本と映画とアイドルと ~数少ない趣味の記録~

本や映画、アイドルについてまとめた、作詞家「福田花音」推しによる、記録のためのブログです

【本11冊目-2011】密室の鍵貸します

2011-07-17 23:35:51 | -読書 2011
東川篤哉さんの小説『密室の鍵貸します』を読みました。


『放課後はミステリーとともに』を読んでから、東川作品にちょっとはまったようです。

一回はまると、ずーっと続けて読んでしまう、そんな性格です。


これはデビュー作なんですね。

後ろに書いてあるのを見て初めて知りました。


戸村流平という大学生が主人公です。

彼女に振られた彼を慰めようと先輩が声を掛けてくれたため、映画をレンタルして先輩の家に出かける戸村。

立派なホームシアターを構えてる先輩の家で映画を見てるときに2つの事件が起こります。

1つは、元彼女が刺された後に突き落とされて死亡。

もう1つは先輩が風呂場で刺されて死亡。

しかも家のドアは内側からチェーンロックがかけられていたため、状況からいって明らかに戸村流平が容疑者に。

気が動転した彼は家を抜け出し、探偵である元義兄を頼りに密室の謎を解いて、無実を証明しようとします。

はたして謎は解明されるのか?

…という感じの話です。


この作品では2つの視点が用意されています。

主人公である戸村流平とその義兄のコンビの視点に加えて、その2人の行方を追う2人の刑事の視点があります。

こういうパターンは結構好きなほうで。。

たとえば、事件現場での描写がそれぞれの視点で描かれていたり、徐々に距離が縮まっていったり、、、そして最終的に一緒になって謎が明らかにされていく。。。

ありがちでベタですけど、好きですね。


これまで何作か読んできて、自分が東川作品に求めているのは、トリックというよりはユーモアの部分だと感じました。

クスッとくるようなネタだったり、推理小説をちょっと皮肉ってみたり、そんなところが良いです。


ということで、これからもしばらくは読んでいくことでしょう。

もう1冊買ってあるし(笑)


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