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人工知能 2045年問題

2015-04-15 10:20:50 | 文化
一昨日オンライ講座の「脳と創造性」に関して、コンピューターがどこまで人間の脳に近づくかという話を書きました。昨日ネットのニュースを見ていたところ、2045年問題という記事を見ました。この時期に人工知能が人間を超えるという予測でした。講座の中でもこの問題に触れていましたが、若干ニュアンスが違うので紹介します。
現在の最速のコンピューターは、数億という集積回路からできているようです。この性能については、「ムーアの法則」というものがあり、18か月で2倍に進歩するというもので、実際にこの法則にしたがって性能がよくなっています。また人間の脳は、約1000億個の神経細胞でできており、複雑な働きをしています。ムーアの法則によってコンピューターが進歩してくると、集積回路数がこの1000億を超えるのが、2045年と予想されるとしています。この時点をシンギュラリティ(技術的特異点)と呼び、人工知能が人間を上回り始めると予想しています。

このような人工知能が進歩し、人間を支配するという話は、SF小説だけでなく映画などにも取り上げられています。その恐怖が現実のものとなる可能性があるということが、2045年問題のようです。しかしこれはあくまでハードの話のような気がします。確かにコンピューターはどんどんチップ数が増え、同時に小型化も進んでいます。これが脳の神経細胞数を上回ったとしても、人間の知能を超えるかというと、若干疑問のような気もします。

講座の茂木先生もシンギュラリティという概念に触れていますが、人工知能が人間を超えるためには、それ自身が改良することができるようになる点としています。コンピューターは人間が作ったソフトで動くわけですが、いまでもAI機能として、入ってきた情報を処理し、それを組み込んで進歩するということができるようになっています。しかしこれはあくまでソフト内での進歩ですが、それが処理能力が高くなり、ソフトを上回る改良ができるようになる点を特異点としています。茂木先生は、この特異点の予想や可能性には触れていませんが、ニュアンスとしては単なる概念としてあるという程度のようです。

現在、人間の脳の活動の解明研究が進んでいるようですが、こういった成果がコンピューターに応用されていけば、本当にシンギュラリティが現れるかもしれません。私は、脳の高度な機能というのは、本当に不思議なことだらけで、解明はまだまだ先と考えています。しかしコンピューターの進歩も目覚ましいものがありますので、SFの世界が現実になっていることも事実です。難しいとは思いますが、自分の目で特異点を見たい気もします。

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