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「祈りの塔」大韓航空機撃墜事件の慰霊碑

2011年10月18日 | Weblog

昭和58年、世界を震撼させた”大韓航空機撃墜事件”が眼前のサハリン西海域で起きました

大韓航空機撃墜事件とは昭和58年9月1日ニューヨークのJFK国際空港を出発

アンカレッジを経由しソウルへ向かっていた大韓航空のボーイング747が

予定飛行コースを大幅に外れソビエト連邦の領空を侵犯してしまい

ソ連防空軍の戦闘機によって撃墜されるという事件の事です

この飛行機の乗客240名、乗務員29名の計269名全員が死亡とされています

事件直後、稚内市には大韓航空機遭難対策本部が設置され

また稚内を含む北海道沿岸部には機体の破片や遺体の一部が次々と流れ付いていたそうです

この辺りの資料は稚内公園にある「北方記念館」に展示されています


この「祈りの塔」は2周忌にあたる昭和60年9月1日に遭難者の慰霊と世界の恒久平和を願い

遺族会の資金と稚内市や全国からの浄財をもとにサハリンを臨む宗谷岬の高台に建立されたものです

中央の塔は鶴が大きく羽を広げ天空に首を持ち上げる姿をしています

これは事件の真相と真の平和を鶴のように首を長くして願う様子が表されています

また、19.83mという高さは事件の起きた1983年を、16枚の羽は亡くなられた方の国の数を

269枚の白御影石は亡くなられた方の数をそれぞれ表しているのだそうです

塔の周辺には地域の婦人部が世界平和の願いを込めて植栽しているアルメリア花壇があります


碑文には以下のように彫られています

 愛と誓いを捧げる

 あなたたちの生きる喜びを一瞬のうちに奪いさったものたちは

 いま全世界の人々から糾弾されています

 事件の真相はかならず近い将来にあきらかにされるでしょう

 わたしたちは あなたたちの犠牲を決して無駄にはさせません

 わたしたちは 生命の尊さと武力のおろかさをひろく世界の人々に訴えていくことを誓います
 
 愛しい人たちよ 安らかにお眠りください

 1985年9月1日建立日本大韓航空機事故遺族会











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