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ごっとさんのブログ

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移転先豊洲の空洞問題

2016-09-23 10:37:03 | 時事
築地市場の豊洲への移転を、小池知事が延期するという判断を示したタイミングで、豊洲市場の地下に空洞があることが判明し大問題になっています。

私はあまり興味はなかったのですが、このところ毎日昼の情報番組だけではなく、色々なニュース番組でも取り上げどんな決着になるのか全く分からない状況です。

当初豊洲の地下に盛り土がない部分があるという報道を聞いたときは、これを請け負った建築会社が盛り土分をごまかして空洞にしたのかなど思っていましたが、どうもそんな単純なことではなさそうです。

もともとこの豊洲は東京ガスなどの化学工業の工場跡地ということで、かなり土壌汚染が進んでいたようです。こういった工場の場合一部に溶剤などが染み込み、土壌が汚染されることは当然ですが、それほど危険なことだとは思っていませんでした。

若干話は違いますが、私が勤務していた研究所も、かなり大量の試薬類を廃棄するときに面倒なので、穴を掘って試薬瓶ごと埋めるということをやっていたようです。それが改修工事の時重機で掘り起こしているときに試薬瓶が割れ内容物が混ざったようです。結果として穴の中からモクモクと白煙が上がり始めました。

当然私が呼ばれたのですが、こんなものは対処の方法がありません。水をかけるのは広げる恐れもあり、見たところ発火の可能性はなさそうなので、そのまま放置して治まるのを待つという原始的な方法に落ち着きました。この部分の土は産業廃棄物として処分しましたが、後は特に何もせず工事を進めました。土壌汚染などといってもしょせんこの程度のような気がしていました。

この豊洲では食品を扱う場所ということで、専門家会議などが開かれ、表面を数mにわたって土壌を取り除き、新しい綺麗な土を入れるということが決定したようです。それがいろいろな技術会議などを経て、全体の3分の1程度に土が入っておらず空洞のいわば土台が出来上がったようです。

この時の委員の人などが出てきて、私は知らなかったなどといっていますが、すでに建物までが出来上がった状態で、何をしようとしているのかがわかりません。つまり現在出来上がったものの安全性(耐震性や汚染土壌問題)が確保されれば、空洞が有ろうがなかろうが何が問題なのかがわかりません。

何か今は石原前知事の責任などという声も聞かれますが、その経緯だけはっきりさせ、なぜ空洞になったかが分かればよいような気がします。この豊洲の安全性が確認できれば、なるべく早く築地から移転すべきと思っています。