保育園や幼稚園というのは、なかなか興味深い場所である。
子どもを中心とした空間であり、
そこに集まる人々も、その人の仕事や趣味によらず
子どもを軸にしたテーマで会話せざるを得ない。
そして、子どもには子どもの趣味というものがあり、
お父さんやお母さんも、それを無視することはできない。
結果として、
強面で屈強な身体のオジサマ(娘5歳の父)が、
30人近いプリキュア全員の名前と技を暗記しているという事実や
趣味はピアノとクラシックバレエ鑑賞ですのよ的なマダム(息子4歳の母)が
仮面ライダーとガンダムのマニアであることが判明するという、
大変にシュールな状況が生じるわけである、、、。
そんな中、娘を持つ親達にとって強い味方になるのが
東京MXテレビである。
もともとこの東京ローカル局は、
イカしたアニメをきっちり再放送してくれることで有名なわけで、
朝6時30分のムーミンの再放送を毎日心待ちにしていた方も多いであろう。
MXは分かっている。
さて、そんな分かっているMXだが、
16時30分からは、幼稚園・保育園帰りの女の子の夢のために、
プリキュアシリーズの再放送を続けていた。
やはり、MXは分かっている。
16時30分に、帰宅。これからお父さんやお母さんは
食事の準備やら、洗濯物の取り込みやらで忙しい。
そんな中、子どもがにっこり見ていられる番組が放映されることは
まことに喜ばしい限りである。
そして、その再放送シリーズが、この2月に終了することになった。
一年間プリキュアが流れ続けた枠である。
プリキュアの次のシリーズとはいかなくても、
やはり女の子の夢をかなえてくれるに違いない。
保育園、幼稚園業界には、そのような希望的観測が流れていた。
なんといっても、MXは分かっているのだ。
そして、今日、新番組の内容が発表された。
そのタイトルを確認すると・・・・・・・・・妖怪人間ベム。
MXは、分かっている。
しかし、何が分かっているのか、私にはよくわからない。