uncolored wind

私に吹く風
アートとモノづくり

祖母の味

2010-02-14 02:44:47 | 四方山話

祖母の味
祖母は起業家、アイデアがいっぱいの人だった。

私の母方には祖母が二人いる。どちらもやり手で、戦後の混乱を主体的に乗り越えてきた。

ドライイーストを小分けにして売ったり、草しんこを作って競馬場で売ったり…。

どちらも商売がうまかった。

友だちもたくさんいたから楽しそうだった。

そんな祖母の創ったお菓子が「貝殻島」。

珈琲餡のパイ饅頭。パイの層にも珈琲を練り込んで、こんがり焼く。

よく話をしながら個包装の仕事を手伝った。

私が笑って過ごせるように整えてくれて、その年に祖母は他界した。

祖母のことが大好きだったから、兄弟で千羽鶴を作った。

あれから30年。無性に貝殻島が懐かしくなって、似せて作ってみた。

白餡ベースでないので本当の再現ではないけれど、

思わぬところで母が嬉しそうに口にした。

我が家では、あちらの祖父母は、通称「みどりのおばあちゃん」と「みどりのおじいちゃん」。

交通指導をしてたわけではなく、お店の名前が「みどり」だったから。


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