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健康な人間は何歳まで生きられるのか

2023-02-23 11:33:13 | 健康・医療
最近2025年問題という、私も含まれる団塊の世代が75歳の後期高齢者になり、超高齢化社会となるようです。

これは20年もすればこの世代が徐々に減っていきますので、自然に解決できる問題のような気がします。長寿者の話題は色々あるのですが、ギネス世界記録ではスペインの115歳の女性が世界最高齢と認定されています。

健康な人間は何歳まで生きられるのかはいろいろな説が出ているようです。18世紀にフランスの博物学者は、事故や病気と無縁ならば人は理論上100歳まで生きられるという説を唱えました。

この時代は100歳まで生きる人はいなかったようですが、その後高齢者はどんどん増えていきました。1995年にフランス人女性が120歳を迎えたことは画期的な事例とされ、この女性は2年後に122歳で亡くなっています。

国連によると、2021年世界の100歳以上の高齢者「センテナリアン」は10年前より35万人増え、約59万3000人と報告しています。

フランスの人口統計学者は、人の寿命には自然な限界があり、最長寿命は115歳前後と結論付けていますが、この仮説に異議を唱える統計学者も多いようです。

2018年の研究では、死亡率は年齢とともに上昇しますが、85歳を過ぎると穏やかになり、107歳前後では1年ごとの死亡率は50〜60%となることが分かりました。この理論では110歳の人が12人いると、6人が111歳まで生き、3人が112歳までいるという計算になります。

つまり110歳を超える人が増えるほど最長寿命が延びていく可能性が高まり、これを「ボリューム効果」と呼んでいます。しかし105歳を超えると死亡率が上昇するという研究もあり、やはり人の寿命には限界があるようです。

フランスの国立人口研究所の研究では、超高齢者の数は増えているとはいえその数はまだごく限られており、統計的な優位性は見いだせないとしています。フランスの加齢学の専門家は、「遺伝子操作」によって140〜150歳まで長生きする人も出てくるかもしれないと指摘しています。

ここでは統計学的な見地のみを取り上げており、生物学的な最長寿命という部分には触れていませんが、まだ統計学を適用するには長寿者の人数が少なすぎるようです。結局あまり科学的ではありませんが、よく言われている120歳の壁あたりが人間の寿命の限界なのかもしれません。

私はあまり長生きしたいとは考えていませんが、どこまで生きられるのかは自然に任せるしかないというのが実情のようです。


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