ごっとさんのブログ

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「カフェイン」を揮発させて吸入

2019-12-19 10:50:12 | 化学
最近ある企業から、カフェインを吸うデバイスとカフェイン入りカートリッジが発売されました。

カフェインはコーヒーなどの成分として覚醒作用などが知られていますが、気化した物を吸入するとより効果が高まるのかもしれません。

カフェインは日本薬局方にも記載されている医薬品ですが、薬効としては中枢神経を興奮させることによる覚醒作用や強心作用、皮下脂肪燃焼効果、脳細動脈収縮作用、利尿作用などがあるとされています。

また食品添加物として使うこともできますが、世界的にカフェインを添加したエナジードリンクが問題視され、未成年者への販売が規制対象になっている地域もあります。

カフェインは揮発性が高いとされていますが、正確には昇華性があるという事になります。一般に物質は固体、液体、気体と変化しますが(氷、水、水蒸気のようなものです)、通常は液体から気体へと変化します。

ところがある物質は個体から液体を経ずに気化し、これを昇華と呼んでいます。代表的なものがナフタレンで、この性質を利用して類縁体が防虫剤として使用されています。

このカフェインの昇華性を利用して、麻薬であるヘロインの吸入方があるようです。アルミホイルなどにヘロインとカフェインの混合物を入れ、下から加熱して揮発した煙を吸い込んで摂取する方法があるとされています。

カフェインを揮発させ電子タバコのリキッドに添加して喫煙する技術は、古くから行われており、2001年には特許が出願されています。電子タバコが流行した欧米では、コーヒー風味などのリキッドにカフェインが添加されるようになっています。

このように気化した化合物を吸入するという方法は、薬物が脳に急激に到達するという特徴があるようです。例えばタバコのニコチンも肺胞から血液に入り、約10秒で脳に到達すると言われています。

ニコチンパッチやニコチンガムの依存性が低いのは、その到達時間が緩やかなためのようです。このように薬物が急激に脳に到達する今回のカフェインの製品も、通常のエナジードリンクなどよりも効果が強いと考えられます。

当然こういった製品に対しては、肺に吸い込んだ場合の依存性や健康への悪影響が問題になりそうです。私はコーヒーは好きでよく飲んでいますが、特にカフェインの効果などを意識したことはありません。

コーヒーを飲むとトイレに行きたくなるという利尿作用というあまり良くない効果を感じたことがある程度です。

このカフェインを吸入して見ようという気にもなりませんが、使った人がすっきりするなどと感じるのであれば、健康への悪影響など若干あったとしても個人の自由意思に任せてよいような気がします。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (なな)
2019-12-20 22:45:14
今の時代はタバコより電子タバコですよね。
https://電子タバコ.shop/products/detail.php?product_id=5914
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Unknown (コンテンツ警察)
2020-11-28 17:50:22
この記事、Yahooニュースの記事の盗用。
ソース必要なら提示します。魚拓保存済み。

〜自覚あるようなら態度で示そう〜
返信する

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