ごっとさんのブログ

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ゴミ焼却炉はエネルギーを98%も無駄にしていた

2024-10-12 10:32:47 | その他
私の住んでいる市では、ごみの分別はかなり厳しく私も指示に従って丁寧に分別して出しています。先日私の出しているところではないのですが、プラとペットゴミを収集車が集めていました。

当然プラスティックとペットボトルはしっかり分別されて出ていましたが、収集車は区別せずに積み込んでいるのです。プラもペットも単に焼却され、そこで生じる熱を何かに利用するいわゆるサーマルリサイクルなので当然かもしれませんが、何となくがっくりきてしまいました。

さてここではゴミ焼却炉に必須のレンガの話しです。粘土や泥を焼き固めたレンガは、紀元前3500年に発祥したメソポタミア文明のころから、その優れた耐火性能が重宝されて建築材として使われてきました。

木造建築だらけで江戸時代は火事が絶えなかった日本でも、明治以降は急速に広まっていきました。名古屋市の産総研・中部センターがこのレトロなレンガを「最先端の断熱材」として生まれ変わらせようとしています。

同センターによると、現在のレンガでは熱エネルギーの98〜99%が捨てられているとしています。熱エネルギーを捨てていると同時に二酸化炭素も排出しています。

現実の問題としては、その捨てているエネルギーに対しても燃料費がかかっているわけですから、大きな問題を抱えていると言えそうです。優れた断熱材を作るためのポイントは、如何に空気を含ませるかのようです。

空気の熱伝導率は圧倒的に低いので、新旧空間を除けば空気の層を作るのが効率的な断熱法ということになります。レンガが崩れない程度の強度を保ちながら、レンガの中にどれだけ空気の孔を入れることができるかが、断熱レンガの性能につながります。

すでにセラミックレンガでは、研究室のレベルで98%の断熱性を備えているとしています。実際にスペースシャトルの外壁は、地球突入時に前方で超高温になります。その熱から船や船内の人を守るために、このようなタイルを張り巡らしているのです。

レンガの中に小さな孔をたくさん空けてやることによって空気を導入しています。画像解析してみると、断熱レンガは9割が空気で、残りの1割が原材料のセラミックでできていることが分っています。

これを作るには「ゲル化凍結法」という高野豆腐を作るような製法が用いられています。この方法によって論文ベースとしては、90%以上の空気を含むセラミック剤レンガ群の中では、最も強度の高いレンガを作ることができます。

この様なレンガによって断熱でき、そのエネルギーをどう有効利用するのか分かりませんが、ごみ処理問題もうまく解決できることを願っています。


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