木の実幼稚園のゆかいな仲間たち

愛媛県松山市にある『木の実幼稚園』の先生たちによるBlog

「はじめてのこと」 に挑戦しよう (SUMMER SCHOOL DAY1)

2012-07-28 12:10:00 | Weblog

PM 12:20

昼過ぎです 出発の時間が迫ってきました。




子どもたちがバスに乗り込みます。

家族や幼稚園と離れ 河辺の山へ2泊3日のお泊り保育に向かいます。



        


子どもたちを乗せたバスが 山を分け入り進みます。




山道の途中でスイカ割り用のスイカを手に入れます

大西のおいちゃんと 見事な大玉のスイカを育てると評判のおばあちゃんが

...値切り交渉中。

(おばあちゃん 来年も来るからまけてね)




ひと頃の梅雨を抜け いよいよ暑い夏がやってきました

山の緑は深く 水の流れに癒されます。





PM 2:30

子どもたちが 冨士山(とみすやま)に到着しました

快晴です 空はすっかり夏の雲です。




ここには ながーい滑り台 や 普通の3倍くらいはありそうな滑り台 など

オモシロイ遊具があります。



        


変わった形のブランコやシーソー



        




網の目を登っていく遊具もあります

わぁ 高いところまで登れたね



        



PM 3:05

さぁ 山の頂上へ向けて歩きはじめます。




藤棚のトンネルを抜けて その先の坂道を登り切れば頂上です



        




急こう配の坂を上って ようやく頂上に辿り着きました。




この先には展望台があります

どんな景色が子どもたちを待ってくれているのでしょうか。



緑の下り坂の向こうに 山に囲まれた街や田園を眼下に見渡せます。




建物や車がとても小さく見えることで

高いところに登って来ていることを理解している様子です。



        


うんうん 暑いけど、本当によく頑張って歩いたね!

葉っぱの裏面にザラツキがあって

体操服にくっつくことを教えてもらったようです。



        


子どもたちが山から見た風景はこのようなものです



        


さぁ 道草しながらもう少し先の展望台に行こう。



        





展望台に到着しました



        


そう ここで夏の思い出に記念写真をとるんだよね。



        



        


それでは 冨士山にお別れして

今晩からお世話になる宿に向かおう。



        



PM 4:55

ここがみんなで寝泊まりする宿です。

宿長の田中さんと トレードマークの熊の置物がお出迎えしてくれました。

子どもたちを よろしくお願いします。



        



        





PM 5:30

夕食までちょっと休憩。


建物の中を確認したり




お話を聞いたり

        


夕涼みの散歩をしたり




その間に 夕食の準備を整えます。



        


山登りを終えて疲れているだろう子どもたちが元気になるよう

宿のおばちゃんたちが 沢山カレーを作ってくれました。




家族から離れて共同生活です。

「自分たちのことは なるべく自分たちで」。

最初の晩御飯の準備のお手伝いは たんぽぽ組 さんです。

晩御飯の用意を終えて 他のクラスが帰ってくるのを待ってあげようね。



        


さぁ 晩御飯です。

お手伝い当番の たんぽぽ組さん のご挨拶です。




いただきますのご挨拶が終わったら

ご飯です!



        




おいしいんだね




ん!? 苦手な野菜でも口に入ったかな(笑)?




片付けだって 自分たちでやります。




そして食事の後のお風呂前の休憩に 寸劇を観ました。


旧河辺村は坂本龍馬の脱藩ルートに在るらしく

語り部のおじちゃんが 坂本龍馬のお話をしてくれました。



        





PM 7:40

お風呂に入る準備に取り掛かります。

入浴時の注意などを 先生からちゃんと聞きます。





PM 8:10

こうして山の宿の夜がふけていき




最初の夜を迎えます




みんなで川の字になってお休みです。


こういう体験の一つ一つが きっといい思い出になって

彼らの幼少期を彩ってくれるに違いありません。



        



        




寂しくても眠れなくても大丈夫

お母さん代わりの先生がちゃんとそばにいるからね。



        


どうかいい夢を そしていい思い出を。



        


(お泊まり保育2日目に続く...)




PostScript:

しんちゃん

山に居るときね

君のせんせいがこんなことを言ってたよ。

「いろんなことを覚えておいて

幼稚園に帰ったら

山がどんなだったか しんちゃんに話してあげようね。」 って。

いつも一緒にいるしんちゃんが居ないことを

せんせいもクラスの友だちも みんな忘れてなかったよ。


それとね しんちゃん。

何日も前のことだけど

しんちゃんのお母さんが園長先生とお話していたよ。

君のことを心配して 山に行けないことを話していたよ。


しんちゃんのお母さんはね

しんちゃんの見ていないところでも

君のことを思い

君のことを考え

汗も涙も流しながら

君のことを守ろうとしてくれています。


いつか なにかの機会に

山に登れなかったことを思い出すことがあるかもしれない。

そんなとき 君は少し残念に思うかもしれないけれど

その残念に思う100倍くらいの大きさで

お母さんに 「ありがとう」 の気持ちをもってくれると

ボクは嬉しいです。


これから何年も経って

君がすっかりお兄さんになり

このブログを偶然見つけたとき

君を守ろうとした 「お母さん」 の存在に気付いて欲しい。


そして

毎日かわらず君のそばにいて

これまでも

今日も

これからも 君を守ろうとしてくれるお母さんの存在に

ふと気が付いたとき


「いつもありがとう」


を君が言えたらボクは嬉しいです。


へへ... ただそれだけ(笑)。

笹に願いを

2012-07-11 14:20:59 | Weblog

がんばっている人の姿を見かけると 自分が元気になれます。



「がんばるって言葉は 無理をしている(させている)ようで好きになれない」

という類の話を耳にすることが多くなったように思います。


確かに 「がんばれ」 の 「使いどころ」 が難しいときもありますよね。



でも...


「昨日までの自分」 を今にも乗り越えられそうな子どもを目の前にしていると

「がんばれ」 って言葉を使うことを躊躇したくない...と思うのです。


彼らが今よりもう少しお兄さんやお姉さんになって

今よりもいろいろと複雑なことに巻き込まれ

「自分」に行き詰って混沌としまっているときには、

「がんばれ」より他にいい言葉がきっと沢山あるんだと思います。



でも

大人の保護がなくては1日も過ごせないかもしれない幼児期においては

「がんばらない」 で得られることよりも

「がんばる」 ことで得られることの方が 圧倒的に多いはずです。



だから

少しだけ無理をさせたい(させてあげたい)。

「がんばれ」 って声をかけてあげたい。

大人から子どもへの一方的な押し付けとしてではなく

心から応援したい。



(んー... ひどく話がそれたかもしれません(苦笑)。

 今日は「がんばっている(がんばってくださっている)人たちのスナップ・ショットを...」

 と思って書き始めたのに ...ははは。)



さて 子どもたちが楽しめるようにとお菓子の袋詰めをしたり




        



お化け屋敷を制作したり



        


当日の会場準備を行ったり




ここも

        


あそこも




こっちも

        


そっちも... あ、仲良く食べてる(笑)。




そうそう ママたちやパパたちは準備に時間をかけてくださっているので

その間待っているだけでもお腹が空くよね。



いくつも遊びを用意していただけたので 子どもたちは夕涼みです。




いろんなお店を出していただけたので みんなで夕ご飯になりました。

        


当日は幸い 梅雨の雨の谷間となり

外は暑くなりすぎず ちょうどいい涼しさのなかで夕ご飯をたべられました。






補助役として事前の準備や当日の会場設営をしてくださった保護者のみなさま

本当にありがとうございました。

おかげさまで 子どもたちが七夕の夕涼みを楽しめらました。



そして 今回の夏祭りを取りまとめてくださった

五役のみなさま、大変お疲れさまでした。

 ハイ・チーズ

         の、2秒後。



ママやパパのようにがんばっているうちに

子どもたちにも できることが一つずつ増えていってくれますように。

笹に願いを。





PostScript:

当日、お子さまと夏祭りを過ごせなくなるにもかかわらず
補助役に就いてくださった保護者のみなさま、
本当に有り難うございました。

また、当日は受付が混雑し対応が十分至らない場面がありましたこと
大変申し訳ございませんでした。 どうぞお許しください。

サマー・スクールへ

2012-07-02 21:09:26 | Weblog

7月です。

年長さんたちの サマー・スクール(お泊まり保育) が控えます。

先の土曜日に 先生たちで下見に行ってきました。



梅雨空ながら バスを降りている間は雨が軽く

無事に下見を行えました。





冨士山(とみすやま)には美しい藤棚の階段があり




そこを登りきったあとの展望デッキからは

盆地の田園や四国山地の山々が見渡せ

子どもたちの目にはどう映るだろうかとワクワクします。



     



そのご宿舎へ向かい

周りの環境や施設の中を見て回りました。




山間の宿舎は緑に囲まれ




周辺には水の流れがあり




いつもの生活から遠く離れたということを

子どもながらにきっと感じられると思います。



宿舎の裏手の山にはアジサイが見ごろを迎え

斜面の一部が絵のように色づいています。





子どもたちが喜ぶだろうと思うと

ボクたちも嬉しくなってきました。

↓ こんな感じに (走り出したナルミせんせい)





宿の池に住む天然記念物の「オオサンショウウオ」が

子どもたちを待ってくれています。





親から離れての初めての集団生活が

いよいよそこまでやって来ています。

怪我や病気の心配はつきませんが

2泊3日のサマー・スクールを 存分に味あわせてあげたいです。



さぁ 夏です。

先生たちの準備も進んでいます。



(先生たちと宿長さんとの打ち合わせ  photo @ ふるさとの宿)





SPECIAL THANKS TO みやうちのおいちゃん

「運転ありがとうございました」



(男の背中  photo @ 冨士山展望デッキ)