馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

放射線

2011-04-06 16:12:45 | 日記

 

  

昨年10月妻が子宮頸癌発症

放射線治療を11月、12月、1月初旬まで続けた。

330()大学病院での診断結果は腫瘍が認められないと

判断され今後5年間定期健診をすることになった。

手術か放射線治療かの選択を迫られ、放射線のみで

抗癌剤も使わない選択した。

人体も傷つけず、入院日数も少なく素晴らしい治療だと実感した。

今後のあらゆる治療が放射線療法になるのだろうと思い

知り合いにも癌治療には最良だと言ってきた。

しかし、日本歴史上、最大の天災、大地震により

破壊されるとは考えられなかった原子力発電所が一瞬のうちに

崩壊してしまった。

爆発炎上する原発に人類の叡智をもってしても右往左往するだけで

呆然と立ち尽くす。

最後は最先端技術ではなくアナログな決死隊が放射線放出を阻止すべき

生死を掛けた戦いをしている。

       

妻の放射線治療で複内照射は全身麻酔をして、多くのスタッフが防護服を着て

2時間余の携わっているが、実際の照射は10分にも満たない。

腫瘍部に正確に照射することとその他部位に損傷をさせないために

ピンポイントの計算をしていると聞いた。

これまで死以外になかった病巣が放射線により人の命を救い

手術という後遺症からも解放された。

私のように身近に感じ、間違いない操作をすれば安全、安心と考えていたが

しかし、ひとたび人間の制御から離れたしまった放射線は

悪魔に変貌。地球上の全ての生き物を襲い駆逐する。

 

より豊かな生活、快適な暮らし、合理的な行動

そのために電気エネルギーを原発に頼った人類は

今後、放射能とどのように向き合うのだろうか

全面廃止も肯定も出来ない。