ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

病気を治すのは薬ではない 続

2018-06-11 09:46:15 | 
今回は昨日の続きで、病気を治すのは薬ではなく人間に備わった恒常性維持機構(ホメオスタシス)が働くためであるという、私の個人的いわば妄想を書いています。

昨日この例として臨床試験結果を上げましたが、通常プラセボが20~30%、対照薬が50~60%、開発しようとしている新薬が60~70%程度の有効率になります。この新薬が70%程度しか効かないというのは、薬を作る立場からすると奇妙であるというところで終わっています。

治療薬を開発する場合は、その病気の発症メカニズムや原因、体内での異常部位の特定などから、それに関連する酵素やタンパク質を阻害したりすることによって、確実に効果が出るようなものを作り出します。つまりその患者であれば100%効果が出るはずのものです。

それが30~40%の患者には効果が出ないのは不思議な現象といえるのです。これを昨日の続きとして考えると、病気の状態を10とすれば薬を投与することによって全員が8までは良くなるのですが、本来そこから0に近づくように働くはずのホメオスタシスが機能しない、つまり8の状況のままの人が効果が出ないのではないかと思っています。

一方プラセボでも30%程度人が症状が改善されます。これをプラセボ効果と呼んでいますが、なぜこういう現象が起きるかの研究をしているようですが実態は不明なままです。

前回ホメオスタシスが正常に機能しないと病気になると書きましたが、プラセボ効果はこの逆ではないかと思っています。つまり患者がこの薬(偽薬ですが)はよく効くはずと思って服用すると、それをきっかけにホメオスタシスの活性化が起き、本来持っている8を0にする力が出てくるわけです。

ホメオスタシスによって10から0にはならないかもしれませんが2前後まで改善すれば症状は良くなり、有効と判定されるわけです。プラセボ効果については、重篤な喘息がこの効果で改善したという話は以前紹介しましたが、色々なところで実際に起きている現象です。

なおここでホメオスタシスという言葉を使っていますが、私のイメージしている物はこの定義より広く、もちろん免疫反応なども含め、健康な状態を維持するおよび健康な状態にものどすための生物が持っている自然維持機能すべてを含んでいます。

これは本当に複雑な機能で、目が乾燥しないよう涙を出すことや、血糖値が上がらない様インシュリンを分泌するといったいわば無数にある生物の機能を含んでいます。

私はプラセボ効果を利用して、このホメオスタシスを活性化し病気を治すという夢を持っています。このあたりは次回に続けます。


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