神戸の空の下で。~街角の歴史発見~

足かけ8年、150万PV突破。「近畿の史跡めぐり」のサブタイトルも、範囲が広がったために少し変更しました。

神戸・皇大神社(垂水)。

2007年09月08日 | ■神戸市垂水区
漁業繁栄・商売繁盛・家内安全

皇大神社(垂水)

(こうたいじんじゃ)
神戸市垂水区平磯4-4-18




境内のすぐ北をJRが通過していきます。


〔御祭神〕
大日霊貴尊
(おおひるめのみこと)


 JR垂水駅のホームのすぐ南に鎮座する海神社の存在は、多くの方がご存知だと思います。しかし、もう一つ、JR垂水駅の東側にあって車窓から一瞬見える小さな神社の存在に気付かれる方は少ないかもしれません。この神社は「大神宮さん」と呼ばれて地域の人々の崇敬を集めている皇大神社です。JR垂水駅の東改札口を出て、線路沿いの路地を入ってすぐのところに鎮座するこの皇大神社は、その名の通り大日霊貴尊(天照大御神)をお祀りする神社で、江戸時代には東垂水村の鎮守社として厚い崇敬を集め、畑作と漁業を生業とする村人たちを護ってきました。





1980(昭和55)年に再建された社殿。



 かつて皇大神社の南には海が広がり、北側も小川が流れて周辺は畑に囲まれていたため、陽射しも明るく降り注ぐ見晴らしの良い境内でしたが、1888(明治21)年に入って兵庫から明石の間に鉄道が敷設され、境内のすぐ西側に垂水駅が建てられた事から周辺の開発が急速に進み、次第にその中に埋没して目立たなくなってしまいました。老朽化していた社殿は、1980(昭和55)年に氏子の皆さんの協力で無事再建され、今では境内に皇大神社をはじめ猿田彦大神倉稲魂大神を祀る稲荷社や、白龍大神黒龍大神を祀る社殿が整備され、商売繁盛と家内安全の神として信仰されています。毎年6月1日に行われる例祭では、子供たちによって「火の用心」と毛筆で書かれた奉納行燈が掛けられ、子供会による出店などが並んで活気に包まれるそうです。





正面に白龍・黒龍社、西隣に稲荷社が建っています。


アクセス
・JR「垂水駅」下車、東改札口より東へ徒歩1分
・山陽電車「山陽垂水駅」下車、東改札口より東へ徒歩2分
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拝観料
・無料

拝観時間
・常時開放


神戸の神社
兵庫県神社庁神戸市支部
神戸新聞出版センター

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