本と映画とアイドルと ~数少ない趣味の記録~

本や映画、アイドルについてまとめた、作詞家「福田花音」推しによる、記録のためのブログです

【本6冊目-2011】新参者

2011-04-24 23:20:52 | -読書 2011
東野圭吾さんの小説を読みました。


この作品はドラマになっていますが、そちらは見ていません。


『新参者』は東野作品の1つのシリーズである刑事・加賀恭一郎(←一発で変換されたことにちょっとビックリ)の話です。

舞台は日本橋。

人形町や小伝馬町などの地名が出てきます。

行ったことはありませんが、古き良き老舗のお店が立ち並んでいる場所のようです。

その日本橋で一人暮らしの女性の殺人事件が起こります。


帯にはこう書いてありました。

「着任したての刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎」

「人情」が1つのテーマになっていますが、読む前はどういうことかな~と思っていました。

あるいは犯人を庇うという「人情」が捜査の邪魔をするのかなぁと漠然と考えていましたが、そんな安易であるはずがなく(笑)

むしろもっと身近な「人情」を扱っていて、それが事件の真実を明らかにするキーとなっています。


非常におもしろくて読みやすかったので、空き時間を使って2日ほどで読み終えました。

実は、第1章を読んだとき、「あれ、これは短編集なんだ」と思いました。

そして、第2章を読み始めると、「あっ、やっぱり長編でこれはつながってるのね」と思いました。

自分はある意味幸せです、単純で。

単純だから、推理小説のトリックとか、今回のような話とか、すごく楽しめるんです。


今作の面白さは、一見関係なさそうな1つ1つの物語が徐々につながっていくところです。

しかも、殺人とは関係なさそうな事実からです。


よくこういう小説が書けるなぁと改めて感心しました。

いつも楽しませていただいてありがとうございます、という感じです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。