと。



入園式当日は雨が降っていました。

雨が降れば傘をさして雨をよけ

長靴をはき足元を守ります。

また 時に子どもは親のさす傘に招き入れられ

肩を寄せて歩きます。


天候悪けれど

悪いときには悪いときなりの生活習慣を

そして 悪いときなりの思いやりを

子どもたちはそのように肌身に感じながら

それらを覚え そして成長してゆきます。


雨の降る入園式の中

子どもの制服が濡れないよう

そっと気遣う保護者の温かい姿を眺めていました。



われわれ教職員一同が

保護者や地域の方々と共に取り組もうとしていることは

雨の日の生活や 親の思いやりと似ているのかもしれません。


時にはある一つの出来事について 雨をよける傘になろうと知恵をもち寄り相談し

時にはおおらかな気持ちで 傘の下に招き入れるようにジックリと子どもを見守ります。


子どもたちはそれらを肌身に感じてくれ

きっと覚えてくれ そして成長してくれます。



幼少の彼らには 地域の方々 私たち教職員

そして何より 親から授かる思いやりが必要です。


そういったものが子どもたちの心の糧となり

たくましくも温かみのある大人に成長し

そして社会を担っていくと信じています。



子どもたちの先を生きている われわれ大人には

未来を生きる子どもたちに授けられることが 多くあるように思います。


これから3年間

或いは、今年度 年中さんや年長さんから入園してくれた園児をお持ちの保護者の方々へは

2年間 もしくは 1年間

どうぞよろしくお願いします。



暖かくなってきました。

公園の桜は散りつつあり 根の周りは薄ピンクのカーペットを敷いたようです。

春色の中に新緑が入り混じり始めました。



photo @ 住吉公園(西垣生町)