ごっとさんのブログ

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薬剤師は単なる袋詰め職人か

2020-03-23 10:07:49 | その他
薬剤師に関しては、棚から薬を取り出して袋に詰めるだけの簡単な仕事、何か質問しても医師に聞いてくださいとといわれるといった批判が出ています。

確かに薬局で薬をもらう際に、病院で話した内容を聞かれたりすることはありますが、あまり専門的な説明など聞いたことがありません。現状はとにかく早く薬を出してくれというのが、大方の患者の意見かもしれません。

本来薬剤師法では薬剤師が調剤するときには、患者から必要な情報を聴取し、適切な薬学的指導することが義務付けられています。

こういった聴取を受けたこともありませんが、私のように毎回決まった吸入薬をもらうだけですので必要ないのかもしれません。

薬によっては複数の疾患に使われますが、処方箋には病名が書いてありません。この辺りも問題で、本来薬については薬剤師が最も詳しはずなのに、何の病気かもわからず医師の処方のまま薬を出すという現在の制度がおかしいような気もします。

薬剤師となるためには、薬剤師国家試験に合格しなければなりません。この受験資格は薬学部で6年勉強して卒業することとなっています。こういった国家試験があるのは当然ですが、一旦合格すると生涯その資格が得られるのもおかしい気もします。

現在は1年で新薬が100種類近く上市されています。これらの新薬の効能や作用機構などを、薬剤師はしっかり把握する必要があるはずですが、本当にできているのか調べるようなことはありません。

医師や大病院の薬剤部などには、製薬メーカーのMRが売り込みのための詳しい説明をしていますが、普通の調剤薬局などはそういった情報は入りそうにありません。やはり薬剤師資格は5年程度で再試験すべきなのかもしれません。

薬剤師の業務の現状は、早く棚から集める、早く患者に渡す枚数をこなすことが主流のようです。また医師と薬剤師の伝統的な力関係もあり、医師からのクレームが来る可能性のある余計なことは言うなと指導されているとのことです。

また顧客満足研修などにも力を入れており、薬学知識はどこかに行っているようです。その結果、早く集めて早く渡しニコニコしているだけの薬剤師が大量生産されています。

本来の仕事である処方されている薬の適正さや、医師やケアマネージャーなどの職種と情報共有するという事がなされているのでしょうか。薬学部が6年になっただけで、昔の力関係のままでは、薬剤師は薬の袋詰め職人の域を出ないのでしょう。

このシステムを変えるのは医師の側なのか、薬剤師が頑張るのかわかりませんが、現在薬剤師が医療の一端を担っているとは言いにくい気がします。


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