焼く前のオートミールクッキーみたい。
って私は思ったんですよ。
正解は。
自然薯のおさしみ。でした。
「ねばねば」というより「もちもち」なのです。
出来たてのお餅みたいな食感なのです。
お餅みたいに喉を詰まらせそうになるくらいの弾力なんです。
こうやって箸で持ち上げることができちゃうんですよ。
箸ではさんで持ち上げるときには。
お皿に手を添えないと、お皿が動いちゃうくらい。
山葵はたっぷり乗せたほうが美味しいですよ。
こちらは「赤城」さんというお店。カウンターだけの小さなお店です。
ご主人自身が釣る鮎や岩魚を出してくださるお店。
お魚もとっても美味しいんですが、こちらのお店のつきだしが本当に美味しいのです。
この日は、二色なます、だし巻きたまご焼、たらこの煮付けの三種。二色なますに入っている胡麻が最高にいいのです。丁寧に炒った胡麻の風味が酸味と甘みとともにふわ~っと香ってきて、なんとも食欲をそそります。
さて。今はきのこの季節。ということで、「きのこの天ぷら」をいただいたんですよ。舞茸、松茸、そしてナメコ。マイタケもマツタケも、ほんとに香りが良くてとっても美味しい。でも、特筆すべきはナメコ。お味噌汁に入っている小さいものじゃなくて、直径4~5cmもあるナメコの天ぷらです。大きいのにやっぱりとろ~っとしているのです。天ぷらの衣のサクッ。中からナメコがトロ~リ。シアワセですよ。とってもとっても。
蛇足ながら、こちらではキノコのことを「コケ」と呼びます。「コケ採り行ってきたわ」なんて云うんですよ。初めて聞く方はたいてい驚きます。「え。こっちはコケ食べるの?どうやって?」とやっぱり私も驚いたのでした。
そうそう。ご主人は阪神の大ファンですからね。野球に関する発言にはご注意なさってくださいね。
栽培の山芋のとろとろっとしたものも優しくて美味しいと思うんですよ。
どっちがどうということじゃなく、山芋と自然薯は、ナポリタンスパゲッティとイタリアンのパスタぐらいに全く違うものだっていう気がします。
それにしても、自然薯は、ほんとすごいですよね。
掘りあげるご苦労など吹き飛ぶ滋養強壮効果がありそうです。
ものすごく濃い味がしますもの。
私は取りに行ったことはないのですが、ツルハシからスコップ、ショーレン(長い鉄の棒状にもの)などを持て、一日がかりで掘りに行くそうです。
直径はあまり大きくなく、とにかく長いそうですので、掘り上げたあとは大きな穴になるとか。
でも、それまでした取ってきた自然薯ですから、おいしさもひとしおでしょうね。
ほんとに、ふわふわでもちもちなんですよ。
自然薯は掘るのも大変だから、なかなかお目にかかれないのですけれど、美味しいですよね。
山葵をたっぷりでいただくと美味しいので、日本酒によく合うと思います。
この日は黒糖焼酎でいただいたんですよ。
自然薯のおさしみが食べてみたいなって思いました。
お餅のような食感なんですね、めっちゃ惹かれます。
これに日本酒とか合いそうです