めで鯛
1月24日（月）午前 妻は三越前駅にある三井クリニックへ癌治療の報告へ
健診で癌発症を見つけたクリニック。
昼に妻は柳橋事務所へ来た。
ランチはパスタを作った。
弊社女性の18番料理旨かった。
昼食後、社労士の友人が妻の高額医療請求書類手続きした書類を
持ってきた。私が医療請求の作成など出来ない。
通常に作成依頼すれば高額な作成費を取られる。
無償で友人がやってくれた。
感謝申し上げます。
14時、横須賀から又知り合いが土曜日、横須賀沖で釣り上げた
鯛を持って来た。妻の退院祝いと栄養付けて体力向上を
願ってのプレゼント。
優しき人に恵まれて私は戸惑っている。
苦闘と貧乏だけれど気持ちは明るくなる。
自宅に半分切り分けて持ち帰った。
刺身で食べた。妻が「おいしい」と言った。
唯、その言葉だけでよけいな修飾語はいらなかった。
1月23日（日）昨年の23日は土曜日で事務所を移転した日だ。
中央区日本橋に27年間小さな事務所を借りていたが
不況と所有していた現事務所も賃貸していた会社が撤退
その後、空室状態続き借り手が見つからない。
決断して自ら入居した。
25年前購入した時は価格4千万円程だったが
現在価格は1千万円切るだろう。
昨年の事務所引越しには多くの方々にお世話になった。
金ちゃんや癌で逝ったあいつも手伝ってくれた。
彼の元気だった最後だった。
昼飯は食べずビールと酒飲んでいた。
引越しがひとまず終わり、夕方両国橋渡り皆でちゃんこ料理を食べるべき
店に入るがどの店も予約でダメだった。
両国国技館での大相撲14日目で界隈のちゃんこの店は
全て貸し切りなのだ。知らなかった。
ようやく、両国橋袂にある泥鰌桔梗屋
に入った。
あれから一年が過ぎた。
新しい環境は江戸文化の香があちこちに点在して申し分ない。
しかし会社と私自身の状況は苦闘だった。
3月には不況での受託業務契約解除、4月に九段スズキ本店の騙し、詐欺に会う
6月学生時代からの友人を食道癌で看取る。孤独と苦痛を背負い込んで
耐えている彼を看護するのは嫌だった、見たくなかった。
妻の母親の看護疲れ、そして妻の癌発症、実母の入院
息子の結婚、
朝のＴＶ放映で政治家の変節が取り上げられていた。
保守政党から突然与党での大臣就任
老政治家の苦渋の決断なのだろう。
欲も名誉も富貴もかなぐり捨て、非難も恐れず
国民の将来、国難を憂いての行動なのだろう。
私も変節しなければならないのだろうか？
ここ、柳橋は江戸の時代より華やかな遊興の一等地だった。
それが新しく新橋に移ってしまった。料亭文化は衰退した。
事務所前に竹の子のように伸びてゆくスカイツリー
古くからの住民が住む下町に世界一のタワーが出来て
東京タワーから人気、商売、活気が移っていく
日本橋に居た時も信金の営業マンに聞くと、老舗と言われる
店がどんどん衰退していると言った。
老舗という看板に胡坐を掻いた放蕩息子が何の改革もせず
時代の流れを泡沫として流してまった。
伝統、のれんだけでは支え切れない。
海老蔵君もその類なのだろう、今後は精進願います。
そう言えば、海老蔵事件は報道されなくなった。
闇の世界で解決が図られたのか？
私もかなり前、巨大な権力が水面下で動き
大きな犯罪が闇に葬られたのに直面した。
何も無かった事、存在しなかったことにするので
犯罪が成り立たない。
いつか事実を書きたいが、ウィキリークスの今後見てから発表するか
考えよう。
中国にも経済面でも抜かれた。
私の会社も創業当時と変わった。そうしなければ消滅していた。
又一年苦闘の日々が始まるのだ。
1月22日（土）午後から展示会ディスプレイ用品を整理
2月1日開催ギフトショーに使用する看板、クロス等を事務所宛出荷
同時にお袋の沢庵を息子と大酒金太郎に宅急便で送る。
金太郎が20日事務所に来てつまみに出した沢庵が「旨い、この味は売っていない」
感心していたので少しだが送ることにした。
娘が母親の回復と私の誕生日なのでご馳走してくれることになった。
「お父さんの食べたい店でよい」と言うが
思案の末 ららぽーとで常に行列するチャイナバイキング
上海柿安に入る。
お一人様2.100円 制限時間1時間40分
3人一斉に料理の置いてあるカウンターに突進
焼きそば、ゴマ団子、チャーハン、マーボー豆腐、点心、飲み物
他全ての料理を食べようとテーブルに並べた。
妻はやはり少ししか食べられない。
娘と私はその分も取り返すべき猛烈食い。
別会計のビール、紹興酒、焼酎も胃袋に流し込みながら
娘と腹を摩り詰め込む。
娘の装いもお腹が目立たないふんわりしたものを着ている。
制限時間一杯まで頑張る。
でもね、還暦すぎたオジサンと病の妻と娘では
たいした量食べていない。元は取り返せない。
嬉しかったのは娘が両親に食事を誘ってくれたこと。
いつも、小生意気でだけれど！
翌朝 体重計は通常より2キロ増加していた。
1月21日（金）15時 一人黙々と革巻きボールペンの検品とバーコード貼りをしていた。
デザイナー女性が「社長誕生日のケーキです」と作業しているテーブルにお茶と一緒に
置いた。そうなのだ明日22日は？歳になるのだ。
一昨年も忘れていて、深夜、帰宅するとケーキがテーブルに有り
翌朝 何でケーキが有るのと妻に聞いた。
顔も見ずに後ろ向きで「誕生日でしょ」！
私の繊細無さがリアルに出た。
デザイナー女性のいつもの心配りがとても嬉しい。
ビッグサイトで2月1日開催のギフトショー展示会が迫っているので、カタログ
製作は遅くまで続く、20時半印刷、版下製作者の方が来て頂き
校正してもらう。私達は印刷については全くの素人で相談に乗ってもらう。
若い方はパソコンを使いこなしているが、チラシ印刷は社内で印刷できるが
カタログとなると専門的知識、テクニックが必要となる。
その当りを教えていただいた。感謝
パソコンが無い頃、熨斗紙を印刷するのも印刷会社に依頼していたが
今では軽印刷は全て社内で製作してしまう。
私の自宅近くにあった軽印刷、タイプで打ち込んでいた会社は
ららぽーとのチラシを一手に請け負っていたが
受注激変して数年前倒産
業種その物が消滅しようとしている。
紙媒体が急激な減少しているが、従事している方々は辛い。
本日、アドバイスいただいている方に聞くと
限りない低価格競争に陥り苦しんでいる。
居酒屋、弁当、絞りきったような利益捻出
わが社も昼飯はキッチンで調理。
接待も事務所で酒、料理出し、宴会費まで頂く
だが皆様不況を感じているので好評です。
月20日（木)午前中、お客様が来社。ゴルフ大会の記念品企画打ち合わせ。
昼飯はマグロ漬丼、少し居眠りして、ブランド革巻ボールペン検品作業開始。17時半頃大酒金太郎が御徒町から徒歩でやって来た。吉池で酒のつまみをどっさり買って来た。昨年の1月23日が柳橋に事務所を移転して一年になる。その祝で一杯
理由を付けては飲むおじさん達。振り返えれば、早かった、たが辛い日々だった。
