木村草太の力戦憲法

生命と宇宙と万物と憲法に関する問題を考えます。

ご質問について

これまでに、たくさんのご質問、コメントを頂きました。まことにありがとうございます。 最近忙しく、なかなかお返事ができませんが、頂いたコメントは全て目を通しております。みなさまからいただくお便りのおかげで、楽しくブログライフさせて頂いております。これからもよろしくお願い致します。

MXは分かっている。

2012-02-02 13:09:35 | ちょっと一言
保育園や幼稚園というのは、なかなか興味深い場所である。
子どもを中心とした空間であり、
そこに集まる人々も、その人の仕事や趣味によらず
子どもを軸にしたテーマで会話せざるを得ない。

そして、子どもには子どもの趣味というものがあり、
お父さんやお母さんも、それを無視することはできない。

結果として、
強面で屈強な身体のオジサマ(娘5歳の父)が、
30人近いプリキュア全員の名前と技を暗記しているという事実や
趣味はピアノとクラシックバレエ鑑賞ですのよ的なマダム(息子4歳の母)が
仮面ライダーとガンダムのマニアであることが判明するという、
大変にシュールな状況が生じるわけである、、、。


そんな中、娘を持つ親達にとって強い味方になるのが
東京MXテレビである。

もともとこの東京ローカル局は、
イカしたアニメをきっちり再放送してくれることで有名なわけで、
朝6時30分のムーミンの再放送を毎日心待ちにしていた方も多いであろう。

MXは分かっている。


さて、そんな分かっているMXだが、
16時30分からは、幼稚園・保育園帰りの女の子の夢のために、
プリキュアシリーズの再放送を続けていた。

やはり、MXは分かっている。


16時30分に、帰宅。これからお父さんやお母さんは
食事の準備やら、洗濯物の取り込みやらで忙しい。
そんな中、子どもがにっこり見ていられる番組が放映されることは
まことに喜ばしい限りである。

そして、その再放送シリーズが、この2月に終了することになった。
一年間プリキュアが流れ続けた枠である。

プリキュアの次のシリーズとはいかなくても、
やはり女の子の夢をかなえてくれるに違いない。
保育園、幼稚園業界には、そのような希望的観測が流れていた。

なんといっても、MXは分かっているのだ。


そして、今日、新番組の内容が発表された。

そのタイトルを確認すると・・・・・・・・・妖怪人間ベム。


MXは、分かっている。

しかし、何が分かっているのか、私にはよくわからない。

補足と暗い影

2012-02-02 08:38:41 | Q&A 採点実感
さて、2月です。
今年はうるう年なので、1日多い2月です。

これが得なのか、損なのか、人によりますね。

私のように各種業務の締め切りを抱えた人間にとっては、うれしいところです。
国公立後期日程受験予定の受験生の方も
よっしゃ、一日多く勉強できる、と得にみることができそうです。
(イヤ後者は違うな。みんなも同じだから、
 苦痛期間が一日伸びるってことか。)

さて、昨月の連載の最終回にて、多くの方よりコメントをいただきました。
ありがとうございます。

ぜひ、お礼コメントしようと思いますが、
ちょっと滞っております。

学期末の大学教員は、期末試験の採点や成績処理など
いろいろバタバタしておりまして、
しばしお待ちください。



ところで、振り飛車穴熊様より次のようなご質問を頂きました。
連載で話した内容の補足をしたいと思います。

①なぜ、採点実感先生は「原告の主張を展開すべき場面で」との限定を加えたのでしょうか。
②また、採点実感先生のいう「違憲審査基準の機能」とは何なのでしょうか。


例の業界震撼の採点実感先生のご発言です。
穴熊さまのご質問は、大変興味深いもので、
この問題に新しい視線を投げかけるように思いました。

なぜ、採点実感先生は、
「設問1で」とではなく「原告の主張を展開すべき場面で」と述べたのか?

設問1を違憲審査基準に全く言及することなく解くのは、
窃盗の構成要件を示さずに、被告人の行為は窃盗でないと主張するようなもので、
無茶な話です。
そして、確かに採点実感先生、「設問1で」とは述べておりません。


また、比較考量でこの問題をとけ、という趣旨なら、
穴熊さまがご指摘の通り、
「この問題(設問1・2を通じて)で」違憲審査基準に言及するのはおかしい、という発言になるはず。


そうすると、このご発言の闇は、もっと深いものなのではないか・・・。


この問題に思いを巡らしながら、
家の中にほうきをかけ洗濯物を干していると、
私の中に、ある思いつきが発生いたしました。
何か、知ってはならない闇の世界の秘密を知ってしまったような、
そんな気分になりました。

これまで、私は、この発言は前後の文脈から
いわゆるステレオタイプ答案(電光石火答案)の批判だろうと考えておりました。
(そして、それは成立し得る解釈だと思いますが)

しかし、この発言には、もう一つの解釈が成立し得ます。
すなわち、「原告の主張を展開すべき場面」とは、
設問1全体のことではなく、設問1の一部分、
原告固有の事情に基づき審査を行うしょぶんし・・・・。

ここまで書いたところで、
背後に暗い影が迫ってきていることに気づきました。
続きは、今度。