稚内副港市場は波止場横丁にあるロシア料理のお店「ペチカ」で
ロシア産オールドウォッカ「STARKA(スタルカ)」を頂きました
昨年、サハリンへ行った時に大型スーパーの酒類コーナーを見ましたが
ウォッカの種類はとんでもなく多いという印象を受けました
14世紀に始まると言われるロシアウォッカの歴史は
純粋なジーズネンナヤ・ヴァダー(生命の水)を求める蒸留と濾過技術の発展の歴史でもあるのだとか
技術が未熟だった頃、蒸留で生じる雑香雑味を抑えるために使われたハーブや木の実は
エカテリーナ時代にウォッカの品質が向上した後に
様々なフレーバー・ウォッカを作るために積極的に使われるようになったようです
そしてピュアでクリアなウォッカとともに、上質なフレーバー&カラーウォッカも発展を続け
その中でも特別な位置づけをされていたのが、この「スタルカ」だということです
「スタルカ」の語源は、ロシア語の「スターラナヤ(Old)」といわれています
ソ連時代はラベルに「Old Vodka」と明記され
日本でも「オールドウォッカ」として親しまれていたのだそうです
今はラベルに「Old Vodka」の表記はありませんが、懐かしい味わいは健在だとの事
ソ連時代から日本に輸入されて人気の銘柄となっていたようですが
新生ロシアになってしばらくすると対日輸出が途絶え、2003年に終売となりました
しかし、近年再び輸入が開始されたということで往年のファンには堪らないのでしょう
「スタルカ」は見ての通り、クリアではなく茶褐色系の色をしており
味も香りもブランデーのそれに近いような印象を受けましたが
これは、まさしくアルメニア産ブランデーやポート・ワインをブレンドし
クリミア産のリンゴや梨の新芽を浸漬して、オーク樽で3年以上熟成させて作るのだとか
他のウォッカにはない香りと、豊かなコクを持ち、しかも辛口です
この寒い冬、黒パンやロシア漬けを齧りながら「スタルカ」を味わってみてはいかがでしょうか
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