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「しゃっくり」に潜む病気

2019-07-26 10:29:47 | 自然
冷たい飲み物や食べ物が欲しくなる夏は「しゃっくり」が出やすい季節と言われています。胃腸などへの刺激がしゃっくりを招くようです。

すぐに納まる場合は気にする必要はありませんが、2日以上続くしゃっくりは注意が必要で、病気や薬の副作用が隠れている可能性があるようです。

しゃっくりは胸とお腹を仕切って、呼吸する際に収縮して息を吸い込めるように働く横隔膜が痙攣することで起きます。しゃっくりに関係する神経経路が刺激を受けた結果、脳の延髄から横隔膜などに向けて筋肉を縮ませる信号が出るためです。

しゃっくりで「ヒック」という独特な音を発するのは、横隔膜が収縮して肺に急に空気が入ると同時に声帯が素早く閉じるためです。

しゃっくりを引き起こす刺激となるのは、早食いや過食、炭酸飲料水など急激に胃を膨らませた場合、冷たい食べ物や熱い食べ物など胃の急激な温度変化が出た場合、お酒や辛いものを食べるなど、胃に刺激を与えたときなどです。

胃には脳に直接つながっている迷走神経が多く通っており、ほかにも喫煙や興奮、心理的ストレスもしゃっくりにつながる刺激となります。こういったしゃっくりのほとんどは、数時間もすれば自然に納まります。

問題はしゃっくりの中に何日、何週間、何年も続く「止まらないしゃっくり」があり、ギネス世界記録には68年間もしゃっくりが止まらなかった米国人が紹介されています。

2日間以上続くしゃっくりを難治性吃逆といい、これは横隔神経の走行部位に炎症や腫瘍があって、それらが横隔神経を刺激してしゃっくりが止まらなくなる可能性があります。肺、胃、食道、膵臓などの横隔周辺の臓器の炎症、腫瘍などの存在を疑う必要があるようです。

脳内の異常の可能性もあり、しゃっくりと共に不規則な胸部痛、頭痛や吐き気がある場合は脳卒中などの脳の病変を疑う必要があるようです。

長引くしゃっくりで病院に行ったところ、CT検査などで脳梗塞が見つかったという症例もあるそうです。これはしゃっくりを引き起こす神経が継続的に刺激され続けためであり、こういった病気の早期の危険信号となります。

この止まらないしゃっくりを引き起こす病気として、食道ガン、胃ガン、膵臓ガン、狭心症、心膜炎などから糖尿病まで多数知られています。また薬の副作用もあり、気管支拡張剤、ステロイド剤の一部など身近な薬でしゃっくりを起こすことが知られています。

私もたまにしゃっくりが出ることはありますが、大きく息を吸って息を止めるなどやってみますが、自然に止まっているようです。しゃっくりは1時間続いても苦しいものですが、それが2日も続くようであればやはり病院に行くのが良さそうな気はします。


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