ユジノサハリンスクの街並みはとてもカラフルです
街の中には4階建て、5階建の建物が非常に多く見受けられます
これはサハリンだけじゃなく、旧ソ連の都市では集合住宅が主流であった時代が長いせいです
集合住宅は「クバルチーラ」と言うのだそうです
最近ではユジノ郊外に一軒家も増えてきましたが、今なお主流はクバルチーラになります
クバルチーラは当時旧ソ連政府が建設したもので、狭さも含めて日本にある団地とよく似ています
高層階にするとエレベーターを設置しなくてはいけなくなり経費もそれだけかかるので
殆どが4階~5階建てになったと現地の方が教えてくれました
よって建物自体はかなり古く、壁の色もコンクリート打ちっぱなしのような冷たい外観でしたが
近年、外壁の塗り替えがすすみ、特に大通りに面した建物はかなりカラフルになりました
政府から引き渡された時点でかなり老朽化も進んでいたようですが
今は見た目に反して、中は意外に綺麗に改装されているところも多いようです
また、冬期間の暖房は集中暖房になっており、温水パイプで部屋を暖めるタイプのようです
ただ細かな調節が効かないので、個人の家庭での温度調節は窓の開閉がメインです
それから日本の団地も同じですが、クバルチーラの周囲にはたいてい小さな公園やベンチがあります
外で過ごすのが好きなロシア人にとっては憩いの場になっており
小さな子供が走り回り、お年寄りはベンチで井戸端会議
陽が暮れると団地の窓にポツポツと明かりが点りはじめ
晩ごはんのいい匂いが漂ってくる頃、みな我が家へと帰っていくのです
日本ではあまり見られなくなった、人の生活のぬくもりを感じる光景ですね
最近、ユジノ市内では最新鋭の設備を持つ新築マンション建設が進んでいます
これもサハリンプロジェクトによる好景気のおかげでしょうか
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