ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

「朝型」か「夜型」かは遺伝子によって決まっている説

2023-07-04 10:32:28 | 自然
私自身が朝型か夜型かはどうも微妙な問題のような気がしています。

夜遅くなっても眠くならず、却って冴えてるような気もしますので夜型かもしれませんが、早起きしてなにかしても効率が落ちることも無いようです。こういった分類にはその「中間型」というのもあるようなので、わたしはその型なのかもしれません。

こういった人を朝型、夜型と分類するには、有名な朝方夜型質問紙という方法で調べられるようです。その他ミュンヘンクロノタイプと呼ばれる簡易な方法を使って、休日の入眠時間と起床時間を調べて評価する方法もあります。

これは休日の就寝時間と起床時間の中間時刻によって分類するというものですが、私の現役のころは完全に夜型となっていましたが、現在は中間型のようです。

この朝型や夜型には遺伝子が関わっているのではないかと推測され、それを裏付けると思われるデータもあります。

睡眠相前進症候群のような朝型の家計を調べると、「Per2」遺伝子で一部変異が見られ、睡眠相後退症候群のような夜型の家系では「Per3」や「Clock」遺伝子の一部が変異しているという報告もあります。

やはり遺伝的な要因によって朝型や夜型になっている場合はあるという事になります。最近70万人を対象にしたゲノムワイド関連解析研究という新しい方法の調査では、朝型に関連する遺伝子が二十数個見つかり、朝方は気分障害や統合失調症のリスクが低いことが分かりました。

遺伝的要因があることは確かですが、大多数の人は学業・職業や他の社会的要因で生活リズムが崩れ、朝型や夜型になっている場合が多いことも事実です。

サッカー選手を朝型と夜型に分け、ジャンプ力、6分間ダッシュ、俊敏性などを9時と18時に調べた結果、朝型は朝のトライアルで、夜型は夕方のトライアルで好成績であったという結果になりました。この辺りは遺伝子の影響が強く出ていると言えるようです。

また自転車漕ぎでどの時間帯に最大のパフォーマンスが出せるかという実験を、朝型、中間型、夜型で実施したところ、朝型は14〜15時、中間型は16〜17時、夜型は21〜22時といった時間帯に最大値がありました。

また朝型では日内変動は少なかったのですが、夜型は朝のパフォーマンスが低く、70%程度しか力を発揮できませんでした。

一般に社会は朝型となっており、夜型の人は社会の時間からずれ、社会の時刻と自分の体内時計の乖離(時差ボケ)が起こりやすく、この事が不調の原因などにつながりやすいと考えられます。

若い世代には夜型が多く、高齢になると朝型が多くなりますが、その原因は分かっていないようです。この体内時計の問題は解明しつつあるとは言うものの、まだ難題が残っているといえそうです。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿