uncolored wind

私に吹く風
アートとモノづくり

原爆の図展

2012-02-05 19:28:53 | アート・文化
原爆の図展
深川は7日まで。
会場へ行った。
ものすごいデッサン力と構成力。
エネルギーと表現する使命感。
目を反らさずに描く夫妻の仕事。
油絵と水墨画が融合して…この仕事に出会わなければ私たちは一緒に制作することなど無かっただろうと、それを有り難がる。
絵の中の人は900名。
モデルになってくれる方々もいるけれど、実際のピカのことを考えると、まだまだ描き足りないという。
幼い子どもが父親と、そして他にも何人か来場していた。
「ねえ、怖いよ、ここ。早く帰ろうよ。」
「ねえ、どうしてみんな裸ん坊で寝ているの?目をつむってる人も居るし、白目の人もいるよ。」
「水に入っている人はお風呂に入っているの?子どもが沈んでるよ。」…。
ああ、そうだね。怖いね。
でも、実際にあったことで、これよりも地獄絵だったんだよ。
臭いも温度も、声や音も。
水に入るために裸になったのではなくて、服は5000度の熱で、皮膚ごと剥がれ落ちたんだよ。
苦しみは、今もまだ続いているんだよ。
勇気をもって子どもを連れてきたおとなに偉大な愛情を感じた。
逃げていたらいけない事実。
涙が出てきた。
お願いです。
絵の中の…関わった方々の…命の存在が殺されませんように。



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