木の実幼稚園のゆかいな仲間たち

愛媛県松山市にある『木の実幼稚園』の先生たちによるBlog

小さなお兄さんが 小さなお姉さんが 手をさしのべて 手をひいて  

2012-10-26 18:15:10 | Weblog


でた 『てんせいウインク』

てんせいくん、今日は何があるの?





今日は年長さん達の顔が

少しばかりいつもよりキリリとしてます。



        



        



今日はこの急な石段がスタートです。

日本三大平山城として名高い

『松山城』 が建つ勝山を登ります。




麓の山道を通り

        


少しずつ見えてきた街の様子を横目に見ながら




急こう配の坂を 手を引き手を引かれながら 登っていきます。

        


途中 ロープウェーの下をくぐる勾配などもすり抜け



        


再び林を抜ける山道へ



        


なにか見つけた!? 小さい秋見つけた!?



        


体の小さな年少さんにはしんどいけれど

上り坂はまだまだ続きます。



        


おぉ なにか見えてきた!

しょうくんダッシュ。




背の高い 石垣が現れました。

        


本当に大きな石垣だね。



        


この石垣に沿って 門をくぐり抜けていくと

いよいよお城が見えてきます。



        



どうやら山の上に到着したようです。

(年少さん... なんと休憩をはさまず登りきれました。)



        




登りきったところで

壮麗な城をバックに記念撮影!



        


小さい秋も発見できたし




最後の門をくぐり抜けて 本丸に辿り着きました

        



        



        



お 壁に穴があいている




本当に見事な城です。

400年近くののち

天守の城壁の前を子どもたちが散歩するだろうことは

当時はきっと想像もしなかったことでしょう。



        





いやぁ お腹すいたね!




山を登ったあとのおにぎりはおいしいね!

早く食べよう がまんできない



        



        





        



        






のんちゃん、はるくん、おいしかった?

「うん」 と返事が聞こえてきそうな表情だね。 



        



おやつの時間がやってきました。

自分のおやつは一種類でも

みんなで分けたり交換すると...

あーら不思議 あっという間に十種類のお菓子に変身です。



        



        



        



ありがと。

ななちゃんのぺロティスマイル も お城山で食べるかっぱえびせんも 最高さ!




おいちゃん、人気です。




せんせいとお菓子の交換...

と思ったら、持ってたお菓子が同じだったので

交換しても同じになりました。

思いがけずオモシロイ(笑)。





石垣をバックにちょっと遊んだら

ゴミを片付けて下山です。



        



        



        



        



        



        



        



        



        



あれれ 来た道と違うところに行くよ




どどーん

帰りはみんなでロープウェイに乗れるのです。

(みんなではしゃぐとしっかり揺れます)



        



        



        



ロープウェーだとあーっという間にふもとに到着しました。

それじゃ バスに乗って幼稚園に帰ろうか。




まだ小さな体だけど

自分の足で一生懸命登ったんだもんね。

幼稚園に到着するまで

少しだけ 夢の中へ。






Postscript:

急な坂道を 年少さんの手を引き進む年長さんたちが

頼もしく思えました。

半年後には小学校に進む子どもたちです。

今はただ 心の育みを。

いろんな壁にぶつかりながらであっても

幸せな幼少期でありますように。




        



陰日向となって 子どもたちと共に (運動会に寄せて)

2012-10-12 13:20:15 | Weblog


最初はリズムをとるだけのところから始めました。

最初から 鼓隊の隊列を組めていたわけではなく、

最初から 決められた位置に向かう動きを記憶していたわけでもなく。





最初は自分の旗の色を覚えるだけのところから始めました。

最初から どの小節で振りが入るかを覚えていたわけではなく、

最初から どの小節で移動を開始することを記憶していたわけでもなく。

        



最初はただ一生懸命走るところから始めました。

最初から 決められた手でバトンを受けることができていたわけではなく、

最初から 友だちに名前を呼ばれると

不思議ともっと頑張れることを知っていたわけでもなく。





最初はただ順番や場所を確認することで精一杯でした。

最初から 次々と鳴る太鼓の音でいくつもの動きをとれていたわけではなく、

最初から ピラミッドを組めていたわけでもなく。

        



最初はグランドに出てから 試行錯誤を繰り返していました。

最初から 流れが出来上がっていたわけではなく、

最初から 素早く隊形を整えられていたわけでもなく。





運動会の演目は、一つ一つの時間がわずか15分前後です。

でも 晴れの舞台に向けた練習は、何週間も続きます。

スポットライトが当たらない時間の方が

随分と長い。



子どもたちと先生たちが長らく過ごしてきたのは

そんな時間でした。



        




だからこそ 晴れの舞台に立つ子どもたちを

「(今日までよく頑張ったなぁ... 逞しくなったなぁ...)」 と

見つめていました。





        






さて 運動会が終わりました。

運動会は大掛かりな行事です。

感謝をお伝えしたい人が沢山います。



ピンクのゼッケンを着用して

ずっと子どもたちの後ろに控え

全てのプログラムが滞りなく進むよう

見守って下さっていたお母さんたち。



当日 朝早くから来場者の車の整理のため

プラカードをもって ずっと道路に立って下さっていたお母さんたち。



力のいるテントの張りのお手伝いに駆けつけて下さったお父さんたち。



会場や駐車場を提供下さった帝人の方々。



売店を開いて下さったあすなろ体育教室の方々。



来賓として会場にお越し頂いた地域の方々。



成長した子どもたちに会いに来てくれた元教員の先生たち。



そして

当日を迎えるためにいろいろと準備下さった全ての保護者の方々。


おかげさまで、子どもたちが無事に運動会を終えられました。


みなさまのおかげです。







さてさて

運動会が終わり 秋がやってきました。

運動会前の慌ただしさが通り過ぎた園内に

戸外遊び 季節遊び を楽しむ子どもたちの姿が戻ってきました。


本日も 秋晴れです。




        


「はじめてのこと」に挑戦しよう (SUMMER SCHOOL DAY3)

2012-10-02 20:21:16 | Weblog

AM 5:40

3日目の朝が明けました。

こんどうのおばちゃんが、昨晩洗濯しておいた帽子を取り込み始めています。

バスのおいちゃんたちは、園に帰る支度にとりかかっています。

昨日1日よく遊んだ子どもたちも もう少ししたら起床の時間です。



        



AM 6:45

子どもたちが布団の片付けを終えて

眠気まなこで先生たちと身支度を整え始めました。

(みんな 今日はお家に帰る日なんだよね。)



        



        



AM 7:00

朝のお話が始まるようです。

今朝はラジオ体操を終えたら

眠気を払う ちょっとしたイベントがあるそうです。

(...なんだろうね?)



        




んっ!? クラスに分かれて... 一列に並んで??



        


ひゅぅぅ~ ~ ~ ...  パァーン!




(沢山の... パラシュート!??)

        



子どもたちが駆け出しました。

落ちてくるパラシュートを 捕まえますっ!



        


(おぉぉ 特大パラシュート!??)





目がすっかり覚めてきたようです。





(おぉぉ 特大パラシュート とったぁぁ!!)



        





AM 8:00

夏山生活の 最後の食事です。

今朝は、きく組さんが食事のお手伝い当番の様子です。

おにぎり たまご かまぼこ 香の物にみそ汁

山宿での朝食らしく

バランスのとれた 一汁一菜の朝食です。



        




(...割り箸ってムズカシイよね)

(うまく割れなかったりするから)




(上手に割る方法を

 そうだんしよう そうしよう。)

        



AM 9:10

いよいよ出発の時間になりました。

お世話になった宿舎を 離れる時間です。




宿長さんが さようならのお話をして下さいました。

(この笑顔で いろいろな相談に応じて下さり有り難うございました。)

(子どもたちがお世話になりました。)



        



みんなで過ごした宿舎にお礼とご挨拶を終え

子どもたちを乗せたバスが 山を下ります。



        






AM 11:30

いつもの幼稚園に 子どもたちが帰ってきました。

夏山の生活を振り返りながら

お家に帰る時間を迎えます。





家に向かうバスに乗り込んだり

お迎えを待ったり

きっと 子どもたちが待ちに待った時間です。



        



大きな事故もなく

無事にみんなで帰ってこられて良かったね。


さぁ

大好きなお母さんと お家に帰ろう。







PostScript:

しんちゃん

夏山の生活は こんな様子でした。

夏休みが明けた頃

お友だちから 「しんちゃん、山はこんなだったよ。」 って

少しでもお話を聞けたかな?



山に居る間にね

時折しんちゃんのことを思い出していました。

一緒に来られなかったしんちゃんのことを思い出してもしょうがないのはわかってるんだけど

でもやっぱり 「今頃どおしてるかな?」 思ってしまうんです(苦笑)。


勝手な想像なんだけど、

きっとしんちゃんも

夏山に向かった友だちのことを 時折思い出してくれてたんじゃないかな。


しんちゃん

思い通りにならないことや

したいようにはできないことが

これからも 多くあるかもしれない。


でもそれはね

実は嫌なことばっかりじゃないよ。


その陰でね

君を大切に思って

君以上に君のことを考え

5歳の君にとって一番いいことは?

って考えてくれているお母さんが

いつも横に居てくれるという幸せなことでもあるの。



そしてね もっと幸せなことに

君を大事に思ってくれる人はお母さんだけじゃない。


これからどんどん大きくなる君や 君のお友だちの周りには

お母さんや先生やお友だちはもちろん

しんちゃんの知らないところでも

しんちゃんの知らない人が

しんちゃんのような子どものために

頑張ってくれる。


そういった人たちが これからも君の周りに登場します。






...そういう人たちの存在に気がつくことは ちょっと難しいことだから

今はまだ分からなくてもいいんだ。


でもね そんなしんちゃんにも

いつかきっと そういった人たちの存在に気が付く日がくる。

その時には 「ありがとうございます」 と伝えてあげてね。

なんと言ってもね

君の 「ありがとう」 の一言には、

そういった人たちを すごく嬉しくさせる不思議な力があるから。



さてしんちゃん

最近の君は 毎日秋空の下で運動会の練習を頑張っています。

みんなで力を合わせて いい運動会の日にしよう。

ボクも頑張ります。



(「はじめてのこと」に挑戦しよう おわり)